この節の情報は、データサービスのインストールまたは構成について計画する場合に利用してください。これらの情報に目を通すことで、ユーザーの決定がデータサービスのインストールと構成に及ぼす影響について理解できるでしょう。特定のデータサービスについては、そのデータサービスのマニュアルを参照してください。
ディスク障害時の入出力サブシステム内の再試行により、データサービスがディスクに負荷をかけるアプリケーションでは、遅延が生じることがあります。ディスクに負荷をかけるデータサービスは入出力中心で、クラスタ内で多数のディスクを構成しているものです。入出力サブシステムが再試行し、障害から回復するまで、数分かかることもあります。この遅延によって、最終的にディスクが自分自身で回復したとしても、Sun Cluster がアプリケーションを別のノードにフェイルオーバーすることがあります。このような場合のフェイルオーバーを回避するには、データサービスのデフォルトの検証タイムアウト値を増やしてみてください。データサービスのタイムアウトについての詳細や、タイムアウト値を増やす方法については、ご購入先にお問い合わせください。
よりよいパフォーマンスを保つために、ストレージに直結されたクラスタノードにデータサービスをインストールし、構成してください。
クラスタノード上で動作するクライアントアプリケーションは、HA データサービスの論理 IP アドレスにマッピングしてはなりません。フェイルオーバー後、このような論理 IP アドレスは存在しなくなり、クライアントが切断されたままになる可能性があります。