この章は次の節から構成されています。
作業 |
参照先 |
---|---|
バックアップするファイルシステムの名前の検索 | |
フルバックアップを作成するのに必要なテープ数の計算 | |
ルートファイルシステムのバックアップの作成 | |
ミラーまたはプレックスファイルシステムのオンラインバックアップの実行 | |
クラスタ構成のバックアップ | |
ストレージディスクのディスクパーティション分割構成のバックアップ |
ストレージディスクのマニュアルを参照 |
この手順を使用し、バックアップするファイルシステムの名前を判定します。
/etc/vfstab ファイルの内容を表示します。
このコマンドを実行するためにスーパーユーザーまたは同等の役割である必要はありません。
# more /etc/vfstab |
バックアップするファイルシステムの名前のマウントポイントの列を調べます。
この名前は、ファイルシステムをバックアップするときに使用します。
# more /etc/vfstab |
次に、/etc/vfstab ファイルに記述されている使用可能なファイルシステム名の例を示します。
# more /etc/vfstab #device device mount FS fsck mount mount #to mount to fsck point type pass at boot options # #/dev/dsk/c1d0s2 /dev/rdsk/c1d0s2 /usr ufs 1 yes - f - /dev/fd fd - no - /proc - /proc proc - no - /dev/dsk/c1t6d0s1 - - swap - no - /dev/dsk/c1t6d0s0 /dev/rdsk/c1t6d0s0 / ufs 1 no - /dev/dsk/c1t6d0s3 /dev/rdsk/c1t6d0s3 /cache ufs 2 yes - swap - /tmp tmpfs - yes - |
この手順を使用し、ファイルシステムのバックアップに必要なテープ数を計算します。
バックアップするクラスタノード上で、スーパーユーザーまたは同等の役割になります。
バックアップのサイズをバイト単位で予測します。
# ufsdump S filesystem |
バックアップの実行に必要な予測バイト数を表示します。
バックアップするファイルシステムの名前を指定します。
予測サイズをテープの容量で割り、必要なテープの数を確認します。
次の例では、ファイルシステムのサイズは 905,881,620 バイトなので、4G バイトのテープに収めることができます (905,881,620 ÷ 4,000,000,000)。
# ufsdump S /global/phys-schost-1 905881620 |
この手順を使用し、クラスタノードのルート ( /) ファイルシステムをバックアップします。バックアップ手順を実行する前に、クラスタが正常に動作していることを確認してください。
phys-schost# プロンプトは、グローバルクラスタのプロンプトを表します。この手順は、グローバルクラスタ上で実行します。
この手順では、長形式の Sun Cluster コマンドを使用して説明します。多くのコマンドには短縮形もあります。コマンド名の形式の長短を除き、コマンドは同一です。コマンドのリストとその短縮形については、付録 B Sun Cluster オブジェクト指向コマンドを参照してください。
バックアップするクラスタノードで、スーパーユーザーになるか、RBAC の承認 solaris.cluster.modify を提供する役割になります。
実行中の各データサービスを、バックアップを作成するノードからクラスタ内の別のノードに切り替えます。
# clnode evacuate node |
リソースグループとデバイスグループを切り替えるノードを指定します。
ノードを停止します。
# shutdown -g0 -y -i0 |
ノードを非クラスタモードで再起動します。
SPARC ベースのシステム上で、次のコマンドを実行します。
ok boot -xs |
x86 ベースのシステム上で、次のコマンドを実行します。
phys-schost# shutdown -g -y -i0 Press any key to continue |
GRUB メニューで矢印キーを使用して該当する Solaris エントリを選択し、e と入力してコマンドを編集します。
GRUB メニューは次のようになっています。
GNU GRUB version 0.95 (631K lower / 2095488K upper memory) +-------------------------------------------------------------------------+ | Solaris 10 /sol_10_x86 | | Solaris failsafe | | | +-------------------------------------------------------------------------+ Use the ^ and v keys to select which entry is highlighted. Press enter to boot the selected OS, 'e' to edit the commands before booting, or 'c' for a command-line. |
GRUB ベースの起動についての詳細は、『Solaris のシステム管理 (基本編) 』の「GRUB を使用して x86 システムをブートする (作業マップ)」を参照してください。
ブートパラメータの画面で、矢印キーを使用してカーネルエントリを選択し、e を入力してエントリを編集します。
GRUB ブートパラメータの画面は、次のような画面です。
GNU GRUB version 0.95 (615K lower / 2095552K upper memory) +----------------------------------------------------------------------+ | root (hd0,0,a) | | kernel /platform/i86pc/multiboot | | module /platform/i86pc/boot_archive | +----------------------------------------------------------------------+ Use the ^ and v keys to select which entry is highlighted. Press 'b' to boot, 'e' to edit the selected command in the boot sequence, 'c' for a command-line, 'o' to open a new line after ('O' for before) the selected line, 'd' to remove the selected line, or escape to go back to the main menu. |
コマンドに -x を追加して、システムが非クラスタモードで起動するように指定します。
[ Minimal BASH-like line editing is supported. For the first word, TAB lists possible command completions. Anywhere else TAB lists the possible completions of a device/filename. ESC at any time exits. ] grub edit> kernel /platform/i86pc/multiboot -x |
Enter キーを押して変更を受け入れ、ブートパラメータの画面に戻ります。
画面には編集されたコマンドが表示されます。
