Sun Cluster の概要 (Solaris OS 版)

システムリソース監視

Sun Cluster を通じてシステムリソースの使用状況を監視することにより、特定のシステムリソースを使用するサービスがどのように実行されているかを反映するデータを収集したり、リソースのボトルネックや過負荷などを見つけたりすることができ、これによって問題に事前に対処し、ワークロードをより効率的に管理することができます。システムリソースの使用状況に関するデータは、どのハードウェアリソースが十分に利用されておらず、どのアプリケーションが大量のリソースを使用しているかを判別するのに役立ちます。このデータに基づき、必要なリソースを備えたノードにアプリケーションを割り当て、どのノードをフェイルオーバー先にするかを選択できます。このように統合することで、ハードウェアとソフトウェアのリソースの使用法を最適化できます。

あるデータの値がシステムリソースにとってクリティカルであると考えられる場合、この値のしきい値を設定できます。しきい値を設定する際には、しきい値に重要度を割り当てることにより、このしきい値のクリティカル度の選択も行います。しきい値を超えると、Sun Cluster はそのしきい値の重要度を、ユーザーが選択した重要度に変更します。データ収集としきい値の詳細については、『Sun Cluster のシステム管理 (Solaris OS 版)』の第 9 章「CPU 使用率の制御の構成」を参照してください。