グローバルクラスタまたはゾーンクラスタ内のほかのアクティブノードを停止または再起動する場合は、少なくとも起動中のノードが次の状態になるまで待ってください。
SPARC: Solaris 9 OS を実行している場合は、ログインプロンプトが表示されるのを待ちます。
Solaris 10 OS を実行している場合は、マルチユーザーサーバーマイルストーンがオンラインになるのを待ちます。
ログインプロンプトが表示されてからでなければ、そのノードは、停止または再起動するクラスタ内の他のノードからサービスを引き継げません。非大域ゾーンの起動については、『Solaris のシステム管理 (Solaris コンテナ : 資源管理と Solaris ゾーン)』の第 20 章「非大域ゾーンのインストール、起動、停止、アンインストール、および複製 (手順)」を参照してください。
ノードの起動は、定足数の構成によって変わる場合があります。2 ノードのクラスタでは、クラスタの定足数の合計数が 3 つになるように定足数デバイスを構成する必要があります(各ノードごとに 1 つと定足数デバイスに 1 つ)。この場合、最初のノードを停止しても、2 つ目のノードは定足数を保持しており、唯一のクラスタメンバーとして動作します。1 番目のノードをクラスタノードとしてクラスタに復帰させるには、2 番目のノードが稼動中で必要な数のクラスタ定足数(2 つ) が存在している必要があります。
phys-schost# プロンプトは、グローバルクラスタのプロンプトを表します。この手順は、グローバルクラスタ上で実行します。
この手順では、長形式の Sun Cluster コマンドを使用して説明します。多くのコマンドには短縮形もあります。コマンド名の形式の長短を除き、コマンドは同一です。コマンドのリストとその短縮形については、付録 B Sun Cluster オブジェクト指向コマンドを参照してください。
クラスタメンバーシップを取得できるように、ノードにはクラスタインターコネクトとの動作中の接続が必要です。
停止したグローバルクラスタノードやゾーンクラスタノードを起動するために、そのノードを起動します。グローバルクラスタのノードから、次の手順のステップをすべて実行します。
SPARC ベースのシステム上で、次のコマンドを実行します。
ok boot |
x86 ベースのシステム上で、次のコマンドを実行します。
GRUB メニューが表示された時点で、適切な Solaris エントリを選択し Enter キーを押します。GRUB メニューは次のようになっています。
GNU GRUB version 0.95 (631K lower / 2095488K upper memory) +-------------------------------------------------------------------------+ | Solaris 10 /sol_10_x86 | | Solaris failsafe | | | +-------------------------------------------------------------------------+ Use the ^ and v keys to select which entry is highlighted. Press enter to boot the selected OS, 'e' to edit the commands before booting, or 'c' for a command-line. |
クラスタコンポーネントが起動すると、起動されたノードのコンソールにメッセージが表示されます。
ゾーンクラスタがある場合は、起動するノードを指定できます。
phys-schost# clzonecluster boot -n node zoneclustername |
ノードが問題なく起動し、オンラインであることを確認します。
cluster status コマンドを実行すると、グローバルクラスタノードのステータスが報告されます。
phys-schost# cluster status -t node |
clzonecluster status コマンドをグローバルクラスタ上のノードから実行すると、すべてのゾーンクラスタノードのステータスが報告されます。
phys-schost# clzonecluster status |
ホストのノードがクラスタモードで起動される場合は、ゾーンクラスタノードもクラスタモードのみで起動できます。
ノードの /var ファイルシステムが満杯になると、そのノード上では Sun Cluster が再起動できなくなる可能性があります。この問題が発生した場合は、「満杯の /var ファイルシステムを修復する」を参照してください。
次に、ノード phys-schost-1 を起動してグローバルクラスタに結合させたときのコンソールの出力例を示します。
ok boot Rebooting with command: boot ... Hostname: phys-schost-1 Booting as part of a cluster ... NOTICE: Node phys-schost-1: attempting to join cluster ... NOTICE: Node phys-schost-1: joined cluster ... The system is coming up. Please wait. checking ufs filesystems ... reservation program successfully exiting Print services started. volume management starting. The system is ready. phys-schost-1 console login: |