GNU GRUB version 0.95 (615K lower / 2095552K upper memory) +----------------------------------------------------------------------+ | root (hd0,0,a) | | kernel /platform/i86pc/multiboot -x | | module /platform/i86pc/boot_archive | +----------------------------------------------------------------------+ Use the ^ and v keys to select which entry is highlighted. Press 'b' to boot, 'e' to edit the selected command in the boot sequence, 'c' for a command-line, 'o' to open a new line after ('O' for before) the selected line, 'd' to remove the selected line, or escape to go back to the main menu.- |
b と入力して、ノードを非クラスタモードで起動します。
カーネル起動パラメータコマンドへのこの変更は、システムを起動すると無効になります。次にノードを再起動する際には、ノードはクラスタモードで起動します。クラスタモードではなく、非クラスタモードで起動するには、これらの手順を再度実行して、カーネル起動パラメータコマンドに -x オプションを追加します。
UFS スナップショットを作成して、ルート (/) ファイルシステムのバックアップを作成します。
ノードをクラスタモードで再起動します。
# init 6 |
次の例では、ルート (/) ファイルシステムのスナップショットは /usr ディレクトリ内の /scratch/usr.back.file に保存されています。`
# fssnap -F ufs -o bs=/scratch/usr.back.file /usr /dev/fssnap/1 |
ミラー化した Solstice DiskSuite メタデバイスまたはSolaris ボリュームマネージャーのボリュームは、マウント解除したりミラー全体をオフラインにすることなくバックアップできます。サブミラーの 1 つを一時的にオフラインにする必要があるので、ミラー化の状態ではなくなりますが、バックアップ完了後ただちにオンラインに戻し、再度同期をとることができます。システムを停止したり、データへのユーザーアクセスを拒否する必要はありません。ミラーを使用してオンラインバックアップを実行すると、アクティブなファイルシステムの「スナップショット」であるバックアップが作成されます。
lockfs コマンドを実行する直前にプログラムがボリュームにデータを書き込むと、問題が生じることがあります。この問題を防ぐには、このノードで実行中のすべてのサービスを一時的に停止します。また、バックアップ手順を実行する前に、クラスタが正常に動作していることを確認してください。
phys-schost# プロンプトは、グローバルクラスタのプロンプトを表します。この手順は、グローバルクラスタ上で実行します。
この手順では、長形式の Sun Cluster コマンドを使用して説明します。多くのコマンドには短縮形もあります。コマンド名の形式の長短を除き、コマンドは同一です。コマンドのリストとその短縮形については、付録 B Sun Cluster オブジェクト指向コマンドを参照してください。
バックアップするクラスタノード上で、スーパーユーザーまたは同等の役割になります。
metaset(1M) コマンドを使用し、バックアップするボリュームの所有権を持つノードを判別します。
# metaset -s setname |
ディスクセット名を指定します。
-w オプションを指定して lockfs(1M) コマンドを使用し、ファイルシステムへの書き込みをロックします。
# lockfs -w mountpoint |
ファイルシステムをロックする必要があるのは、UFS ファイルシステムがミラー上にある場合だけです。たとえば、Solstice DiskSuite メタデバイスや Solaris ボリュームマネージャーボリューム がデータベース管理ソフトやその他の特定のアプリケーションに使用する raw デバイスとして設定されている場合、lockfs コマンドを使用する必要はありません。ただし、ソフトウェアアプリケーション固有の適切なユーティリティーを実行し、任意のバッファをフラッシュしてアクセスをロックしてもかまいません。
metastat(1M) コマンドを使用し、サブミラーの名前を判別します。
# metastat -s setname -p |
md.tab ファイルと同様の形式で状態を表示します。
metadetach(1M) コマンドを使用し、ミラーから 1 つのサブミラーをオフラインにします。
# metadetach -s setname mirror submirror |
読み取り操作は引き続きそのほかのサブミラーから行われます。読み取り操作は引き続きそのほかのサブミラーから実行できますが、 オフラインのサブミラーは、ミラーに最初に書き込んだ直後から同期がとれなくなります。この不一致は、オフラインのサブミラーをオンラインに戻したときに修正されます。fsck を実行する必要はありません。
-u オプションを指定して lockfs コマンドを使用し、ファイルシステムのロックを解除して書き込みを続行できるようにします。
# lockfs -u mountpoint |
ファイルシステムを検査します。
# fsck /dev/md/diskset/rdsk/submirror |
オフラインのサブミラーをテープなどのメディアにバックアップします。
ufsdump(1M) コマンドか、通常使用しているバックアップユーティリティーを使用します。
# ufsdump 0ucf dump-device submirror |
ブロックデバイス (/dsk) 名ではなく、サブミラーの raw デバイス (/rdsk) 名を使用してください。
metattach(1M) コマンドを使用し、メタデバイスまたはボリュームをオンラインに戻します。
# metattach -s setname mirror submirror |
メタデバイスまたはボリュームをオンラインに戻すと、自動的にミラーとの再同期が行われます。
metastat コマンドを使用し、サブミラーが再同期されていることを確認します。
# metastat -s setname mirror |
次の例では、クラスタノード phys-schost-1 がメタセット schost-1 の所有者なので、バックアップ作成手順は phys-schost-1 から実行します。ミラー /dev/md/schost-1/dsk/d0 は、サブミラー d10、d20、d30 で構成されています。
[Determine the owner of the metaset:] # metaset -s schost-1 Set name = schost-1, Set number = 1 Host Owner phys-schost-1 Yes ... [Lock the file system from writes:] # lockfs -w /global/schost-1 [List the submirrors:] # metastat -s schost-1 -p schost-1/d0 -m schost-1/d10 schost-1/d20 schost-1/d30 1 schost-1/d10 1 1 d4s0 schost-1/d20 1 1 d6s0 schost-1/d30 1 1 d8s0 [Take a submirror offline:] # metadetach -s schost-1 d0 d30 [Unlock the file system:] # lockfs -u / [Check the file system:] # fsck /dev/md/schost-1/rdsk/d30 [Copy the submirror to the backup device:] # ufsdump 0ucf /dev/rmt/0 /dev/md/schost-1/rdsk/d30 DUMP: Writing 63 Kilobyte records DUMP: Date of this level 0 dump: Tue Apr 25 16:15:51 2000 DUMP: Date of last level 0 dump: the epoch DUMP: Dumping /dev/md/schost-1/rdsk/d30 to /dev/rdsk/c1t9d0s0. ... DUMP: DUMP IS DONE [Bring the submirror back online:] # metattach -s schost-1 d0 d30 schost-1/d0: submirror schost-1/d30 is attached [Resynchronize the submirror:] # metastat -s schost-1 d0 schost-1/d0: Mirror Submirror 0: schost-0/d10 State: Okay Submirror 1: schost-0/d20 State: Okay Submirror 2: schost-0/d30 State: Resyncing Resync in progress: 42% done Pass: 1 Read option: roundrobin (default) ... |
