Sun Cluster の概念 (Solaris OS 版)

システムリソース監視

システムリソースの使用率を監視することにより、次のことができます。

システムリソースの使用率に関するデータにより、あまり使用されていないハードウェアリソースや多くのリソースを使用するアプリケーションを判別することができます。このデータに基づいて、アプリケーションを必要なリソースがあるノードやゾーンに割り当て、フェイルオーバーするノードやゾーンを選択することができます。この統合により、ハードウェアリソースとソフトウェアリソースの使用方法を最適化できます。

すべてのシステムリソースを同時に監視することは、CPU の負担になる場合があります。システムにもっとも重要なリソースに優先順位を付けて、監視するシステムリソースを選択してください。

監視を有効にするときに、監視するテレメトリ属性を選択します。テレメトリ属性はシステムリソースの一面です。テレメトリ属性の例としては、CPU の量またはデバイスで使用されているブロックの使用率などがあります。あるオブジェクトタイプについてテレメトリ属性を監視する場合、Sun Cluster はクラスタ内のそのタイプのすべてのオブジェクトでこのテレメトリ属性を監視します。Sun Cluster は収集されるシステムリソースデータを 7 日間保存します。

特定のデータ値がシステムリソースに重要だと考えられる場合、この値にしきい値を設定できます。しきい値を設定するときに、重要度レベルを割り当てることによって、このしきい値がどれくらい重要かを選択することもできます。このしきい値を超えると、Sun Cluster はこのしきい値の重要度レベルをユーザーが選択する重要度レベルに変更します。