Sun Cluster の概要 (Solaris OS 版)

定足数デバイス

定足数デバイスとは、複数のノードによって共有される共有ストレージデバイスまたは定足数サーバーで、定足数を確立するために使用される票を構成します。クラスタは、票の定足数が満たされた場合にのみ動作可能です。定足数デバイスは、クラスタが独立したノードの集合にパーティション分割されたときに、どちらのノード集合が新しいクラスタを構成するかを確定するために使用されます。

クラスタノードと定足数デバイスはどちらも、定足数を確立するために投票します。デフォルトにより、クラスタノードは、起動してクラスタメンバーになると、定足数投票数 (quorum vote count) を 1 つ獲得します。ノードは、ノードのインストール中や管理者がノードを保守状態にした時には、投票数は 0 になります。

定足数デバイスは、デバイスへのノード接続の数に基づいて投票数を獲得します。定足数デバイスは、設定されると、最大投票数 N-1 を獲得します。この場合、N は、定足数デバイスへ接続された投票数を示します。たとえば、2 つのノードに接続された、投票数がゼロ以外の定足数デバイスの投票数は 1 (2-1) になります。