以下の情報を使用して、ご使用のトポロジに最適な定足数の構成を評価してください。
クラスタの全ノードに接続できるデバイスがありますか。
ある場合は、そのデバイスを 1 つの定足数デバイスとして構成してください。この構成は最適な構成なので、別の定足数デバイスを構成する必要はありません。
この要件を無視して別の定足数デバイスを追加すると、追加した定足数デバイスによってクラスタの可用性が低下します。
ない場合は、1 つまたは複数のデュアルポートデバイスを構成してください。
定足数デバイスにより提供される投票の合計数が、ノードにより提供される投票の合計数より必ず少なくなるようにします。少なくなければ、すべてのノードが機能していても、すべてのディスクを使用できない場合、そのノードはクラスタを形成できません。
特定の環境によっては、自分のニーズに合うように、全体的なクラスタの可用性を低くした方が望ましい場合があります。このような場合には、このベストプラクティスを無視できます。ただし、このベストプラクティスを守らないと、全体の可用性が低下します。たとえば、「変則的な定足数の構成」に記載されている構成では、クラスタの可用性は低下し、定足数の投票がノードの投票を上回ります。クラスタでは、Nodes A と Node B 間にある共有ストレージへのアクセスが失われると、クラスタ全体に障害が発生します。
このベストプラクティスの例外については、「変則的な定足数の構成」を参照してください。
記憶装置へのアクセスを共有するノードのすべてのペア間で定足数デバイスを指定します。この定足数の構成により、障害からの影響の防止プロセスが高速化されます。詳細は、「2 ノードより大きな構成での定足数」を参照してください。
ノードを追加したり、ノードに障害が発生すると、定足数デバイスの再構成は少し遅くなります。従って、必要以上の定足数デバイスを追加しないでください。
回避すべき定足数の構成例については、「望ましくない定足数の構成」を参照してください。推奨される定足数の構成例については、「推奨される定足数の構成」を参照してください。