Veritas Volume Manager では、ミラー化ボリュームはプレックスと認識されます。プレックスは、マウント解除したり、ボリューム全体をオフラインにしなくてもバックアップできます。プレックスは、ボリュームのスナップショットコピーを作成し、この一時ボリュームをバックアップします。システムを停止したり、データへのユーザーアクセスを拒否する必要はありません。
バックアップ手順を実行する前に、クラスタが正常に動作していることを確認してください。
phys-schost# プロンプトは、グローバルクラスタのプロンプトを表します。この手順は、グローバルクラスタ上で実行します。
この手順では、長形式の Sun Cluster コマンドを使用して説明します。多くのコマンドには短縮形もあります。コマンド名の形式の長短を除き、コマンドは同一です。コマンドのリストとその短縮形については、付録 B Sun Cluster オブジェクト指向コマンドを参照してください。
クラスタ内の任意のノードにログオンし、クラスタ上のディスクグループの現在の主ノード上で、スーパーユーザーになるか、RBAC の承認 solaris.cluster.admin を提供する役割になります。
ディスクグループ情報を表示します。
# vxprint -g diskgroup |
どのノードに現在インポートされているディスクグループがあるかを判別します (これはそのノードがディスクグループの主ノードであることを示します)。
# cldevicegroup status |
ボリュームのスナップショットを作成します。
# vxassist -g diskgroup snapstart volume |
ボリュームのサイズによっては、スナップショットの作成に時間がかかることがあります。
新しいボリュームが作成されたことを確認します。
# vxprint -g diskgroup |
スナップショットの作成が完了すると、選択したディスクグループの State フィールドに Snapdone と表示されます。
ファイルシステムにアクセスしているデータサービスを停止します。
# clresourcegroup offline resource-group |
データファイルシステムが正しくバックアップされるように、すべてのデータサービスを停止します。データサービスが実行中でない場合は、手順 6 と手順 8 を実行する必要はありません。
bkup-vol という名前のバックアップボリュームを作成し、それにスナップショットボリュームを添付します。
# vxassist -g diskgroup snapshot volume bkup-vol |
clresourcegroup コマンドを使用して、手順 6 で停止されたデータサービスを再起動します。
# clresourcegroup online - zone -n node resourcegroup |
ノードの名前。
リソースグループをマスターできるグローバルクラスタ非投票ノード (node) の名前。リソースグループを作成した際に非投票ノードを指定した場合にのみ、zone を指定します。
そのボリュームが新しいボリューム bkup-vol に添付されていることを確認します。
# vxprint -g diskgroup |
デバイスグループ構成変更を登録します。
# cldevicegroup sync diskgroup |
バックアップボリュームを確認します。
# fsck -y /dev/vx/rdsk/diskgroup/bkup-vol |
テープなどのメディアにボリューム bkup-vol をバックアップします。
ufsdump(1M) コマンドか、通常使用しているバックアップユーティリティーを使用します。
# ufsdump 0ucf dump-device /dev/vx/dsk/diskgroup/bkup-vol |
一時ボリュームを削除します。
# vxedit -rf rm bkup-vol |
ディスクグループ構成変更を登録します。
# cldevicegroup sync diskgroup |
次の例では、クラスタノード phys-schost-2 はデバイスグループ schost-1 の主所有者です。そのため、バックアップ手順は phys-schost-2 から実行します。ボリューム /vo101 がコピーされ、新しいボリューム bkup-vol と関連付けられます。
[Become superuser or assume a role that provides solaris.cluster.admin RBAC authorization on the primary node.] [Identify the current primary node for the device group:] # cldevicegroup status -- Device Group Servers -- Device Group Primary Secondary ------------ ------- --------- Device group servers: rmt/1 - - Device group servers: schost-1 phys-schost-2 phys-schost-1 -- Device Group Status -- Device Group Status ------------ ------ Device group status: rmt/1 Offline Device group status: schost-1 Online [List the device group information:] # vxprint -g schost-1 TY NAME ASSOC KSTATE LENGTH PLOFFS STATE TUTIL0 PUTIL0 dg schost-1 schost-1 - - - - - - dm schost-101 c1t1d0s2 - 17678493 - - - - dm schost-102 c1t2d0s2 - 17678493 - - - - dm schost-103 c2t1d0s2 - 8378640 - - - - dm schost-104 c2t2d0s2 - 17678493 - - - - dm schost-105 c1t3d0s2 - 17678493 - - - - dm schost-106 c2t3d0s2 - 17678493 - - - - v vol01 gen ENABLED 204800 - ACTIVE - - pl vol01-01 vol01 ENABLED 208331 - ACTIVE - - sd schost-101-01 vol01-01 ENABLED 104139 0 - - - sd schost-102-01 vol01-01 ENABLED 104139 0 - - - pl vol01-02 vol01 ENABLED 208331 - ACTIVE - - sd schost-103-01 vol01-02 ENABLED 103680 0 - - - sd schost-104-01 vol01-02 ENABLED 104139 0 - - - pl vol01-03 vol01 ENABLED LOGONLY - ACTIVE - - sd schost-103-02 vol01-03 ENABLED 5 LOG - - - [Start the snapshot operation:] # vxassist -g schost-1 snapstart vol01 [Verify the new volume was created:] # vxprint -g schost-1 TY NAME ASSOC KSTATE LENGTH PLOFFS STATE TUTIL0 PUTIL0 dg schost-1 schost-1 - - - - - - dm schost-101 c1t1d0s2 - 17678493 - - - - dm schost-102 c1t2d0s2 - 17678493 - - - - dm schost-103 c2t1d0s2 - 8378640 - - - - dm schost-104 c2t2d0s2 - 17678493 - - - - dm schost-105 c1t3d0s2 - 17678493 - - - - dm schost-106 c2t3d0s2 - 17678493 - - - - v vol01 gen ENABLED 204800 - ACTIVE - - pl vol01-01 vol01 ENABLED 208331 - ACTIVE - - sd schost-101-01 vol01-01 ENABLED 104139 0 - - - sd schost-102-01 vol01-01 ENABLED 104139 0 - - - pl vol01-02 vol01 ENABLED 208331 - ACTIVE - - sd schost-103-01 vol01-02 ENABLED 103680 0 - - - sd schost-104-01 vol01-02 ENABLED 104139 0 - - - pl vol01-03 vol01 ENABLED LOGONLY - ACTIVE - - sd schost-103-02 vol01-03 ENABLED 5 LOG - - - pl vol01-04 vol01 ENABLED 208331 - SNAPDONE - - sd schost-105-01 vol01-04 ENABLED 104139 0 - - - sd schost-106-01 vol01-04 ENABLED 104139 0 - - - [Stop data services, if necessary:] # clresourcegroup offline nfs-rg [Create a copy of the volume:] # vxassist -g schost-1 snapshot vol01 bkup-vol [Restart data services, if necessary:] # clresourcegroup online -n phys-schost-1 nfs-rg [Verify bkup-vol was created:] # vxprint -g schost-1 TY NAME ASSOC KSTATE LENGTH PLOFFS STATE TUTIL0 PUTIL0 dg schost-1 schost-1 - - - - - - dm schost-101 c1t1d0s2 - 17678493 - - - - ... v bkup-vol gen ENABLED 204800 - ACTIVE - - pl bkup-vol-01 bkup-vol ENABLED 208331 - ACTIVE - - sd schost-105-01 bkup-vol-01 ENABLED 104139 0 - - - sd schost-106-01 bkup-vol-01 ENABLED 104139 0 - - - v vol01 gen ENABLED 204800 - ACTIVE - - pl vol01-01 vol01 ENABLED 208331 - ACTIVE - - sd schost-101-01 vol01-01 ENABLED 104139 0 - - - sd schost-102-01 vol01-01 ENABLED 104139 0 - - - pl vol01-02 vol01 ENABLED 208331 - ACTIVE - - sd schost-103-01 vol01-02 ENABLED 103680 0 - - - sd schost-104-01 vol01-02 ENABLED 104139 0 - - - pl vol01-03 vol01 ENABLED LOGONLY - ACTIVE - - sd schost-103-02 vol01-03 ENABLED 5 LOG - - - [Synchronize the disk group with cluster framework:] # cldevicegroup sync schost-1 [Check the file systems:] # fsck -y /dev/vx/rdsk/schost-1/bkup-vol [Copy bkup-vol to the backup device:] # ufsdump 0ucf /dev/rmt/0 /dev/vx/rdsk/schost-1/bkup-vol DUMP: Writing 63 Kilobyte records DUMP: Date of this level 0 dump: Tue Apr 25 16:15:51 2000 DUMP: Date of last level 0 dump: the epoch DUMP: Dumping /dev/vx/dsk/schost-2/bkup-vol to /dev/rmt/0. ... DUMP: DUMP IS DONE [Remove the bkup-volume:] # vxedit -rf rm bkup-vol [Synchronize the disk group:] # cldevicegroup sync schost-1 |
クラスタ構成をアーカイブし、クラスタ構成の簡単な復元を実現するため、定期的にクラスタ構成をバックアップします。&fmv1 3.2 には、クラスタ構成を XML (eXtensible Markup Language) ファイルにエクスポートする機能があります。
クラスタ内の任意のノードにログオンし、スーパーユーザーになるか、RBAC の承認 solaris.cluster.read を提供する役割になります。
クラスタ構成情報をファイルにエクスポートします。
# /usr/cluster/bin/cluster export -o configfile |
クラスタコマンドのクラスタ構成情報のエクスポート先である XML 構成ファイルの名前。XML 構成ファイルについては、clconfiguration(5CL) を参照してください。
クラスタ構成情報が正常に XML ファイルにエクスポートされたことを確認します。
# vi configfile |
ufsrestore(1M) コマンドを実行すると、ufsdump(1M) コマンドで作成されたバックアップのファイルが、現在の作業ディレクトリを基準として指定されるディスク上の位置にコピーされます。ufsrestore を使用すると、レベル 0 のダンプとそれ以降の増分ダンプからファイルシステム階層全体を読み込み直したり、任意のダンプテープから個々のファイルを復元できます。スーパーユーザーまたは同等の役割として ufsrestore を実行すると、元の所有者、最終修正時刻、モード (アクセス権) を保持したままファイルを復元できます。
ファイルまたはファイルシステムの復元を開始する前に、次の点を確認してください。
必要なテープ
ファイルシステムを復元する raw デバイス名
使用するテープドライブの種類
テープドライブのデバイス名 (ローカルまたはリモート)
障害が発生したディスクのパーティション分割方式。これは、パーティションとファイルシステムを交換用ディスクに正確に複製しなければならないためです。
作業 |
参照先 |
---|---|
Solaris ボリュームマネージャー の場合、対話形式でファイルを復元 | |
Solaris ボリュームマネージャー の場合、ルート (/) ファイルシステムを復元 | |
