GNOME 2.0 問題の解決方法 (Solaris 版)

6.2 ScrollKeeper オプションについての補足情報

問題 

ScrollKeeper

scrollkeeper-rebuilddb のマニュアルページには、-o オプションと -p オプションの説明が不足しています。

解決方法 

ScrollKeeper データベースの標準設定では、-o オプションと -p オプションを使用する必要はありません。これらのオプションは、次の条件下でのみ必須となります。

  • ScrollKeeper データベースを標準以外の場所にインストールする必要がある場合。たとえば、ディスクレスクライアントを設定する場合などが考えられます。

    この場合は、-p path オプションを使って、ScrollKeeper データベースの場所を指定します。なお、 path には空ディレクトリを指定してください。空でないディレクトリを指定すると、scrollkeeper-rebuilddb コマンドが途中で終了します。

  • 標準以外の場所から OMF ファイルを読み取る必要がある場合。OMF ファイルの標準の場所は、 /etc/scrollkeeper.conf ファイルに指定されています。

    新しい場所を指定するには、-o path オプションを指定します。/usr/share/omf のように、完全パス名を指定してください。/usr/share のようにパス名の一部だけを指定すると、scrollkeeper-rebuilddb コマンドの実行に時間がかかります。また、実行時に多くの警告が表示され、クラッシュする可能性があります。

次に、ディスクレスクライアント用に ScrollKeeper データベースを設定する場合の -o オプションと -p オプションの使用例を示します。


# scrollkeeper-rebuilddb \
-p /export/root/clone/Solaris_9/\
sun4u/var/gnome/lib/scrollkeeper \
-o /export/exec/Solaris_9_sparc.all/\
usr/share/omf