Sun Java System Communications Services 6 2005Q4 配備計画ガイド

MMP と MEM の保護

MMP はメッセージストアのプロキシとして機能するため、エンドユーザーデータへのアクセスを防ぎ、権限のないアクセスから保護する必要があります。ユーザー ID とパスワードは、基本的な認証機能となります。さらに、クライアントアクセスフィルタを使用すれば、ユーザーが特定のドメインや特定の IP アドレスの範囲にアクセスするのを制限できます。SMTP リレーサーバーのセキュリティーを提供する方法としては、SMTP 認証または SMTP AUTH (RFC 2554) をお勧めします。SMTP AUTH は、認証済みのユーザーだけに MTA を介したメール送信を許可します。詳細については、「認証された SMTP を有効にする」を参照してください。

POP サービスまたは IMAP サービスの前に、MMP を別のマシンまたは別のユーザー ID のもとに配置します。フロントエンドマシンには MMP と MTA のみを配置してから、フロントエンドマシン、メールストア、および LDAP サーバー間で、物理的にセキュリティー保護されたネットワークを構築できます。

ユーザーがインターネットからログインする場合は、Messenger Express からメッセージストアへのアクセスのセキュリティーには特に配慮が必要となります。一般的には、ストアはファイアウォールにより外部と分離します。さらに、HTTP アクセスサービスへの単一の接続ポイントとして機能する特別なサーバーとして、Messenger Express マルチプレクサ (MEM) を使用することも考えられます。MMP と同様に、MEM は、メールクライアントとの間で、暗号化されていない通信と暗号化された (SSL) 通信の両方をサポートしています。MEM は、エンドユーザーデータへのアクセスと権限のないアクセスからの保護も行う必要があります。

ログファイルを定期的に監視することで、権限のないアクセスを防ぐことができます。