Sun Cluster データサービス開発ガイド (Solaris OS 版)

リソースの説明

リソースは、そのリソースタイプからプロパティーと値を継承します。さらに、開発者は、RTR ファイルでリソースプロパティーを宣言できます。「リソースのプロパティー」にはリソースプロパティーのリストがあります。

クラスタ管理者は、RTR ファイルにプロパティーがどのように指定されているかに応じて、特定のプロパティーの値を変更できます。たとえば、プロパティー定義は値の許容範囲を指定できます。プロパティー定義には、いつプロパティーを調整できるかを指定することもできます。つまり、「調整不可」、「常時調整可」、「作成されたとき (リソースがクラスタに追加されたとき)」または「リソースが無効にされたとき」を指定できます。このような仕様の範囲内で、クラスタ管理者は管理コマンドを使用することでプロパティーを変更できます。

クラスタ管理者は、同じタイプのリソースを多数作成して、各リソースに独自の名前とプロパティー値のセットを持たせることができます。これによって、使用しているアプリケーションの複数のインスタンスをクラスタ上で実行できます。このとき、各インスタンスにはクラスタ内で一意の名前が必要です。