Sun Cluster の概念 (Solaris OS 版)

クラスタメンバーに関する FAQ

質問:

すべてのクラスタメンバーが同じ root パスワードを持つ必要がありますか。

回答:

各クラスタメンバーに同じ root パスワードを設定する必要はありません。ただし、同じ root パスワードをすべてのノードまたはゾーンに使用すると、クラスタの管理を簡略化できます。

質問:

ノードが起動される順序は重要ですか。

回答:

ほとんどの場合、重要ではありません。しかし、起動順序は amnesia を防ぐために重要です。たとえば、ノード 2 が定足数デバイスの所有者であり、ノード 1 が停止してノード 2 を停止させた場合は、ノード 2 を起動してからノード 1 を起動する必要があります。この順序によって、古いクラスタ構成情報を持つノードを誤って起動するのを防ぐことができます。amnesia についての詳細は、「障害による影響の防止について」を参照してください。

質問:

クラスタノードのローカルディスクをミラー化する必要がありますか。

回答:

必要があります。このミラー化は必要条件ではありませんが、クラスタノードのディスクをミラー化すると、ノードを停止させる非ミラー化ディスクの障害を防止できます。ただし、クラスタノードのローカルディスクをミラー化すると、システム管理の負荷が増えます。

質問:

クラスタメンバーのバックアップの注意点は何ですか。

回答:

クラスタには、いくつかのバックアップ方式を使用できます。1 つの方法としては、テープドライブまたはライブラリが接続された 1 つのノードをバックアップノードとして設定します。さらに、クラスタファイルシステムを使用してデータをバックアップします。このノードは共有ディスクには接続しないでください。

データのバックアップと復元方法についての詳細は、『Sun Cluster のシステム管理 (Solaris OS 版)』の第 11 章「クラスタのバックアップと復元」を参照してください。

質問:

ノードが、二次ノードとして使用できる状態にあるのはいつですか。

回答:

Solaris 9 OS

再起動後にノードがログインプロンプトを表示しているときです。

Solaris 10 OS

multi-user-server マイルストーンが動作している場合、ノードまたはゾーンは二次ノードまたはゾーンとして使用できる状態にあります。


# svcs -a | grep multi-user-server:default