Sun Cluster の 2 つの管理コマンド (cluster および clnode) は、ゾーンクラスタでも実行できます。ただし、このコマンドの対象は、コマンドが発行されたゾーンクラスタに限定されます。たとえば、グローバルクラスタの投票ノードで cluster コマンドを使用すると、投票グローバルクラスタおよびすべてのゾーンクラスタに関するすべての情報が得られます。cluster コマンドをゾーンクラスタで使用すると、そのゾーンクラスタのみの情報が得られます。
clzonecluster コマンドを投票ノードで使用すると、グローバルクラスタ内のすべてのゾーンクラスタが対象になります。ゾーンクラスタコマンドはゾーンクラスタ上のすべてのノードを対象とします (コマンド発行時に停止していたノードも対象になります)。
ゾーンクラスタは、リソースグループマネージャー (Resource Group Manager、RGM) の制御下にあるリソースの委任管理をサポートしています。そのため、ゾーンクラスタの管理者は、クラスタ境界にまたがるゾーンクラスタ依存関係を表示できます (ただし、変更はできません)。クラスタ境界にまたがるゾーンクラスタ依存関係を作成し、変更し、削除できるのは、投票ノード内の管理者のみです。
次の表に、ゾーンクラスタで実行する主な管理作業を示します。
ゾーンクラスタの作成 – clzonecluster configure コマンドを使用して、新しいゾーンクラスタを作成します。手順については、『Sun Cluster ソフトウェアのインストール (Solaris OS 版)』の「ゾーンクラスタの設定」を参照してください。
ゾーンクラスタの起動と再起動 – 第 3 章クラスタの停止と起動を参照してください。
ゾーンクラスタへのノードの追加 - 第 8 章ノードの追加と削除 を参照してください。
ゾーンクラスタからのノードの削除 – 「ゾーンクラスタからノードを削除する」を参照してください。
ゾーンクラスタの構成の表示 – 「クラスタ構成を表示する」を参照してください。
ゾーンクラスタの構成の検証 – 「基本的なクラスタ構成を検証する」を参照してください。
ゾーンクラスタの停止 – 第 3 章クラスタの停止と起動を参照してください。