トポロジとは、クラスタノードと、クラスタで使用される記憶装置プラットフォームを接続する接続スキーマをいいます。Sun Cluster は、次のガイドラインに従うトポロジをサポートします。
Sun Cluster ソフトウェアは、1 つのクラスタで 1 つから 8 つまでの Solaris ホストをサポートします。ハードウェア構成によっては、x86 ベースのシステムから成るクラスタで構成できるホストの最大数に制限が追加されます。サポートされるホスト構成については、「x86: Sun Cluster トポロジ」を参照してください。
共有記憶装置をホストに接続する必要があります。
Sun Cluster では、特定のトポロジを使用するようにクラスタを構成する必要はありません。次のクラスタペアトポロジは、x86 ベースのホストから成るクラスタで可能なトポロジです。このトポロジを示すことによって、クラスタの接続スキーマを表す用語を紹介します。このトポロジは代表的な接続スキーマです。
次の項では、トポロジを図で示しています。
クラスタペアトポロジとは、単一のクラスタ管理フレームワークのもとで動作する 2 つの Solaris ホストをいいます。この構成では、ペアの間でのみフェイルオーバーが発生します。ただし、すべてのホストがクラスタインターコネクトによって接続されていて、Sun Cluster ソフトウェア制御のもとで動作します。このトポロジを使用する場合、ペアでパラレルデータベース、フェイルオーバー、またはスケーラブルアプリケーションを実行できます。
次の図は、クラスタペア構成を示したものです。
N+1 トポロジには、複数の主 Solaris ホストと 1 つの二次ホストが含まれます。主ホストと二次ホストを同等に構成する必要はありません。主ホストは、アプリケーションサービスをアクティブに提供します。二次ホストは、主ホストに障害が生じるのを待機する間、アイドル状態である必要はありません。
二次ホストは、この構成ですべての多重ホスト記憶装置に物理的に接続されている唯一のホストです。
主ホストで障害が発生すると、Sun Cluster はそのリソースの処理を二次ホストで続行します。リソースは自動または手動で主ホストに切り換えられるまで二次ホストで機能します。
二次ホストには、主ホストの 1 つに障害が発生した場合に負荷を処理できるだけの十分な予備の CPU 容量が常に必要です。
次の図は、N+1 構成を示したものです。