Sun Cluster のシステム管理 (Solaris OS 版)

管理ツール

Sun Cluster で管理作業を行うときは、グラフィカルユーザーインタフェース (GUI) またはコマンド行を使用できます。以降の節では、GUI とコマンド行の管理ツールの概要を示します。

グラフィカルユーザーインタフェース

Sun Cluster は、GUI ツールをサポートしています。これらのツールを使えば、クラスタに対してさまざまな管理作業を行うことができます。GUI ツールには、Sun Cluster Manager と Sun Management Center があります (Sun Management Center は SPARC ベースのシステムで Sun Cluster を使用する場合に利用可)。Sun Cluster Manager と Sun Management Center の構成についての詳細と手順は、第 12 章「グラフィカルユーザーインタフェースによる Sun Cluster の管理」を参照してください。Sun Cluster Manager の使い方については、各 GUI のオンラインヘルプを参照してください。

コマンド行インタフェース

Sun Cluster のほとんどの管理作業は、clsetup(1CL) ユーティリティーを使用して対話形式で実行できます。可能なかぎり、本書の管理手順は clsetup ユーティリティーを使用します。

clsetup ユーティリティーを使用すると、「メイン」メニュー内の以下の項目を管理できます。

Sun Cluster の管理に使用するその他のコマンドを、次のリストに示します。詳細は、マニュアルページを参照してください。

ccp(1M)

クラスタへの遠隔コンソールアクセスを開始します。

if_mpadm(1M)

IP ネットワークマルチパスグループ内のあるアダプタから別のアダプタに IP アドレスを切り換えます。

claccess(1CL)

ノードを追加するために Sun Cluster アクセスポリシーの管理します。

cldevice(1CL)

Sun Cluster デバイスを管理します。

cldevicegroup(1CL)

Sun Cluster デバイスグループを管理します。

clinterconnect(1CL)

Sun Cluster インターコネクトを管理します。

clnasdevice(1CL)

Sun Cluster の NAS デバイスへのアクセスを管理します。

clnode(1CL)

Sun Cluster ノードを管理します。

clquorum(1CL)

Sun Cluster 定足数を管理します。

clreslogicalhostname(1CL)

論理ホスト名のために Sun Cluster リソースを管理します。

clresource(1CL)

Sun Cluster データサービスのためにリソースを管理します。

clresourcegroup(1CL)

Sun Cluster データサービスのためにリソースを管理します。

clresourcetype(1CL)

Sun Cluster データサービスのためにリソースを管理します。

clressharedaddress(1CL)

共有アドレスのために Sun Cluster リソースを管理します。

clsetup(1CL)

Sun Cluster を対話的に構成します。

clsnmphost(1CL)

Sun Cluster SNMP ホストを管理します。

clsnmpmib(1CL)

Sun Cluster SNMP MIB を管理します。

clsnmpuser(1CL)

Sun Cluster SNMP ユーザーを管理します。

cltelemetryattribute(1CL)

システムリソース監視を構成します。

cluster(1CL)

Sun Cluster のグローバル構成とグローバルステータスを管理します。

clvxvm

VERITAS Volume Manager (VxVM) を Sun Cluster ノード上で初期化し、状況に応じてルートディスクをカプセル化します。

さらに、コマンドを使用して Sun Cluster のボリューム管理ソフトウェアを管理することもできます。使用するコマンドは、クラスタで使用しているボリュームマネージャー (Solstice DiskSuiteTM、VERITAS Volume Manager、または Solaris ボリュームマネージャーTM) によって変わります。