Sun Cluster クイックスタートガイド (Solaris OS 版)

データサービスの構成

次の手順を実行し、Sun Cluster Manager を使用してデータサービスを構成します。

ProcedureSun Cluster Manager を起動する

clsetup ユーティリティーを実行して、テキストベースの同等のインタフェースを使用することもできます。

  1. 管理コンソールから、ブラウザを起動します。

  2. phys-sun 上の Sun Java Web Console ポートに接続します。


    https://phys-sun:6789
  3. Sun Java Web Console の画面から、Sun Cluster Manager のリンクを選択します。

  4. Sun Cluster Manager の画面から、サイドバーにある「タスク」を選択します。

Procedureスケーラブル Sun Cluster HA for Apache データサービスを構成する

  1. Sun Cluster Manager の「タスク」画面の「アプリケーション用データサービスの構成」で、「ApacheWeb Server」を選択します。

    構成ウィザードが表示されます。

  2. プロンプトに従い、スケーラブル Sun Cluster HA for Apache データサービスを構成します。

    次の情報を指定します。指定しない場合は、デフォルト値が使用されます。

    コンポーネント 

    値 

    Apache の構成モード 

    スケーラブルモード 

    ノードまたはゾーン 

    phys-sunphys-moon

    Apache の構成ファイル 

    /etc/apache/httpd.conf

    Apache のドキュメントルートディレクトリ 

    「次へ」をクリックして、/var/apache/htdocs を可用性の高いファイルシステムにコピーします。

     

    クラスタファイルシステムマウントポイント 

    /global/apache

    ネットワークリソース 

    apache-lh

    すべての情報を入力すると、ウィザードによってデータサービスが作成され、使用されたコマンドが表示されます。ウィザードによって、すべての Apache プロパティの有効性がチェックされます。

ProcedureSun Cluster HA for NFS データサービスを構成する

  1. Sun Cluster Manager の「タスク」画面の「アプリケーション用データサービスの構成」で、「NFS」を選択します。

    構成ウィザードが表示されます。

  2. プロンプトに従い、Sun Cluster HA for NFS データサービスを構成します。

    次の情報を指定します。指定しない場合は、デフォルト値が使用されます。

    コンポーネント 

    値 

    ノードリスト 

    phys-sunphys-moon

    論理ホスト名 

    nfs-lh

    ファイルシステムのマウントポイント 

    /local/nfsset

    Pathprefix 

    /local/nfsset

    共有オプション 

     
     

    アクセス権 

    rw

     

    nosuid

    オフ 

     

    セキュリティー 

    デフォルト 

     

    パス 

    /local/nfsset

    すべての情報を入力すると、ウィザードによってデータサービスが作成され、使用されたコマンドが表示されます。

ProcedureSun Cluster HA for Oracle データサービスを構成する

  1. Sun Cluster Manager の「タスク」画面の「アプリケーション用データサービスの構成」で、「Oracle」を選択します。

    構成ウィザードが表示されます。

  2. プロンプトに従い、Sun Cluster HA for Oracle データサービスを構成します。

    次の情報を指定します。指定しない場合は、デフォルト値が使用されます。

    コンポーネント 

    値 

    ノードリスト 

    phys-moonphys-sun

    構成する Oracle コンポーネント 

    Server and Listener

    Oracle ホームディレクトリ 

    /oracle/oracle/product/10.2.0

    Oracle system identifier (SID) 

    orasrvr

    Sun Cluster のリソースプロパティー 

     
     

    Alert_log_file

    /oracle/oracle/product/10.2.0/alert_log

     

    Connect_string

    oracle/oracle-password

     

    Server:Debug_level

    1

     

    Listener_name

    LISTENER

     

    Listener:Debug_level

    1

    論理ホスト名 

    oracle-lh

    すべての情報を入力すると、ウィザードによってデータサービスが作成され、使用されたコマンドが表示されます。ウィザードによって、すべての Oracle プロパティの有効性がチェックされます。

  3. Sun Cluster Manager からログアウトします。

次の手順

これで、Sun Cluster のクイックスタート構成のインストールと構成が完了しました。クラスタの管理の詳細については、次のマニュアルを参照してください。

項目 

マニュアル 

ハードウェア 

『Sun Cluster 3.1 - 3.2 Hardware Administration Manual for Solaris OS 』

『Sun Cluster 3.1 - 3.2 With Sun StorEdge 3510 or 3511 FC RAID Array Manual for Solaris OS 』

クラスタソフトウェア 

『Sun Cluster のシステム管理 (Solaris OS 版)』

データサービス 

『Sun Cluster データサービスの計画と管理 (Solaris OS 版)』

『Sun Cluster Data Service for Apache Guide for Solaris OS 』

『Sun Cluster Data Service for NFS Guide for Solaris OS 』

『Sun Cluster Data Service for Oracle Guide for Solaris OS 』