Sun Cluster のシステム管理 (Solaris OS 版)

ホストベースのデータ複製の使用法

この節では、2 つの場所に設置された構内クラスタにおけるホストベースのデータ複製を説明します。ホストベースのデータ複製を装備した、2 つの場所に設置されたクラスタ構成は次のように定義されます。


注 –

この節の例は一般的な構内クラスタ構成を示したもので、必須構成や推奨構成を示すものではありません。説明を簡単にするため、図や説明は、構内クラスタリングの理解に固有な機能のみを集中的に扱います。たとえば、パブリックネットワークの Ethernet 接続は示してありません。


この構成では、定足数ディスクが失われると、システムは自動的には復旧できなくなります。復旧には Sun のサービスプロバイダによる介入が必要になります。

図 4–1 ホストベースのデータ複製を装備した 2 ヶ所に設置された構内クラスタ (マルチパスなし)

図 4–1 は、標準的な非構内構成に似ています。構内クラスタでは、マルチモードからシングルモードファイバに切り替えるため、ファイバチャネルスイッチが追加されています。