Sun Java System Messaging Server 6 2005Q4 管理ガイド

プロセス当たりのスレッド数

複数のプロセスをサポートするだけでなく、Messaging Server ではタスクを複数のスレッドに分配することにより、さらにパフォーマンスを向上させています。サーバーがスレッドを使用すると、処理中のコマンドがほかのコマンドの実行を妨げることがなくなるため、実行効率が向上します。スレッドは、設定した最大数の範囲内で、コマンドの実行中に、必要に応じて作成され破棄されます。

同時に実行されるスレッドが多いほど、より多くのクライアント要求を遅延なく処理することができます。そのためより多くのクライアントに迅速にサービスを提供できます。ただし、スレッド間のディスパッチがパフォーマンスオーバーヘッドになるため、実際にサーバーが使用できるスレッド数には限界があります。

POP、IMAP、および HTTP のプロセス当たりの最大スレッド数は、デフォルトで 250 です。IMAP および HTTP のデフォルトの接続数が POP のデフォルト値より大きいにもかかわらず、同じ数値になります。同じ最大スレッド数で、より多くの IMAP および HTTP 接続が、より少なく、ただし頻度の高い POP 接続と同じくらい効率よく処理されると考えられます。用途によっては最適とされる設定が異なることがありますが、これらのデフォルト値は十分高いため、設定値を大きくする必要はおそらくありません。通常、これらのデフォルト値で十分なパフォーマンスが得られます。