readership コマンド行ユーティリティーを使用すると、folder.db、peruser.db、および lright.db の各ファイルに保存されている共有フォルダデータを監視および保守できます。folder.db には、ACL のコピーが格納された各フォルダの記録があります。peruser.db には、ユーザーおよびメールボックスごとのエントリがあり、このエントリには、各種フラグ設定およびユーザーが任意のフォルダに前回アクセスした日付が示されています。lright.db には、全ユーザーの一覧があり、ユーザーが検索権限を持つ共有フォルダも示されています。
readership コマンド行ユーティリティーでは次のオプションが使用できます。
表 18–5 readership オプション
オプション |
説明 |
---|---|
-d days |
指定した日数以内にフォルダを選択したユーザーの数を共有フォルダごとに示すレポートを返します。 |
-p months |
指定した月数以内に共有フォルダを選択していなかったユーザーの peruser.db からデータを削除します。 |
-l |
lright.db. 内のデータをリスト表示します。 |
-s folder_identifier_rights |
指定したフォルダにアクセス権を設定します。これによって、lright.db および folder.db が更新されます。 |
さまざまなオプションを使用して、次の機能を実行できます。
共有フォルダに積極的にアクセスしているユーザーの数を調べるには、次のコマンドを発行します。
readership -d days
days は、チェック対象とする日数です。このオプションではアクティブなユーザーの数が返されるのであって、アクティブなユーザーの一覧が返されるのではないことに注意してください。
次に例を示します。過去 30 日以内に共有フォルダを選択したユーザーの数を調べるには、次のようにコマンドを発行します。
readership -d 30
ユーザーおよびユーザーがアクセスした共有フォルダを一覧表示するには、次のコマンドを発行します。
readership -l
出力例:
$ readership -l group=lee-staff@siroe.com: user/user2/lee-staff richb: user/golf user/user10/Drafts user/user2/lee-staff user/user10/Trash han1: user/public+hurling@siroe.com user/golf gregk: user/public+hurling@siroe.com user/heaving user/tennis
非アクティブなユーザー (指定の期間内に共有フォルダにアクセスしなかったユーザー) を削除するには、次のコマンドを発行します。
readership -p months
months は、チェックに使用する月数です。
次に例を示します。過去 6 か月間に共有フォルダにアクセスしなかったユーザーを削除します。
readership -p 6
新規の公開フォルダにアクセス権を割り当てたり、現在の公開フォルダのアクセス権を変更したりできます。
このコマンドを使用したアクセス権の設定方法の例については、「共有フォルダのアクセス制御の権限を設定または変更するには 」を参照してください。