Sun Java System Communications Services 6 2005Q4 配備計画ガイド

Access Manager のみを使用するアーキテクチャーにおける認証

図 23–6 は、シングルサインオン環境において、コンポーネント Portal Server および Access Manager と連携する Instant Messaging ソフトウェアによって使用される認証プロセスを示したものです。図 23–2 と同様に、この図も認証要求のフローを示しています。このプロセスの各段階の説明は、図の後に記載しています。

図 23–6 Access Manager を伴う構成での認証要求のフロー

この図は、Instant Messaging アーカイブコンポーネントとデータフローを示しています。

シングルサインオン環境において、この配備の Instant Messaging サーバーの認証プロセスは、次のように機能します。

  1. ユーザーは、Web ブラウザに適切な URL を入力し、Access Manager にログインします。

  2. Access Manager ソフトウェアはエンドユーザーを認証し、セッショントークンを返します。

    シングルサインオンが機能するには、セッショントークンが必要です。このトークンはアプレットパラメータとして提供され、認証プロセス全体で使用されます。セッショントークンがある限り、資格の再入力はエンドユーザーに求められません。

  3. エンドユーザーはブラウザから Instant Messenger アプレットにアクセスし、クライアントを呼び出すメソッドを選択します。

  4. ブラウザが Java Web Start または Java プラグインを起動します。

  5. Java Web Start または Java プラグインは、適切な Instant Messenger リソースファイルをダウンロードし、Instant Messenger を起動します。

  6. Instant Messenger は、セッショントークンを使用して Instant Messaging サーバーへの認証を要求します。

  7. Instant Messaging サーバーは、セッショントークンの検証を Access Manager に求めます。セッションが有効であれば、Instant Messenger はエンドユーザーの連絡先リストを表示し、エンドユーザーはチャット、アラート、ポーリングなどの Instant Messenger サービスを利用できるようになります。

  8. Instant Messaging サーバーは、連絡先リストやその登録情報などのエンドユーザー情報を取得または設定するときに、LDAP に直接照会する必要があります。