Sun Cluster ソフトウェアでは、他のボリュームマネージャに加え、raw ディスクデバイスグループを使用することができます。Sun Cluster を最初に構成する際、クラスタ内の raw デバイスごとにデバイスグループが自動的に構成されます。この手順を使用して、自動生成されたデバイスグループを Sun Cluster ソフトウェアで使用できるように再構成します。
次の理由のため、raw ディスクタイプの新しいデバイスグループを作成します。
複数の DID をデバイスグループに追加したい
デバイスグループの名前を変更する必要がある
cldg コマンドの -v オプションを使用せずにデバイスグループのリストを作成したい
複製したデバイスにデバイスグループを作成する場合、作成するデバイスグループ名 (Solaris Volume Manager、Veritas Volume Manager、または raw ディスク) は複製したデバイスグループの名前と同じにする必要があります。
使用する各デバイスを特定し、事前に規定されたデバイスグループの構成を解除します。
次のコマンドは、d7 および d8 に対する定義済みのデバイスグループを除去します。
paris-1# cldevicegroup disable dsk/d7 dsk/d8 paris-1# cldevicegroup offline dsk/d7 dsk/d8 paris-1# cldevicegroup delete dsk/d7 dsk/d8 |
必要なデバイスを含む、新しい raw ディスクデバイスグループを作成します。
次のコマンドは、グローバルデバイスグループ rawdg を作成します。このデバイスグループに d7 および d8 が収められます。
paris-1# cldevicegroup create -n phys-paris-1,phys-paris-2 -t rawdisk -d d7,d8 rawdg paris-1# /usr/cluster/lib/dcs/cldg show rawdg -d d7 rawdg paris-1# /usr/cluster/lib/dcs/cldg show rawdg -d d8 rawdg |