Sun Cluster のシステム管理 (Solaris OS 版)

ProcedureEMC Symmetrix Remote Data Facility 複製グループを構成する

始める前に

EMC Symmetrix Remote Data Facility (SRDF) 複製グループを構成する前に、すべてのクラスタノードに EMC Solutions Enabler ソフトウェアをインストールしてください。まず、主クラスタの共有ディスクに EMC SRDF デバイスグループを構成します。EMC SRDF デバイスグループを構成する方法についての詳細は、EMC SRDF 製品のマニュアルを参照してください。

EMC SRDF を使用するときは、静的デバイスではなく、動的デバイスを使用します。静的デバイスは主複製を変更するために数分の時間が必要で、フェイルオーバー時間に影響を与える可能性があります。

  1. ストレージアレイに接続されたすべてのノードで、スーパーユーザーになるか、RBAC の承認 solaris.cluster.modify を提供する役割になります。

  2. 複製データで構成された各ノードで、シンメトリックスデバイス構成を検出します。

    この処理には数分かかることがあります。


    # /usr/symcli/bin/symcfg discover
    
  3. まだ複製のペアを作成していない場合は、この時点で作成します。

    複製のペアを作成するには、symrdf コマンドを使用します。複製のペアの作成方法の手順については、SRDF のマニュアルを参照してください。

  4. 複製されたデバイスによって構成された各ノードで、データの複製が正しく設定されていることを確認します。


    # /usr/symcli/bin/symdg show group-name
    
  5. デバイスグループのスワップを実行します。

    1. 主複製と二次複製が同期していることを確認します。


      # /usr/symcli/bin/symrdf -g group-name verify -synchronized
      
    2. どのノードに主複製が含まれ、どのノードに二次複製が含まれているかを判別するには、symdg show コマンドを使用します。


      # /usr/symcli/bin/symdg show group-name
      

      RDF1 デバイスのノードには主複製が含まれ、RDF2 デバイス状態のノードには二次複製が含まれます。

    3. 二次複製を有効にします。


      # /usr/symcli/bin/symrdf -g group-name failover
      
    4. RDF1 デバイスと RDF2 デバイスをスワップします。


      # /usr/symcli/bin/symrdf -g group-name swap -refresh R1
      
    5. 複製ペアを有効にします。


      # /usr/symcli/bin/symrdf -g group-name establish
      
    6. 主ノードと二次複製が同期していることを確認します。


      # /usr/symcli/bin/symrdf -g group-name verify -synchronized
      
  6. もともと主複製があったノードで上記 5 つの手順をすべて繰り返します。

次の手順

EMC SRDF で複製されたデバイス用にデバイスグループを構成したあと、複製されたデバイスが使用するデバイス識別子 (DID) ドライバを構成します。