|
「Solstice DiskSuite メタデバイスまたは Solaris ボリュームマネージャー上に存在していたルート (/) ファイルシステムを復元する」 |
Veritas Volume Manager の場合、ルート (/) ファイルシステムを復元 | |
Veritas Volume Manager の場合、カプセル化されたルート ( /) ファイルシステムを復元 |
この手順を使用し、1 つまたは複数の個々のファイルを復元します。復元手順を実行する前に、クラスタが正常に動作していることを確認してください。
復元するクラスタノード上で、スーパーユーザーになるか、RBAC の承認 solaris.cluster.admin を提供する役割になります。
復元するファイルを使用しているデータサービスをすべて停止します。
# clresourcegroup offline resource-group |
ファイルを復元します。
# ufsrestore |
障害の発生したルートディスクを交換した後などに、この手順を使用してルート (/) ファイルシステムを新しいディスクに復元します。復元中のノードは起動しなおさないでください。復元手順を実行する前に、クラスタが正常に動作していることを確認してください。
新しいディスクは、障害が発生したディスクと同じ形式でパーティション分割する必要があります。このため、この手順を始める前に、パーティションの分割方式を確認し、ファイルシステムを適切に再作成しておいてください。
phys-schost# プロンプトは、グローバルクラスタのプロンプトを表します。この手順は、グローバルクラスタ上で実行します。
この手順では、長形式の Sun Cluster コマンドを使用して説明します。多くのコマンドには短縮形もあります。コマンド名の形式の長短を除き、コマンドは同一です。コマンドのリストとその短縮形については、付録 B Sun Cluster オブジェクト指向コマンドを参照してください。
復元するノードの添付先であるディスクセットへのアクセス権があるクラスタノード上で、スーパーユーザーになるか、solaris.cluster.modify RBAC 権限を提供する役割になります。
復元する以外のノードを使用します。
すべてのメタセットから、復元するノードのホスト名を削除します。
このコマンドは、削除するノード以外のメタセットのノードから実行します。復元を行っているノードはオフラインであるため、システムは「RPC: Rpcbind failure - RPC: Timed out」というエラーを表示します。このエラーを無視し、次のステップを続けます。
# metaset -s setname -f -d -h nodelist |
ディスクセット名を指定します。
ディスクセットから最後のホストを削除します。
ディスクセットから削除します。
ディスクセットから削除するノードの名前を指定します。
root (/) ファイルシステムと /usr ファイルシステムを復元します。
root ファイルシステムと /usr ファイルシステムを復元するには、『Solaris のシステム管理 (デバイスとファイルシステム)』の第 26 章「UFS ファイルとファイルシステムの復元 (手順)」の手順に従ってください。Solaris OS の手順にあるシステムを再起動する手順は省略してください。
/global/.devices/ node@nodeid ファイルシステムが作成されていることを確認します。
ノードをマルチユーザーモードで再起動します。
# reboot |
デバイス ID を交換します。
# cldevice repair rootdisk |
metadb(1M) コマンドを使用し、状態データベースの複製を再作成します。
# metadb -c copies -af raw-disk-device |
作成する複製の数を指定します。
複製の作成先の raw ディスクデバイス名を指定します。
複製を追加します。
復元するノード以外のクラスタノードから、復元するノードをすべてのディスクセットに追加します。
phys-schost-2# metaset -s setname -a -h nodelist |
ホストを作成してディスクセットに追加します。
ノードがクラスタモードで再起動します。これでクラスタを使用できるようになります。
次に、テープデバイス /dev/rmt/0 からノード phys-schost-1 に復元したルート (/) ファイルシステムの例を示します。metaset コマンドは、クラスタの別のノード phys-schost-2 から実行し、ノード phys-schost-1 を削除し、後でディスクセット schost-1 に追加します。そのコマンドはすべて phys-schost-1 から実行します。新しいブートブロックが /dev/rdsk/c0t0d0s0 に作成され、3 つの状態データベースの複製が /dev/rdsk/c0t0d0s4 に再作成されます。
[Become superuser or assume a role that provides solaris.cluster.modify RBAC authorization on a cluster node other than the node to be restored .] [Remove the node from the metaset:] phys-schost-2# metaset -s schost-1 -f -d -h phys-schost-1 [Replace the failed disk and boot the node:] Restore the root (/) and /usr file system using the procedure in the Solaris system administration documentation [Reboot:] # reboot [Replace the disk ID:] # cldevice repair /dev/dsk/c0t0d0 [Re-create state database replicas:] # metadb -c 3 -af /dev/rdsk/c0t0d0s4 [Add the node back to the metaset:] phys-schost-2# metaset -s schost-1 -a -h phys-schost-1 |
この手順を使用して、バックアップ実行時に Solstice DiskSuite メタデバイスまたは Solaris Volume Manager のボリューム上に存在していたルート (/) ファイルシステムを復元します。この手順は、破損したルートディスクを新しいディスクに交換する場合などに実行します。復元中のノードは起動しなおさないでください。復元手順を実行する前に、クラスタが正常に動作していることを確認してください。
新しいディスクは、障害が発生したディスクと同じ形式でパーティション分割する必要があります。このため、この手順を始める前に、パーティションの分割方式を確認し、ファイルシステムを適切に再作成しておいてください。
phys-schost# プロンプトは、グローバルクラスタのプロンプトを表します。この手順は、グローバルクラスタ上で実行します。
この手順では、長形式の Sun Cluster コマンドを使用して説明します。多くのコマンドには短縮形もあります。コマンド名の形式の長短を除き、コマンドは同一です。コマンドのリストとその短縮形については、付録 B Sun Cluster オブジェクト指向コマンドを参照してください。
ディスクセットへのアクセス権があるクラスタノード、ただし復元するノード以外のノード上で、スーパーユーザーになるか、RBAC の承認 solaris.cluster.modifiy を提供する役割になります。
復元する以外のノードを使用します。
すべてのディスクセットから、復元するノードのホスト名を削除します。
# metaset -s setname -f -d -h nodelist |
メタセット名を指定します。
ディスクセットから最後のホストを削除します。
メタセットから削除します。
メタセットから削除するノードの名前を指定します。
ディスクセットから追加または削除するメディエータホストの名前を指定します。
ルート (/) ファイルシステムを復元するノードで、障害の発生したディスクを交換します。
