Sun JavaTM Enterprise System (Java ES) installer プログラムを使用して次のインストール作業の 1 つまたは複数を実行するには、この手順に従います。
Sun Cluster フレームワークソフトウェアパッケージの、クラスタの各ノードへのインストール。
JumpStart インストール用のアーカイブをフラッシュするマスターノードへの、Sun Cluster フレームワークソフトウェアのインストール。クラスタの JumpStart インストールの詳細は、「Solaris と Sun Cluster ソフトウェアをインストールする (JumpStart)」を参照してください。
データサービスのインストール。
Solaris 10 OS の場合、この手順によりデータサービスが大域ゾーンにだけインストールされます。特定の非大域ゾーンからだけデータサービスが表示されるようにする場合は、「クラスタノードに非大域ゾーンを作成する」を参照してください。
この手順では、対話型の installer プログラムを使用します。インストールスクリプトを作成する場合のように、非対話型の installer プログラムを使用する場合は、『Sun Java Enterprise System 5 Installation Guide for UNIX』の第 5 章「Installing in Silent Mode」を参照してください。
次の作業を実行します。
Sun Cluster ソフトウェアをサポートするように Solaris OS がインストールされているか確認します。
Solaris ソフトウェアがすでにノード上にインストールされている場合は、Solaris のインストールが Sun Cluster ソフトウェアの必要条件、およびそのクラスタにインストールする予定の他のソフトウェアの必要条件を満たしていることを確認してください。Solaris ソフトウェアをインストールして、Sun Cluster ソフトウェアの必要条件を満たす方法の詳細については、「Solaris ソフトウェアをインストールする」を参照してください。
Sun Java Availability Suite DVD-ROM を用意します。
(省略可能) GUI で installer プログラムを使用するには、インストール作業を行うクラスタノードの表示環境を、GUI を表示するように設定します。
% xhost + % setenv DISPLAY nodename:0.0 |
これらの設定を行わない場合、installer プログラムはテキストベースモードで実行されます。
インストールするクラスタノードでスーパーユーザーになります。
DVD-ROM ドライブに Sun Java Availability Suite DVD-ROM を挿入します。
ボリューム管理デーモン vold(1M) が実行され、CD-ROM または DVD デバイスを管理するように設定されている場合、このデーモンは自動的にメディアを /cdrom/cdrom0/ ディレクトリにマウントします。
DVD-ROM の インストールウィザードディレクトリに移動します。
SPARC プラットフォームにソフトウェアパッケージをインストールする場合は、次のコマンドを使用します。
phys-schost# cd /cdrom/cdrom0/Solaris_sparc |
x86 プラットフォームにソフトウェアパッケージをインストールする場合は、次のコマンドを使用します。
phys-schost# cd /cdrom/cdrom0/Solaris_x86 |
インストールウィザードプログラムを開始します。
phys-schost# ./installer |
Java ES installer プログラムのさまざまな形式や機能の使い方についての詳細は、『Sun Java Enterprise System 5 Installation Guide for UNIX』 を参照してください。
画面の指示に従い、Sun Cluster フレームワークソフトウェアおよびデータサービスをノードにインストールします。
Sun Cluster Manager (旧 SunPlex Manager) をインストールしない場合は、これを選択解除します。
Sun Cluster Manager は、クラスタのすべてのノードにインストールするか、まったくインストールしないかのいずれかにする必要があります。
Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアをインストールする場合は、これを選択します。
クラスタが確立されたら、『Sun Cluster Geographic Edition のインストール』でその後の手順を参照します。
Sun Cluster フレームワークソフトウェアを構成するかどうかを尋ねるプロンプトが表示されたら、「あとで設定」を選択します。
インストールが完了すると、インストールログを表示できます。
次のいずれかの機能を使用するために追加のパッケージをインストールします。
Remote Shared Memory Application Programming Interface (RSMAPI)
インターコネクトトランスポート用の SCI-PCI アダプタ
RSMRDT ドライバ
RSMRDT ドライバを使用できるのは、Oracle9i リリース 2 SCI 構成を RSM を有効にして実行しているクラスタだけです。インストールと構成手順についての詳細は、Oracle9i リリース 2 のユーザーマニュアルを参照してください。
インストールが必要なパッケージを決定します。
各機能に必要な Sun Cluster 3.2 パッケージとパッケージの各グループのインストール順序を次の表に示します。Java ES のinstaller プログラムでは、これらのパッケージは自動的にはインストールされません。
次の表に示した順序でパッケージをインストールしてください。
機能 |
インストールする追加の Sun Cluster 3.2 パッケージ |
---|---|
RSMAPI |
SUNWscrif |
SCI-PCI アダプタ |
|
RSMRDT ドライバ |
SUNWscrdt |
Solaris_arch/Product/sun_cluster/Solaris_ver/Packages/ ディレクトリ (ここで、arch は sparc または x86 (Solaris 10 のみ)、ver は 9 (Solaris 9) または 10 (Solaris 10)) に移動します。
phys-schost# cd /cdrom/cdrom0/Solaris_arch/Product/sun_cluster/Solaris_ver/Packages/ |
追加のパッケージをインストールします。
DVD-ROM ドライブから Sun Java Availability Suite DVD-ROM を取り出します。
Sun Cluster ソフトウェアをサポートするために必要なパッチを適用します。
パッチおよびインストール手順の場所については、『Sun Cluster 3.2 ご使用にあたって (Solaris OS 版)』の「パッチと必須ファームウェアのレベル」を参照してください。
Sun StorEdge QFS ファイルシステムをインストールする場合は、『Sun StorEdge QFS Installation and Upgrade Guide』 にある初期インストール手順に従ってください。
root ユーザー環境を設定する場合は、「root 環境を設定する」に進みます。