Sun Cluster ソフトウェアのインストール (Solaris OS 版)

ProcedureSPARC: 部分的に完了したデュアルパーティションアップグレードから回復する

デュアルパーティションアップグレードが失敗して、クラスタの状態が次のすべての基準を満たす場合、この手順を実行してください。

1 番目のパーティションでアップグレードが成功したが、アップグレードを取り消したい場合もこの手順を実行できます。


注 –

2 番目のパーティションでアップグレード プロセスが始まったあとに、この手順を実行しないでください。代わりに、「失敗したデュアルパーティションアップグレードからの回復」を実行してください。


始める前に

開始する前に二次パーティションノードがすべて停止されていることを確認します。一次パーティションノードは、停止するか、または非クラスタモードで実行できます。

すべての手順をスーパーユーザーとして実行します。

  1. 2 番目のパーティションの各ノードを非クラスタモードで起動します。


    # ok boot -x
    
  2. 二次パーティションの各ノードで、scinstall -u recover コマンドを実行します。


    # /usr/cluster/bin/scinstall -u recover
    

    このコマンドで元の CCR 情報が復元され、元の /etc/vfstab ファイルが復元され、起動時の変更がなくなります。

  3. 2 番目のパーティションの各ノードをクラスタモードで起動します。


    # shutdown -g0 -y -i6
    

    二次パーティションのノードが起動すると、二次パーティションは古いソフトウェアを元の構成で実行しながら、クラスタデータサービスのサポートを再開します。

  4. 元のソフトウェアと構成データをバックアップメディアから一次パーティションのノードに戻します。

  5. 1 番目のパーティションの各ノードをクラスタモードで起動します。


    # shutdown -g0 -y -i6
    

    ノードはもう一度クラスタに参加します。