Sun Cluster の Oracle 用データサービス (Solaris OS 版)

SUNW.oracle_server 拡張プロパティー

Alert_log_file (文字列)

Oracle 警告ログファイルの絶対パスを指定します。Oracle ソフトウェアは、警告をこのファイルに記録します。Oracle サーバー障害モニターは、次のタイミングで新しい警告があるかどうか、警告ログファイルをスキャンします。

  • サーバー障害モニターが起動されたとき

  • サーバー障害モニターがサーバーの健全性をクエリーするたび

サーバー障害モニターが検出する警告ログに対するアクションが定義されている場合、サーバー障害モニターは警告に対してアクションを実行します。

記録された警告に対する事前設定アクションは、NULLに一覧表示されています。サーバー障害モニターが実行するアクションを変更するには、「Sun Cluster HA for Oracle サーバー 障害モニターのカスタマイズ」に説明されているように、サーバー障害モニターをカスタマイズします。

デフォルト: None

範囲: 最低 = 1

調整可能: いつでも

Auto_End_Bkp (ブール型)

Oracle リレーショナルデータベース管理システム (RDBMS) ホットバックアップが中断された場合、次の復旧アクションが実行されるかどうかを指定します。

  • ホットバックアップモードのままになっているファイルのために、データベースが開くのを失敗したタイミングを認識する。Sun Cluster HA for Oracle が起動したときに、この検査手順が実行されます。

  • ホットバックアップモードのままになっているすべてのファイルを識別子、解放する。

  • 使用するためにデータベースを開く。

このプロパティー用に許可されている値は次の通りです。

  • False – 復旧アクションが実行されないことを指定します。この値がデフォルトです。

  • True – 復旧アクションが実行されることを指定します。

デフォルト: False

範囲: なし

調整可能: いつでも

Connect_cycle (整数)

データベースから接続を解除する前に、サーバー障害モニターが実行するプローブサイクルの数。

デフォルト: 5

範囲: 0 ~ 99,999

調整可能: いつでも

Connect_string (文字列)

データベースに接続するために、サーバー障害モニターが使用する Oracle データベース ID およびパスワード。

次のようにプロパティーを指定します。

userid/password

Sun Cluster HA for Oracle の設定の一部として、サーバーリソースおよびその障害モニターを有効にする前に、データベースユーザー ID およびパスワードを必ず定義する必要があります。Solaris 認証を使用するには、ユーザー ID およびパスワードの代わりにスラッシュ (/) を入力します。

デフォルト: None

範囲: 最低 = 1

調整可能: いつでも

Custom_action_file (文字列)

Sun Cluster HA for Oracle サーバー障害モニターのカスタム動作を定義するファイルの絶対パス。

デフォルト: “”

範囲: なし

調整可能: いつでも

次のリリースで導入: 3.1 10/03

Dataguard_role (文字列)

データベースの役割。このプロパティには、次の値が許可されています。

NONE

データベースインスタンスに対して、スタンバイデータベースインスタンスが設定されていないことを指定します

PRIMARY

データベースが、スタンバイデータベースインスタンスが設定される、主データベースインスタンスであることを指定します

STANDBY

データベースの役割がスタンバイであることを指定します

IN_TRANSITION

データベースが役割反転プロセス中であることを指定します

デフォルト: NONE

範囲: なし

調整可能: いつでも

Debug_level (整数)

Oracle サーバーコンポーネントからのデバッグメッセージが記録されるレベル。デバッグレベルが上がると、より多くのデバッグメッセージがログファイルに書き込まれます。これらのメッセージは、/var/opt/SUNWscor/oracle_server/message_log.rs のファイルに記録されます。ここで、rs は Oracle サーバーコンポーネントを示すリソースです。

デフォルト: 1 で、syslog メッセージを記録します

範囲: 0 ~ 100

調整可能: いつでも

ORACLE_HOME (文字列)

Oracle ホームディレクトリへのパス。

デフォルト: None

範囲: 最低 = 1

調整可能: 無効の場合

ORACLE_SID (文字列)

Oracle システム識別子。

デフォルト: None

範囲: 最低 = 1

調整可能: 無効の場合

Parameter_file (文字列)

Oracle パラメータファイル。Oracle パラメータファイルが指定されていない場合、このプロパティーは Oracle のデフォルトになります。

デフォルト: ““

範囲: 最低 = 0

調整可能: いつでも

Probe_timeout (整数)

Oracle サーバーインスタンスをプローブするために、サーバー障害モニターが使用するタイムアウト値 (秒単位)。

デフォルト: 300

範囲: 0 ~ 99,999

調整可能: いつでも

Restart_type (文字列)

障害への応答を再起動するときに、サーバー障害モニターが再起動するエンティティーを指定します。このプロパティーには、次の値が許可されています。

RESOURCE_RESTART

このリソースのみが再起動されることを指定します

RESOURCE_GROUP_RESTART

このリソースを含むリソースグループのすべてのリソースが再起動されることを指定します

デフォルト: RESOURCE_RESTART

範囲: なし

調整可能: いつでも

Standby_mode (文字列)

スタンバイデータベースのモード。このプロパティーには、次の値が許可されています。

LOGICAL

論理スタンバイデータベースを指定します

PHYSICAL

物理的スタンバイデータベースを指定します

デフォルト: LOGICAL

範囲: なし

調整可能: いつでも

User_env (文字列)

サーバー起動およびシャットダウン前に設定する環境変数を含むファイル。Oracle のデフォルトと異なる値を持つ環境変数は、このファイルで指定する必要があります。

たとえば、ユーザーの listener.ora ファイルは、/var/opt/oracle ディレクトリまたは $ORACLE_HOME/network/admin ディレクトリに存在しない場合があります。この場合、TNS_ADMIN 環境変数を定義する必要があります。

定義される各環境変数の定義は、VARIABLE_NAME=VARIABLE_VALUE の形式に従う必要があります。これらの各環境変数は、環境ファイルで一行ごとに指定する必要があります。

デフォルト: NULL

範囲: なし

調整可能: いつでも

Wait_for_online (ブール型)

データベースがオンラインになるまで、START メソッドで待機します。

デフォルト: TRUE

範囲: なし

調整可能: いつでも