ディスク交換手順については、サーバーに付属のマニュアルを参照してください。
復元するノードを起動します。
Solaris OS CD を使用している場合は、次の点に注意してください。
SPARC:次のように入力します。
ok boot cdrom -s |
x86:CD をシステムの CD ドライブに挿入し、システムを停止して、電源を切って入れなおすことにより、システムを起動します。「Current Boot Parameters」画面で b または i を入力します。
<<< Current Boot Parameters >>> Boot path: /pci@0,0/pci8086,2545@3/pci8086,1460@1d/pci8086,341a@ 7,1/sd@0,0:a Boot args: Type b [file-name] [boot-flags] <ENTER> to boot with options or i <ENTER> to enter boot interpreter or <ENTER> to boot with defaults <<< timeout in 5 seconds >>> Select (b)oot or (i)nterpreter: b -s |
Solaris JumpStartTM サーバーを使用している場合は、次の点に注意してください。
SPARC:次のように入力します。
ok boot net -s |
x86:CD をシステムの CD ドライブに挿入し、システムを停止して、電源を切って入れなおすことにより、システムを起動します。「Current Boot Parameters」画面で b または i を入力します。
<<< Current Boot Parameters >>> Boot path: /pci@0,0/pci8086,2545@3/pci8086,1460@1d/pci8086,341a@ 7,1/sd@0,0:a Boot args: Type b [file-name] [boot-flags] <ENTER> to boot with options or i <ENTER> to enter boot interpreter or <ENTER> to boot with defaults <<< timeout in 5 seconds >>> Select (b)oot or (i)nterpreter: b -s |
format コマンドを使用し、ルートディスクのすべてのパーティションとスワップ空間を作成します。
障害の発生したディスクに存在していた元のパーティションの分割方式を再作成します。
newfs コマンドを使用し、必要に応じてルート (/) ファイルシステムやその他のファイルシステムを作成します。
障害の発生したディスクに存在していた元のファイルシステムを再作成します。
/global/.devices/ node@nodeid ファイルシステムが作成されていることを確認します。
ルート (/) ファイルシステムを一時マウントポイントにマウントします。
# mount device temp-mountpoint |
次のコマンドを使用し、ルート (/) ファイルシステムを復元します。
# cd temp-mountpoint # ufsrestore rvf dump-device # rm restoresymtable |
新しい起動ブロックを新しいディスクにインストールします。
# /usr/sbin/installboot /usr/platform/`uname -i`/lib/fs/ufs/bootblk raw-disk-device |
/temp-mountpoint/etc/system ファイルの MDD ルート情報の行を削除します。
* Begin MDD root info (do not edit) forceload: misc/md_trans forceload: misc/md_raid forceload: misc/md_mirror forceload: misc/md_hotspares forceload: misc/md_stripe forceload: drv/pcipsy forceload: drv/glm forceload: drv/sd rootdev:/pseudo/md@0:0,10,blk * End MDD root info (do not edit) |
/temp-mountpoint/etc/vfstab ファイルを編集して、ルートエントリを Solstice DiskSuite メタデバイスまたは Solaris ボリュームマネージャー ボリュームからメタデバイスまたはボリュームの一部であるルートディスク上の各ファイルシステムの対応する正常なスライスに変更します。
Example: Change from— /dev/md/dsk/d10 /dev/md/rdsk/d10 / ufs 1 no - Change to— /dev/dsk/c0t0d0s0 /dev/rdsk/c0t0d0s0 / ufs 1 no - |
一時ファイルシステムをマウント解除し、raw ディスクデバイスを確認します。
# cd / # umount temp-mountpoint # fsck raw-disk-device |
ディスクセットのメディエータホストのリストから復元したノードを削除します。
# metaset -s setname -f -d -m hostname |
ノードをマルチユーザーモードで再起動します。
# reboot |
デバイス ID を交換します。
# cldevice repair rootdisk |
metadb コマンドを使用し、状態データベースの複製を再作成します。
# metadb -c copies -af raw-disk-device |
作成する複製の数を指定します。
指定した raw ディスクデバイスに初期状態のデータベースの複製を作成します。
復元したノード以外のクラスタノードから、復元したノードをすべてのディスクセットに追加します。
phys-schost-2# metaset -s setname -a -h nodelist |
メタセットを追加 (作成) します。
Solstice DiskSuite のマニュアルに従って、メタデバイスまたはボリューム/ミラーのルート ( /) を設定します。
ノードがクラスタモードで再起動します。これでクラスタを使用できるようになります。
次に、テープデバイス /dev/rmt/0 からノード phys-schost-1 に復元したルート (/) ファイルシステムの例を示します。metaset コマンドは、クラスタの別のノード phys-schost-2 から実行し、ノード phys-schost-1 を削除し、後でメタセット schost-1 に追加します。そのコマンドはすべて phys-schost-1 から実行します。新しいブートブロックが /dev/rdsk/c0t0d0s0 に作成され、3 つの状態データベースの複製が /dev/rdsk/c0t0d0s4 に再作成されます。
[Become superuser or assume a role that provides solaris.cluster.modify RBAC authorization on a cluster node with access to the metaset, other than the node to be restored.] [Remove the node from the metaset:] phys-schost-2# metaset -s schost-1 -f -d -h phys-schost-1 [Replace the failed disk and boot the node:] |
次の操作で、Solaris OS CD からノードを起動します。
SPARC:次のように入力します。
ok boot cdrom -s |
x86:CD をシステムの CD ドライブに挿入し、システムを停止して、電源を切って入れなおすことにより、システムを起動します。「Current Boot Parameters」画面で b または i を入力します。
