Sun Java System Messaging Server 6 2005Q4 管理ガイド

シーケンス番号の置換 ($#...#)

$#...# 置換は、MTA シーケンスファイルに保存されている値を増やし、その値をテンプレート内に入れます。たとえば、マッピングテーブルを使ってファイル名を生成するときなど、マッピングテーブルの出力に固有の修飾子があることが望ましい場合に、シーケンス番号付きの固有文字列を生成することができます。

次のいずれかの構文を使用できます。


$#seq-file-spec|radix|width|m#

$#seq-file-spec|radix|width#

$#seq-file-spec|radix#

$#seq-file-spec#

必須の引数 seq-file-spec は、既存の MTA シーケンスファイルの完全なファイル指定です。オプションの引数 radix で出力するシーケンス値の基数を、width で出力する桁数を指定します。デフォルトの基数は 10 ですが、-36 ~ 36 の範囲内の基数も使用できます。たとえば、基数 36 では 0 ~ 9、A ~ Z の文字からなる値を使用することができます。デフォルトでは、シーケンス値は自然幅で出力されますが、大きな桁数を指定すると、桁数に合わせるために数値の左側に 0 が追加されます。桁数を明示的に指定する場合は、基数も明示的に指定する必要があります。

オプションの引数 m はモジュラスです。この 4 番目の引数が指定されている場合、挿入される値はファイル mod m から取得されたシーケンス番号です。デフォルトでは、モジュラスの処理を行わないようになっています。

上記にあるように、マッピングで参照される MTA シーケンスファイルはすでに存在するものでなければなりません。MTA シーケンスファイルを作成するには、次のコマンドを使用します。


touch seq-file-spec

または


cat >seq-file-spec

               

マッピングテーブルを使ってアクセスされるシーケンス番号ファイルは、誰でも読み取り可能でないと正常に操作できません。また、このようなシーケンス番号ファイルを使用するには、MTA ユーザーアカウント (imta_tailor ファイルで nobody として設定) を持つことが必要です。