Sun Cluster ソフトウェアをインストールすると、自動的に、すべてのストレージデバイスに SCSI リザベーションが割り当てられます。次の手順に従って、複数のデバイスの設定を確認し、必要に応じてデバイスの設定を上書きします。
この手順では、長形式の Sun Cluster コマンドを使用して説明します。多くのコマンドには短形式もあります。コマンド名の形式の長短を除き、コマンドは同一です。コマンドのリストとその短形式については、付録 A 「Sun Cluster オブジェクト指向コマンド」を参照してください。
スーパーユーザーになるか、RBAC の承認 solaris.cluster.read を提供する役割になります。
任意のノードから、現在のグローバルなデフォルト SCSI プロトコル設定を表示します。
# cluster show -t global |
詳細は、cluster(1CL) のマニュアルページを参照してください。
次の例に、クラスタ上のすべてのステージデバイスの SCSI プロトコル設定を示します。
# cluster show -t global === Cluster === Cluster Name: racerxx installmode: disabled heartbeat_timeout: 10000 heartbeat_quantum: 1000 private_netaddr: 172.16.0.0 private_netmask: 255.255.248.0 max_nodes: 64 max_privatenets: 10 global_fencing: scsi3 Node List: phys-racerxx-1, phys-racerxx-2 |
この手順では、長形式の Sun Cluster コマンドを使用して説明します。多くのコマンドには短形式もあります。コマンド名の形式の長短を除き、コマンドは同一です。コマンドのリストとその短形式については、付録 A 「Sun Cluster オブジェクト指向コマンド」を参照してください。
スーパーユーザーになるか、RBAC の承認 solaris.cluster.read を提供する役割になります。
任意のノードから、ストレージデバイスの SCSI プロトコル設定を表示します。
# cldevice show device |
デバイスパスの名前またはデバイス名。
詳細は、cldevice(1CL) のマニュアルページを参照してください。
次の例に、デバイス /dev/rdsk/c4t8d0 の SCSI プロトコルを示します。
# cldevice show /dev/rdsk/c4t8d0 === DID Device Instances === DID Device Name: /dev/did/rdsk/d3 Full Device Path: phappy1:/dev/rdsk/c4t8d0 Full Device Path: phappy2:/dev/rdsk/c4t8d0 Replication: none default_fencing: global |
あるストレージデバイスのデフォルトのフェンシングが pathcount または scsi3 に設定されている場合、そのデバイスのデフォルトのフェンシング設定は、グローバル設定よりも優先されます。ストレージデバイスのデフォルトのフェンシング設定が global に設定されている場合、ストレージデバイスはグローバル設定を使用します。たとえば、ストレージデバイスのデフォルト設定が pathcount である場合、この手順を使用してグローバルな SCSI プロトコル設定を scsi3 に変更しても、設定は変更されません。単一デバイスのデフォルト設定を変更するには、「単一ストレージデバイスの SCSI プロトコルを変更する」の手順を使用します。
定足数デバイスのデフォルトのフェンシング設定を変更するには、デバイスの構成を解除し、設定を変更して、定足数デバイスを再構成します。
この手順では、長形式の Sun Cluster コマンドを使用して説明します。多くのコマンドには短形式もあります。コマンド名の形式の長短を除き、コマンドは同一です。コマンドのリストとその短形式については、付録 A 「Sun Cluster オブジェクト指向コマンド」を参照してください。
スーパーユーザーになるか、RBAC の承認 solaris.cluster.modify を提供する役割になります。
定足数デバイスではないすべてのストレージデバイスの SCSI プロトコルを設定します。
cluster set -p global_fencing={scsi3 | pathcount} |
すべての共有デバイスの現在のグローバルなデフォルトフェンシングアルゴリズムを設定します。
SCSI-3 プロトコルを使用します。
共有デバイスに接続されている DID パスの数でフェンシングプロトコルを決定します。
次の例では、クラスタ上のすべてのストレージデバイスの SCSI プロトコルを、SCSI-3 プロトコルに設定します。
# cluster set -p global_fencing=scsi3 |
定足数デバイスのデフォルトのフェンシング設定を変更するには、デバイスの構成を解除します。
この手順では、長形式の Sun Cluster コマンドを使用して説明します。多くのコマンドには短形式もあります。コマンド名の形式の長短を除き、コマンドは同一です。コマンドのリストとその短形式については、付録 A 「Sun Cluster オブジェクト指向コマンド」を参照してください。
スーパーユーザーになるか、RBAC の承認 solaris.cluster.modify を提供する役割になります。
ストレージデバイスの SCSI プロトコルを設定します。
# cldevice set -p default_fencing ={pathcount | scsi3 | global} device |
デバイスのプロパティーを変更します。
共有デバイスに接続されている DID パスの数でフェンシングプロトコルを決定します。
SCSI-3 プロトコルを使用します。
グローバルなデフォルトのフェンシング設定を使用します。
デバイスパスの名前またはデバイス名を指定します。
詳細は、cluster(1CL) のマニュアルページを参照してください。
次の例では、(デバイス番号で指定される) デバイス 11 を SCSI-3 プロトコルに設定します。
# cldevice set -p default_fencing=scsi3 5 |