Sun Java System Messaging Server 6 2005Q4 管理ガイド

サービスログの使用

この節では、configutil コマンドを使用して、またログの検索および表示のためのコンソールを使用して、サービスログを使用する方法について説明します。

Procedureサービスログを syslog へ送信する

手順

    次のように syslogfacility オプションを指定して configutil コマンドを実行します。

    configutil -o logfile.servicesyslogfacility -v value

    ここで、serviceadminpopimapimta、または http に、valueusermaildaemonlocal0 から local7、または none になります。

    値が設定されると、設定値に対応する syslog 機構のログにメッセージが記録され、その他のすべてのログファイルサービスオプションが無視されます。オプションが設定されていない場合、または値が none の場合、Messaging Server ログファイルが使用されます。

Procedureコンソールを使用してログオプションを設定する

手順
  1. ログファイルオプションを設定する Messaging Server を開きます。

  2. 「設定」タブをクリックし、左側のパネルで「ログファイル」フォルダを開き、サービス (IMAP、HTTP、Admin など) のログファイルを選択します。

  3. 「詳細レベル」ドロップダウンリストからログレベルを選択します。

  4. 「ログファイルのディレクトリパス」フィールドに、ログファイルの保存先となるディレクトリの名前を入力します。

  5. 「各ログのファイルサイズ」フィールドに、ログファイルの最大サイズを入力します。

  6. 「新規ログエントリの作成」フィールドに、ログローテーションのスケジュールの値を入力します。

  7. 「ディレクトリ当たりのログ数」および「ログが次の日付よりも古い場合」フィールドに、バックアップスケジュールを考慮に入れて、最大ログファイル数と期限を示す値を入力します。

  8. 「ログサイズの合計が次の値を超えたとき」フィールドに、合計保存領域の上限を入力します。

  9. 「残りディスク容量が次の値以下になった場合」フィールドに、確保しておく空きディスク容量の最小値を入力します。

HTTP ログを無効にする

使用しているシステムが HTTP メッセージアクセス (Web メール) をサポートしていない場合は、次の変数を設定して HTTP のログを無効にできます。システムに Web メールサポート (たとえば、Messenger Express) が必要な場合は、これらの変数を設定しないでください。

Procedureサーバーログレベルを設定する

手順

    次のように configutil コマンドを実行します。

    configutil -o logfile.service.loglevel -v level

    ここで、serviceadminpopimapimta、または http に、loglevelNologCriticalErrorWarningNoticeInformation、または Debug になります。

Procedureログファイルのディレクトリパスを指定する

手順

    次のように configutil コマンドを実行します。


    configutil -o logfile.service.logdir -v dirpath
    

Procedure各ログの最大ファイルサイズを指定する

手順

    次のように configutil コマンドを実行します。


    configutil -o logfile.service.maxlogfilesize -v size
    

    size にはバイト数を指定します。

Procedureサービスログローテーションのスケジュールを指定する

手順

    次のように configutil コマンドを実行します。


    configutil -o logfile.service.rollovertime -v number
    

    number には秒数を指定します。

Procedureディレクトリ内の最大サービスログファイル数を指定する

手順

    次のように configutil コマンドを実行します。


    configutil -o logfile.service.maxlogfiles -v number
    

    number にはログファイルの最大数を指定します。

Procedure保存容量の上限を指定する

手順

    次のように configutil コマンドを実行します。


    configutil -o logfile.service.maxlogsize -v number
    

    number にはバイト数を指定します。

Procedure確保しておく空きディスク容量の最小値を指定する

手順

    次のように configutil コマンドを実行します。


    configutil -o logfile.service.minfreediskspace -v number
    

    number にはバイト数を指定します。

ログの保存期間を指定する


configutil -o logfile.service.expirytime -v number

number には秒数を指定します。

Procedure検索対象を指定し、結果を表示する

指定したサービスに属する固有の特徴を持つログイベントを検索するには、以下の手順に従います。

手順
  1. コンソールで、調べるログファイルがある Messaging Server を開きます。

  2. 以下のいずれかの方法で、指定したサービスログの「ログファイルの内容」タブを表示します。

    • 「タスク」タブをクリックしてから、「サービスログの表示」をクリックします。サービス部分は、ログに記録されているサービスの名前 (”IMAP サービス” や ”管理” など) です。

    • 「設定」タブをクリックし、左側のパネルで「ログファイル」フォルダを開き、サービス (IMAP や Admin など) のログファイルを選択します。次に、右側のパネルの「目次」タブをクリックします。

  3. ログに記録されたサービスの「目次」タブが表示されます。

  4. 「ログファイル名」フィールドで、調べたいログファイルを選択します。

  5. 「選択したログの表示」ボタンをクリックして「ログビューア」ウィンドウを開きます。

  6. 「ログビューア」ウィンドウで、検索パラメータを指定します (前述の「検索パラメータ」を参照)。

  7. 「更新」をクリックして検索を実行し、「ログエントリ」フィールドに結果を表示します。