バックエンドストアは、LMTP を使用してメッセージを受信する場合、MTA は不要です。つまり、バックエンドストアは、ジョブコントローラも MTA に関連するアドレス書き換え機能も持ちません。ただし、ディスパッチャーと簡単な MTA 設定は必要です。具体的には、dispatcher.cnf ファイルと mappings ファイルが必要です。これらは、MTA 設定の重要な部分のみを含んでいます。
dispatcher.cnf ファイルには、次の内容が含まれている必要があります。
! rfc 2033 LMTP サーバー - ストア ! [SERVICE=LMTPSS] PORT=225 IMAGE=IMTA_BIN:tcp_lmtp_server LOGFILE=IMTA_LOG:tcp_lmtpss_server.log PARAMETER=CHANNEL=tcp_lmtpss STACKSIZE=2048000 ! 次の行のコメントを解除し、ディスパッチャーが特定のインタフェース ! (HA 環境など) で待機する必要がある場合は、INTERFACE_ADDRESS を ! 適切なホスト IP (ドットで 4 つに区切られた形式) に設定する。 ! INTERFACE_ADDRESS=! ! rfc 2033 LMTP サーバー - ネイティブ ! [SERVICE=LMTPSN] PORT=226 IMAGE=IMTA_BIN:tcp_lmtpn_server LOGFILE=IMTA_LOG:tcp_lmtpsn_server.log PARAMETER=CHANNEL=tcp_lmtpsn STACKSIZE=2048000 ! 次の行のコメントを解除し、ディスパッチャーが特定のインタフェース ! (HA 環境など) で待機する必要がある場合は、INTERFACE_ADDRESS を ! 適切なホスト IP (ドットで 4 つに区切られた形式) に設定する。 !INTERFACE_ADDRESS= |
デフォルトでは、dispatcher.cnf ファイルの LMTP サービスはコメントアウトされています。LMTP を使用するには、それらのコメントを解除する必要があります。
通常のディスパッチャーオプションである MAX_CONNS、MAX_PROCS、MAX_LIFE_CONNS、および MAX_LIFE_TIME も設定できますが、使用しているハードウェアに適した設定にする必要があります。
PORT_ACCESS マッピングは重要です。バックエンドサーバーへの LMTP の実装は、Sun Java System Messaging Server リレーとバックエンドストア間のプライベートプロトコルとして機能します。PORT_ACCESS マッピングを使用してこのようなリレーがこれらのサービスに確実に接続できるようにする必要があります。マッピングファイルは次のようになります。
PORT_ACCESS TCP|*|225|1.2.3.4|* $Y TCP|*|226|1.2.3.4|* $Y TCP|*|225|1.2.3.5|* $Y TCP|*|226|1.2.3.5|* $Y TCP|*|*|*|* $N500$ Do$ not$ connect$ to$ this$ machine |
PORT_ACCESS マッピングテーブルで指定されているサンプルの IP アドレスは、バックエンドストアに接続しているネットワーク上にあるリレーの IP アドレスに置き換える必要があります。
imta.cnf ファイルが存在する必要がありますが、このファイルは設定を完全なものにするためにのみ存在します。もっとも小さい imta.cnf ファイルは、次のチャネル定義で構成されています。
! tcp_lmtpss (LMTP サーバー - ストア) tcp_lmtpss lmtp tcp_lmtpss-daemon ! ! tcp_lmtpsn (LMTP サーバー - ネイティブ) tcp_lmtpsn lmtp tcp_lmtpsn-daemon
デフォルトでは、LMTP チャネル定義はコメントアウトされています。LMTP を機能させたい場合は、コメント行を解除する必要があります。