3 ノードまたは 4 ノード接続のクラスタでストレージアレイを単一クラスタノードから取り外すには、次の手順を使用します。
この手順では、長形式の Sun Cluster コマンドを使用して説明します。多くのコマンドには短縮形もあります。コマンド名の形式の長短を除き、コマンドは同一です。コマンドのリストとその短形式については、付録 A 「Sun Cluster オブジェクト指向コマンド」を参照してください。
取り外す予定のストレージアレイに関連付けられているすべてのデータベーステーブル、データサービス、ボリュームのバックアップを作成します。
切断する予定のノードで動作しているリソースグループとデバイスグループを判別します。
# clresourcegroup status # cldevicegroup status |
必要であれば、切断する予定のノードからすべてのリソースグループとデバイスグループを移動します。
Oracle Parallel Server/Oracle RAC ソフトウェアをクラスタで実行している場合、グループをノードから移動する前に、動作している Oracle Parallel Server/Oracle RAC データベースのインスタンスを停止します。手順については、『Oracle Database Administration Guide』を参照してください。
# clnode evacuate node |
clnode evacuate コマンドは、すべてのデバイスグループを、指定ノードから次に優先されるノードに切り替えます。またこのコマンドは、指定のノード上の大域または非大域ゾーンから、ほかのノード上の次に優先される大域または非大域ゾーンへ、すべてのリソースグループを切り替えます。
デバイスグループを保守状態にします。
Veritas 共有ディスクグループへの入出力活動を休止させる手順については、VxVM のマニュアルを参照してください。
デバイスグループを保守状態にする手順については、「ノードを保守状態にする」を参照してください。
デバイスグループからノードを削除します。
VxVM または raw ディスクを使用している場合は、cldevicegroup(1CL) コマンドを使用して、デバイスグループを削除します。
Solstice DiskSuite を使用している場合は、metaset コマンドを使用して、デバイスグループを削除します。
HAStoragePlus リソースが含まれる各リソースグループで、リソースグループのノードリストからノードを削除します。
# clresourcegroup remove-node -z zone -n node + | resourcegroup |
ノードの名前。
リソースグループをマスターできる、node 上の非大域ゾーンの名前。リソースグループを作成した際に非大域ゾーンを指定した場合にのみ、zone を指定します。
リソースグループのノードリストを変更する方法の詳細は、『Sun Cluster データサービスの計画と管理 (Solaris OS 版)』を参照してください。
clresourcegroup を実行するときには、リソースタイプ、リソースグループ、およびリソースのプロパティー名には大文字と小文字の区別があります。
削除する予定のストレージアレイがノードに接続されている最後のストレージアレイである場合、当該ストレージアレイに接続されているハブまたはスイッチとノードの間にある光ケーブルを取り外します (そうでない場合、この手順を飛ばします)。
切断するノードからホストアダプタを削除する場合、ノードを停止し電源を切ります。切断するノードからホストアダプタを削除する場合、Step 11 に移動します。
ノードからホストアダプタを削除します。
ホストアダプタを削除する手順については、ノードに付属しているマニュアルを参照してください。
起動が行われないようにして、ノードに電源を入れます。
SPARC:Oracle Parallel Server/Oracle RAC ソフトウェアがインストールされている場合、切断する予定のノードからそのパッケージを削除します。
# pkgrm SUNWscucm |
切断したノードから Oracle Parallel Server/Oracle RAC ソフトウェアを削除しなければ、そのノードをクラスタに導入し直したときに、ノードにパニックが発生して、データの可用性が失われる可能性があります。
クラスタモードでノードを起動します。
SPARC ベースのシステム上で、以下のコマンドを実行します。
ok boot |
x86 ベースのシステムでは、次の操作を実行します。
GRUB メニューが表示された時点で、適切な Solaris エントリを選択し Enter キーを押します。GRUB メニューは次のようになっています。
GNU GRUB version 0.95 (631K lower / 2095488K upper memory) +-------------------------------------------------------------------------+ | Solaris 10 /sol_10_x86 | | Solaris failsafe | | | +-------------------------------------------------------------------------+ Use the ^ and v keys to select which entry is highlighted. Press enter to boot the selected OS, 'e' to edit the commands before booting, or 'c' for a command-line. |
ノードの /devices と /dev エントリを更新して、デバイスの名前空間を更新します。
# devfsadm -C # cldevice refresh |
デバイスグループをオンラインに戻します。
VERITAS 共有ディスクグループをオンラインにする手順については、VERITAS Volume Manager のマニュアルを参照してください。
デバイスグループをオンラインにする方法については、「ノードを保守状態から戻す」を参照してください。