メッセージストアログファイルにログ記録されるフィールドの形式とフィールドのリストは、設定したログオプションによって異なります。ここでは、いくつかの典型的なログエントリの解釈の例を示します。
ユーザーが無効なパスワードを入力すると、「ユーザーが見つからない」というメッセージではなく「認証」の失敗がログに記録されます。セキュリティー上の理由から、クライアントには「ユーザーが見つからない」というメッセージが渡されますが、ログには本当の理由 (無効なパスワード) が記録されます。
[30/Aug/2004:16:53:05 -0700] vadar imapd[13027]: Account Notice: badlogin: [192.18.126.64:40718] plaintext user1 authentication failure |
次の例は、無効になったアカウントが原因でユーザーがログインできない理由を示しています。さらに、無効になったアカウントは「(inactive)」または「(hold)」として明示されます。
[30/Aug/2004:16:53:31 -0700] vadar imapd[13027]: Account Notice: badlogin: [192.18.126.64:40720] plaintext user3 account disabled (hold) |
次の例は、メッセージがフォルダに追加されるたびに発生する付加メッセージを示しています。メッセージストアのログは、ims_master および lmtp チャネルを介してメッセージストアに入るすべてのメッセージを記録します。ユーザー ID、フォルダ、メッセージのサイズ、およびメッセージ ID の「append」を記録します。
[31/Aug/2004:16:33:14 -0700] vadar ims_master[13822]: Store Information:append: user1:user/user1:659:<Roam.SIMC.2.0.6.1093995286.11265.user1@vadar.siroe.com> |
メッセージストアのログは、クライアントがメッセージを取得すると、「fetch」メッセージを書き込みます。メッセージストアのログは、少なくとも 1 つの本体部分のすべてのクライアントのフェッチを記録します。ユーザー ID、フォルダ、およびメッセージ ID の「fetch」を記録します。
[31/Aug/2004:15:55:26 -0700] vadar imapd[13729]: Store Information: fetch:user1:user/user1:<Roam.SIMC.2.0.6.1093051161.3655.user1@vad.siroe.com> |
メッセージストアは、IMAP または POP メッセージがフォルダから削除される (ただし、システムからは削除されない) と、「expunge」メッセージを書き込みます。メッセージがユーザーまたはユーティリティーのどちらによって消去されたかがログに記録されます。フォルダおよびメッセージ ID の「expunge」を記録します。
31/Aug/2004:16:57:36 -0700] vadar imexpire[13923]: Store Information: expunge:user/user1:<Roam.SIMC.2.0.6.1090458838.2929.user1@vadar.siroe.com> |
1 つの msgtrace ログファイルに対するメッセージの追跡を設定する場合、imap および pop ログファイルに記録される通常の「login」メッセージは、msgtrace ファイルに重複して記録されます。次に、正常なログインメッセージを示します。
[30/Aug/2004:16:53:13 -0700] vadar imapd[13027]: Account Information: login [192.18.126.64:40718] user1 plaintext |