この節では、クラスタノード上で (単に「ゾーン」と呼ばれる) 非大域ゾーンを作成するための次の情報と手順を説明します。
作成する非大域ゾーンのあるノードでスーパーユーザーになります。
ユーザーは大域ゾーン内に存在する必要があります。
Solaris 10 OS の場合、各ノードで Service Management Facility (SMF) のマルチユーザーサービスがオンラインであることを確認してください。
ノードのサービスがまだオンラインでない場合は、次のステップに進む前に状態がオンラインになるまで待ちます。
phys-schost# svcs multi-user-server STATE STIME FMRI online 17:52:55 svc:/milestone/multi-user-server:default |
新しいゾーンを構成、インストール、および起動します。
非大域ゾーン内でリソースグループの機能をサポートするには、autoboot プロパティーを true に設定します。
次のマニュアルの手順に従ってください。
ゾーンが ready 状態であることを確認します。
phys-schost# zoneadm list -v ID NAME STATUS PATH 0 global running / 1 my-zone ready /zone-path |
(省略可能) ゾーンに、プライベート IP アドレスとプライベートホスト名を割り当てます。
次のコマンドは、クラスタのプライベート IP アドレスの範囲から、使用可能な IP アドレスを選択し、割り当てます。またこのコマンドは、指定されたプライベートホスト名、またはホスト別名をゾーンに割り当て、割り当てられたプライベート IP アドレスにそれをマッピングします。
phys-schost# clnode set -p zprivatehostname=hostalias node:zone |
プロパティーを指定します。
ゾーンプライベートホスト名、またはホスト別名を指定します。
ノードの名前。
非大域ゾーンの名前。
初期内部ゾーン構成を実行します。
『Solaris のシステム管理 (Solaris コンテナ : 資源管理と Solaris ゾーン)』の「初期内部ゾーン構成を実行する」の手順に従います。次のどちらかの方法を選択します。
ゾーンにログインする
/etc/sysidcfg ファイルを使用する
非大域ゾーンで、nsswitch.conf ファイルを変更します。
これらの変更は、クラスタ固有のホスト名と IP アドレスの検索をゾーンが解決できるようにするため行います。
削除する非大域ゾーンのあるノードでスーパーユーザーになります。
システムから非大域ゾーンを削除します。
『Solaris のシステム管理 (Solaris コンテナ : 資源管理と Solaris ゾーン)』の「システムから非大域ゾーンを削除する」の手順に従います。