グローバルクラスタの各ノードで次の手順を実行して、ファイバチャネル (Fiber Channel、FC) ストレージ用の Solaris I/O マルチパスソフトウェア (MPxIO) をインストールして設定します。マルチパスソフトウェアは、共有クラスタストレージへの複数の入出力パスを管理します。この手順は省略可能です。
SPARC: Solaris 9 OS の場合、Sun StorEdge Traffic Manager ソフトウェアをインストールして設定します。
Solaris 10 OS の場合は、Solaris 10 ソフトウェアの一部としてデフォルトでインストールされる Solaris マルチパス機能を有効にします。
次の作業を実行します。
Sun Cluster ソフトウェアをサポートするように Solaris OS がインストールされているか確認します。
Solaris ソフトウェアがすでにノード上にインストールされている場合は、Solaris のインストールが Sun Cluster ソフトウェアの必要条件、およびそのクラスタにインストールする予定の他のソフトウェアの必要条件を満たしていることを確認してください。Solaris ソフトウェアをインストールして、Sun Cluster ソフトウェアの必要条件を満たす方法の詳細については、「Solaris ソフトウェアをインストールする」を参照してください。
SPARC: Solaris 9 OS の場合、Sun StorEdge Traffic Manager ソフトウェアと Sun StorEdge SAN Foundation ソフトウェア用のソフトウェアパッケージ、パッチ、およびドキュメントを用意します。http://docs.sun.com/coll/traffic-mgr3.1?l=enの Sun StorEdge Traffic Manager ドキュメントおよび http://docs.sun.com/app/docs/prod/san.sw?l=en#hicの Sun StorEdge SAN Foundation ドキュメントを参照してください。
Solaris 10 OS の場合、『Solaris Fibre Channel Storage Configuration and Multipathing Support Guide』を用意します。
スーパーユーザーになります。
SPARC: Sun Logical Domains (LDoms) ソフトウェアをインストールした場合は、I/O ドメインで次の手順を実行し、I/O ドメインをゲストドメインにエクスポートします。ゲストドメインで直接 Solaris I/O マルチパスソフトウェアを有効にしないでください。
SPARC: Solaris 9 OS の場合、各ノードに Sun StorEdge Traffic Manager ソフトウェアと必要なパッチをインストールします。
Sun StorEdge Traffic Manager ソフトウェアのインストール方法の手順については、『Sun StorEdge Traffic Manager Installation and Configuration Guide』の『Sun StorEdge Traffic Manager Installation and Configuration Guide』を参照してください。
Sun StorEdge Traffic Manager ソフトウェアの必要なパッチのリストについては、『Sun StorEdge Traffic Manager Software Release Notes: For the Solaris Operating System』の『Sun StorEdge Traffic Manager Software Release Notes』を参照してください。
SPARC: Solaris 9 OS の場合、mpxio-disable パラメータの値を no に変更します。
各ノードの /kernel/drv/scsi_vhci.conf ファイルでこのエントリを変更します。
set mpxio-disable=no |
Solaris 10 OS の場合、各ノードで次のコマンドを実行します。
Sun Cluster ソフトウェアがすでに実行されている場合は、このコマンドを実行しないでください。アクティブなクラスタノードで stmsboot コマンドを実行すると、Solaris サービスがメンテナンス状態になる場合があります。代わりに、stmsboot(1M)マニュアルページにある Sun Cluster 環境での stmsboot コマンドの使い方の手順に従ってください。
phys-schost# /usr/sbin/stmsboot -e |
Solaris I/O マルチパスを有効にします。
詳細については、stmsboot(1M)マニュアルページを参照してください。
SPARC: Solaris 9 OS の場合、実行中のバージョンの Sun StorEdge SAN Foundation ソフトウェアに使用するストレージアレイのサポートが組み込まれているかどうかを判定してください。
ソフトウェアに使用するストレージアレイの組み込みサポートが含まれていない場合は、各ノードの /kernel/drv/scsi_vhci.conf ファイルを編集して、必要なエントリを含めます。詳細は、ストレージデバイスのリリースノートを参照してください。
SPARC: Solaris 9 OS の場合、各ノードをシャットダウンして、再起動を実行します。
再構成ブートにより、新しい Solaris デバイスファイルとリンクが作成されます。
phys-schost# shutdown -y -g0 -i0 ok boot -r |
すべてのノードで再構成リブートが終了したあと、ストレージアレイの構成を完了するために必要なその他の作業を実行します。
ストレージアレイの導入手順の詳細については、「Sun Cluster Hardware Administration Collection」を参照してください。
クラスタに Sun Cluster ソフトウェアをインストールしたあとで Solaris I/O マルチパスソフトウェアをインストールした場合、DID マッピングの更新が必要になる場合がありますクラスタの各ノードで、次のコマンドを実行して、DID 名前空間を再生成してください。
phys-schost# cldevice clearphys-schost# cldevice refresh(Solaris 9 のみ) phys-schost# cfgadm -c configure phys-schost# cldevice populate
詳細については、cfgadm(1m)およびcldevice(1CL)マニュアルページを参照してください。
VxFS をインストールする場合は、「Veritas File System ソフトウェアをインストールする」に進みます。
それ以外の場合、Sun Cluster ソフトウェアパッケージをインストールします。「Sun Cluster フレームワークおよびデータサービスソフトウェアパッケージをインストールする 」に進みます。