Sun Cluster の概要 (Solaris OS 版)

フェイルファースト

フェイルファーストの目的は、正常な処理を継続できない、正常でないコンポーネントを停止することです。Sun Cluster ソフトウェアは、さまざまな異常な状態を検出するための、多くのフェイルファーストメカニズムを備えています。

Sun Cluster システムは、グローバルクラスタ投票ノードでクリティカルな障害を検出すると、強制的にその Solaris ホストをシャットダウンします。

その他の種類のノード (グローバルクラスタ非投票ノード、ゾーンクラスタノードなど) にクリティカルな障害を検出した場合は、そのノードを再起動します。

Sun Cluster ソフトウェアは、クラスタに属するノードを監視します。通信やノードの障害により、クラスタのノード数は変わります。クラスタが十分な投票数を維持できない場合、Sun Cluster ソフトウェアはそのノードの集合を停止します。

Sun Cluster ソフトウェアは、多数のクリティカルなクラスタ固有デーモンを維持管理します。デーモンには、グローバルクラスタ投票ノードをサポートするものや、その他の種類のノードをサポートするものがあります。デーモンは、そのデーモンがサポートするノードにとってクリティカルです。サポートするノードは、デーモンが実行されているノードによって異なります。たとえば、大域ゾーンの一部のデーモンは、非大域ゾーンをサポートします。このため、これらのデーモンは、大域ゾーンよりもむしろ非大域ゾーンにとってクリティカルになります。