<<< Current Boot Parameters >>> Boot path: /pci@0,0/pci8086,2545@3/pci8086,1460@1d/pci8086,341a@7,1/ sd@0,0:a Boot args: Type b [file-name] [boot-flags] <ENTER> to boot with options or i <ENTER> to enter boot interpreter or <ENTER> to boot with defaults <<< timeout in 5 seconds >>> Select (b)oot or (i)nterpreter: b -s |
[Use format and newfs to recreate partitions and file systems .] [Mount the root file system on a temporary mount point:] # mount /dev/dsk/c0t0d0s0 /a [Restore the root file system:] # cd /a # ufsrestore rvf /dev/rmt/0 # rm restoresymtable [Install a new boot block:] # /usr/sbin/installboot /usr/platform/`uname \ -i`/lib/fs/ufs/bootblk /dev/rdsk/c0t0d0s0 [Remove the lines in / temp-mountpoint/etc/system file for MDD root information: ] * Begin MDD root info (do not edit) forceload: misc/md_trans forceload: misc/md_raid forceload: misc/md_mirror forceload: misc/md_hotspares forceload: misc/md_stripe forceload: drv/pcipsy forceload: drv/glm forceload: drv/sd rootdev:/pseudo/md@0:0,10,blk * End MDD root info (do not edit) [Edit the /temp-mountpoint/etc/vfstab file] Example: Change from— /dev/md/dsk/d10 /dev/md/rdsk/d10 / ufs 1 no - Change to— /dev/dsk/c0t0d0s0 /dev/rdsk/c0t0d0s0 /usr ufs 1 no - [Unmount the temporary file system and check the raw disk device:] # cd / # umount /a # fsck /dev/rdsk/c0t0d0s0 [Reboot:] # reboot [Replace the disk ID:] # cldevice repair /dev/rdsk/c0t0d0 [Re-create state database replicas:] # metadb -c 3 -af /dev/rdsk/c0t0d0s4 [Add the node back to the metaset:] phys-schost-2# metaset -s schost-1 -a -h phys-schost-1 |
この手順を使用して、カプセル化されていないルート (/) ファイルシステムをノードに復元します。復元中のノードは起動しなおさないでください。復元手順を実行する前に、クラスタが正常に動作していることを確認してください。
新しいディスクは、障害が発生したディスクと同じ形式でパーティション分割する必要があります。このため、この手順を始める前に、パーティションの分割方式を確認し、ファイルシステムを適切に再作成しておいてください。
phys-schost# プロンプトは、グローバルクラスタのプロンプトを表します。この手順は、グローバルクラスタ上で実行します。
この手順では、長形式の Sun Cluster コマンドを使用して説明します。多くのコマンドには短縮形もあります。コマンド名の形式の長短を除き、コマンドは同一です。コマンドのリストとその短縮形については、付録 B Sun Cluster オブジェクト指向コマンドを参照してください。
ルートファイルシステムを復元するノードで、障害が発生したディスクを交換します。
ディスク交換手順については、サーバーに付属のマニュアルを参照してください。
復元するノードを起動します。
Solaris OS CD を使用している場合は、OpenBoot PROM の ok プロンプトで、次のコマンドを入力します。
ok boot cdrom -s |
Solaris JumpStart サーバーを使用している場合は、OpenBoot PROM の ok プロンプトで、次のコマンドを入力します。
ok boot net -s |
format コマンドを使用し、ルートディスクのすべてのパーティションとスワップを作成します。
障害の発生したディスクに存在していた元のパーティションの分割方式を再作成します。
newfs コマンドを使用し、必要に応じてルート (/) ファイルシステムやその他のファイルシステムを作成します。
障害の発生したディスクに存在していた元のファイルシステムを再作成します。
/global/.devices/ node@nodeid ファイルシステムが作成されていることを確認します。
ルート (/) ファイルシステムを一時マウントポイントにマウントします。
# mount device temp-mountpoint |
バックアップからルート (/) ファイルシステムを復元し、ファイルシステムをマウント解除して確認します。
# cd temp-mountpoint # ufsrestore rvf dump-device # rm restoresymtable # cd / # umount temp-mountpoint # fsck raw-disk-device |
これでファイルシステムが復元されます。
新しい起動ブロックを新しいディスクにインストールします。
# /usr/sbin/installboot /usr/platform/`uname -i`/lib/fs/ufs/bootblk raw-disk-device |
ノードをマルチユーザーモードで再起動します。
# reboot |
デバイス ID を更新します。
# cldevice repair /dev/rdsk/disk-device |
Control-D キーを押して、マルチユーザーモードで再起動します。
ノードがクラスタモードで再起動します。これでクラスタを使用できるようになります。
次に、カプセル化されていないルート (/) ファイルシステムがテープデバイス /dev/rmt/0 からノード phys-schost-1 に復元される例を示します。
[Replace the failed disk and boot the node:] |
Solaris OS CD からノードを起動します。OpenBoot PROM の ok プロンプトで、次のコマンドを入力します。
ok boot cdrom -s ... [Use format and newfs to create partitions and file systems] [Mount the root file system on a temporary mount point:] # mount /dev/dsk/c0t0d0s0 /a [Restore the root file system:] # cd /a # ufsrestore rvf /dev/rmt/0 # rm restoresymtable # cd / # umount /a # fsck /dev/rdsk/c0t0d0s0 [Install a new boot block:] # /usr/sbin/installboot /usr/platform/`uname \ -i`/lib/fs/ufs/bootblk /dev/rdsk/c0t0d0s0 [Reboot:] # reboot [Update the disk ID:] # cldevice repair /dev/rdsk/c0t0d0 |
