Sun Cluster の概要 (Solaris OS 版)

構内クラスタ

標準の Sun Cluster システムは、高可用性と信頼性を 1 箇所から集中的に実現します。地震、洪水、停電などの予測不可能な災害の発生後でもアプリケーションを使用可能なまま維持する必要がある場合は、クラスタを構内クラスタとして構成できます。

構内クラスタでは、数キロメートル離れた別の建物に Solaris ホストや共有ストレージなどのクラスタコンポーネントを配置できます。Solaris ホストと共有ストレージを分離し、それらを企業構内の別の場所や、数キロメートルの範囲にある別の施設内に配置することが可能です。1 箇所に災害が発生しても、残存するホストが障害の発生したホストのサービスを引き継ぐことができます。これにより、ユーザーは引き続きアプリケーションとデータを使用できます。構内クラスタの構成についての詳細は、『Sun Cluster 3.1 - 3.2 Hardware Administration Manual for Solaris OS 』を参照してください。