Sun Cluster データサービス開発ガイド (Solaris OS 版)

HA データサービスの検証

この節では、高可用性環境におけるデータサービスの実装を検証する方法について説明します。この検証は一例であり、完全ではないことに注意してください。実際に稼働させるマシンに影響を与えないように、検証時は、検証用の Sun Cluster 構成にアクセスする必要があります。

HA データサービスは、クラスタ内のすべての Solaris ホスト上ではなく、1 つの Solaris ホスト上のグローバルクラスタ非投票ノードで検証します。データサービスがグローバルクラスタ非投票ノード内で想定どおりに動作していると判断した場合は、次にクラスタ全体で検証を実行できます。ホスト上のグローバルクラスタ非投票ノード内で動作している HA データサービスは、正常に動作していない場合でも、ほかのノード内またはほかのホスト上で動作しているデータサービスの動作を妨げることはないと考えられます。

リソースグループが物理ホスト間で移動する場合などすべてのケースで、HA データサービスが適切に動作するかを検証します。たとえば、システムがクラッシュした場合や、clnode コマンドを使用した場合です。また、このような場合にクライアントマシンがサービスを受け続けられるかどうかも検証します。

メソッドの呼び出し回数への非依存性を検証します。たとえば、各メソッドを一時的に、元のメソッドを 2 回以上呼び出す短いシェルスクリプトに変更します。