この手順を使用して、カプセル化されているルート (/) ファイルシステムをノードに復元します。復元中のノードは起動しなおさないでください。復元手順を実行する前に、クラスタが正常に動作していることを確認してください。
新しいディスクは、障害が発生したディスクと同じ形式でパーティション分割する必要があります。このため、この手順を始める前に、パーティションの分割方式を確認し、ファイルシステムを適切に再作成しておいてください。
phys-schost# プロンプトは、グローバルクラスタのプロンプトを表します。この手順は、グローバルクラスタ上で実行します。
この手順では、長形式の Sun Cluster コマンドを使用して説明します。多くのコマンドには短縮形もあります。コマンド名の形式の長短を除き、コマンドは同一です。コマンドのリストとその短縮形については、付録 B Sun Cluster オブジェクト指向コマンドを参照してください。
ルートファイルシステムを復元するノードで、障害が発生したディスクを交換します。
ディスク交換手順については、サーバーに付属のマニュアルを参照してください。
復元するノードを起動します。
Solaris OS CD を使用している場合は、OpenBoot PROM の ok プロンプトで、次のコマンドを入力します。
ok boot cdrom -s |
Solaris JumpStart サーバーを使用している場合は、OpenBoot PROM の ok プロンプトで、次のコマンドを入力します。
ok boot net -s |
format コマンドを使用し、ルートディスクのすべてのパーティションとスワップ空間を作成します。
障害の発生したディスクに存在していた元のパーティションの分割方式を再作成します。
newfs コマンドを使用し、必要に応じてルート (/) ファイルシステムやその他のファイルシステムを作成します。
障害の発生したディスクに存在していた元のファイルシステムを再作成します。
/global/.devices/ node@nodeid ファイルシステムが作成されていることを確認します。
ルート (/) ファイルシステムを一時マウントポイントにマウントします。
# mount device temp-mountpoint |
バックアップからルート (/) ファイルシステムを復元します。
# cd temp-mountpoint # ufsrestore rvf dump-device # rm restoresymtable |
空の install-db ファイルを作成します。
このファイルによって、次回起動時にノードが VxVM インストールモードになります。
# touch \ /temp-mountpoint/etc/vx/reconfig.d/state.d/install-db |
/ temp-mountpoint/etc/system ファイル内の次のエントリを削除します。
* rootdev:/pseudo/vxio@0:0 * set vxio:vol_rootdev_is_volume=1 |
/temp-mountpoint /etc/vfstab ファイルを編集し、すべての VxVM マウントポイントをルートディスクの標準ディスクデバイス (/dev/dsk/c0t0d0s0 など) に置換します。
Example: Change from— /dev/vx/dsk/rootdg/rootvol /dev/vx/rdsk/rootdg/rootvol / ufs 1 no - Change to— /dev/dsk/c0t0d0s0 /dev/rdsk/c0t0d0s0 / ufs 1 no - |
一時ファイルシステムをマウント解除してファイルシステムを確認します。
# cd / # umount temp-mountpoint # fsck raw-disk-device |
起動ブロックを新しいディスクにインストールします。
# /usr/sbin/installboot /usr/platform/`uname -i`/lib/fs/ufs/bootblk raw-disk-device |
ノードをマルチユーザーモードで再起動します。
# reboot |
scdidadm(1M) を使用し、デバイス ID を更新します。
# cldevice repair /dev/rdsk/c0t0d0 |
ディスクをカプセル化して再起動するために、clvxvm コマンドを実行します。
マイナー番号が他のシステムと衝突している場合は、グローバルデバイスをマウント解除し、ディスクグループに別のマイナー番号を割り当てます。
クラスタノードのグローバルデバイスファイルシステムをマウント解除します。
# umount /global/.devices/node@nodeid |
クラスタノードの rootdg ディスクグループに別のマイナー番号を割り当てます。
# vxdg reminor rootdg 100 |
ノードを停止し、クラスタモードで再起動します。
# shutdown -g0 -i6 -y |
次に、カプセル化されたルート (/) ファイルシステムがテープデバイス /dev/rmt/0 からノード phys-schost-1 に復元される例を示します。
[Replace the failed disk and boot the node:] |
Solaris OS CD からノードを起動します。OpenBoot PROM の ok プロンプトで、次のコマンドを入力します。
ok boot cdrom -s ... [Use format and newfs to create partitions and file systems] [Mount the root file system on a temporary mount point:] # mount /dev/dsk/c0t0d0s0 /a [Restore the root file system:] # cd /a # ufsrestore rvf /dev/rmt/0 # rm restoresymtable [Create an empty install-db file:] # touch /a/etc/vx/reconfig.d/state.d/install-db [Edit /etc/system on the temporary file system and remove or comment out the following entries:] # rootdev:/pseudo/vxio@0:0 # set vxio:vol_rootdev_is_volume=1 [Edit /etc/vfstab on the temporary file system:] Example: Change from— /dev/vx/dsk/rootdg/rootvol /dev/vx/rdsk/rootdg/rootvol / ufs 1 no- Change to— /dev/dsk/c0t0d0s0 /dev/rdsk/c0t0d0s0 / ufs 1 no - [Unmount the temporary file system, then check the file system:] # cd / # umount /a # fsck /dev/rdsk/c0t0d0s0 [Install a new boot block:] # /usr/sbin/installboot /usr/platform/`uname \ -i`/lib/fs/ufs/bootblk /dev/rdsk/c0t0d0s0 [Reboot:] # reboot [Update the disk ID:] # cldevice repair /dev/rdsk/c0t0d0 [Encapsulate the disk::] # vxinstall Choose to encapsulate the root disk. [If a conflict in minor number occurs, reminor the rootdg disk group:] # umount /global/.devices/node@nodeid # vxdg reminor rootdg 100 # shutdown -g0 -i6 -y |
カプセル化されたルートディスクをミラー化する手順については、『Sun Cluster ソフトウェアのインストール (Solaris OS 版)』を参照してください。