リソースタイプは、指定されたタイプのすべてのリソースに適用される共通のプロパティーとコールバックメソッドの仕様を提供します。リソースタイプは、そのタイプのリソースを作成する前に登録する必要があります。リソースタイプの詳細については、第 1 章Sun Cluster データサービスの計画を参照してください。
管理者は、ゾーンクラスタ内にあるリソースタイプ登録 (Resource Type Registration、RTR) ファイルを指定することによって、ゾーンクラスタのリソースタイプを登録できます。つまり、このファイルはゾーンルートパス下に配置する必要があります。ゾーンクラスタ内の RTR ファイルでは、Global_zone プロパティーを TRUE に設定することはできません。ゾーンクラスタ内の RTR ファイルのタイプとして、RTR_LOGICAL_HOSTNAME または RTR_SHARED_ADDRESS を指定することはできません。
ゾーンクラスタのリソースタイプは、/usr/cluster/lib/rgm/rtreg から登録することもできます。ゾーンクラスタの管理者は、このディレクトリ内の RTR ファイルを変更することはできません。これにより、ゾーンクラスタから直接設定できないプロパティーのいずれかが RTR ファイルに含まれる場合でも、ゾーンクラスタのシステムリソースタイプを登録することができます。このプロセスにより、システムリソースタイプをセキュアな方法で提供できます。
/usr/cluster/lib/rgm/rtreg ディレクトリ内のリソースタイプは、グローバルクラスタ専用です。
この手順は、任意のクラスタノードから実行します。
登録するリソースタイプに名前が付けられていることを確認します。リソースタイプの名前はデータサービス名の省略型です。Sun Cluster に標準添付されているデータサービスのリソースタイプ名の詳細は、Sun Cluster のリリースノートを参照してください。
クラスタメンバーで、スーパーユーザーになるか、solaris.cluster.modify RBAC の承認を提供する役割になります。
リソースタイプを登録します。
# clresourcetype register resource-type |
追加するリソースタイプの名前を指定します。指定する事前定義済みの名前を判別するには、Sun Cluster のリリースノートを参照してください。
登録されたリソースタイプを確認します。
# clresourcetype show |
次の例では、Sun Cluster 構成の Sun Java System Web Server アプリケーションを表す SUNW.krb5 リソースタイプを登録します。
# clresourcetype register SUNW.krb5 # clresourcetype show SUNW.krb5 Resource Type: SUNW.krb5 RT_description: HA-Kerberos KDC server for Sun Cluster RT_version: 3.2 API_version: 6 RT_basedir: /opt/SUNWsckrb5/bin Single_instance: False Proxy: False Init_nodes: All potential masters Installed_nodes: <All> Failover: True Pkglist: SUNWsckrb5 RT_system: False |
リソースタイプを登録したあと、リソースグループを作成し、リソースをそのリソースグループに追加できます。詳細は、「リソースグループの作成」を参照してください。
次のマニュアルページを参照してください。