完全に確立されたクラスタ構成からグローバルクラスタノードを切り離す前に、そのノードから Sun Cluster ソフトウェアをアンインストールするには、この手順を使用します。この手順では、クラスタに存在する最後のノードからソフトウェアをアンインストールできます。
クラスタにまだ結合されていない、あるいはまだインストールモードであるノードから Sun Cluster ソフトウェアをアンインストールする場合、この手順を使用してはいけません。その代わりに、『Sun Cluster ソフトウェアのインストール (Solaris OS 版)』 の「Sun Cluster ソフトウェアをアンインストールしてインストール問題を解決する」に進みます。
phys-schost# プロンプトは、グローバルクラスタのプロンプトを表します。この手順は、グローバルクラスタ上で実行します。
この手順では、長形式の Sun Cluster コマンドを使用して説明します。多くのコマンドには短縮形もあります。コマンド名の形式の長短を除き、コマンドは同一です。コマンドのリストとその短縮形については、付録 B Sun Cluster オブジェクト指向コマンドを参照してください。
クラスタノードを削除するための前提作業 (作業マップを参照) がすべて完了していることを確認します。
表 8–2 を参照してください。
この手順を続ける前に、clnode remove を使用してクラスタ構成からノードを削除します。
アンインストールするグローバルクラスタノード以外の、アクティブなグローバルクラスタメンバー上で、スーパーユーザーになります。この手順は、グローバルクラスタノードから実行します。
アクティブなクラスタメンバーから、アンインストールを行うノードをクラスタ のノード認証リストに追加します。
phys-schost# claccess allow -h hostname |
ノードの認証リストに追加するノードの名前を指定します。
または、clsetup(1CL) ユーティリティーを使用できます。手順については、「ノードを認証ノードリストに追加する」を参照してください。
アンインストールするノードでスーパーユーザーになります。
ゾーンクラスタがある場合は、アンインストールします。
phys-schost# clzonecluster uninstall -F zoneclustername |
具体的な手順は、「ゾーンクラスタを削除する」を参照してください。
ノードにグローバルデバイス名前空間用の専用パーティションがある場合、グローバルクラスタノードを非クラスタモードで再起動します。
SPARC ベースのシステム上で、次のコマンドを実行します。
# shutdown -g0 -y -i0ok boot -x |
x86 ベースのシステム上で、次のコマンドを実行します。
# shutdown -g0 -y -i0 ... <<< Current Boot Parameters >>> Boot path: /pci@0,0/pci8086,2545@3/pci8086,1460@1d/pci8086,341a@7,1/ sd@0,0:a Boot args: Type b [file-name] [boot-flags] <ENTER> to boot with options or i <ENTER> to enter boot interpreter or <ENTER> to boot with defaults <<< timeout in 5 seconds >>> Select (b)oot or (i)nterpreter: b -x |
/etc/vfstab ファイルから、グローバルにマウントされるすべてのファイルシステムエントリを削除します。ただし、/global/.devices グローバルマウントを除きます。
このノード上で Sun Cluster ソフトウェアを再インストールする場合は、Sun Java Enterprise System (Java ES) 製品のレジストリから Sun Cluster のエントリを削除します。
Java ES 製品のレジストリに Sun Cluster ソフトウェアがインストールされたという記録が含まれていると、Java ES のインストーラは Sun Cluster のコンポーネントを灰色で表示し、再インストールを許可しません。
Java ES のアンインストーラを起動します。
次のコマンドを実行します。ver は Sun Cluster ソフトウェアのインストール元である Java ES ディストリビューションのバージョンです。
# /var/sadm/prod/SUNWentsysver/uninstall |
プロンプトに従い、アンインストールする Sun Cluster を選択します。
uninstall コマンドの詳細については、『Sun Java Enterprise System 5 Update 1 Installation Guide for UNIX』 の第 8 章、「Uninstalling」 を参照してください。
このクラスタ上で Sun Cluster ソフトウェアを再インストールしない場合は、ほかのクラスタデバイスからトランスポートケーブルとトランスポートスイッチを切断します (存在する場合)。
アンインストールしたノードが、並列 SCSI インタフェースを使用する記憶装置デバイスに接続されている場合は、トランスポートケーブルを切り離した後で、この記憶装置デバイスのオープン SCSI コネクタに SCSI ターミネータを取り付ける必要があります。
アンインストールしたノードが、Fibre Channel インタフェースを使用する記憶装置デバイスに接続されている場合は、終端処理は必要ありません。
切り離し手順については、ホストアダプタやサーバーに添付されているマニュアルを参照してください。
ループバックファイルインターフェース (lofi) デバイスを使用する場合、Java ES アンインストーラが自動的に /.globaldevices という lofi ファイルを削除します。グローバルデバイス名前空間の lofi への移行に関する詳細は、「グローバルデバイス名前空間を移行する」を参照してください。