Sun Cluster データサービス開発ガイド (Solaris OS 版)

Monitor_check メソッド

RGM は、指定されたリソースについて、クラスタノードまたはゾーンがリソースをマスターする能力を持っているかどうかを確認するために、そのノードまたはゾーンのリソースに対して Monitor_check コールバックメソッドを実行します。つまり、RGM は、そのリソースによって管理されるアプリケーションがそのノードまたはゾーンで正常に動作するかどうかを判別するためにこのメソッドを実行します。

通常、この状況では、アプリケーションに必要なすべてのシステムリソースが本当にクラスタノードまたはゾーンで使用可能かどうかが確認されます。Validate メソッド」で説明されているように、開発者が実装する svc_validate() 関数は、少なくともこの確認が行われなければなりません。

リソースタイプ実装によって管理されている特定のアプリケーションによっては、Monitor_check メソッドでそのほかの作業を行うことがあります。Monitor_check メソッドは、並行して実行中のそのほかのメソッドと競合しない方法で実装する必要があります。DSDL を使用する場合には、リソースプロパティーに対するアプリケーション固有の検証を実装する svc_validate() 関数を Monitor_check メソッドで呼び出す必要があります。