Sun Java System Messaging Server 6 2005Q4 管理ガイド

ローカライズオプション

SMS チャネルには、SMS メッセージの作成時に SMS メッセージに付加するいくつかの固定テキスト文字列があります。これらの文字列は、たとえば電子メールの From: アドレスや Subject: ヘッダー行に使用されます。この節で説明されているチャネルオプションを使用して、さまざまな言語用にこれらの文字列のバージョンを指定し、その後チャネルのデフォルト言語を指定できます。例 D–2 に、オプションファイルの言語部分を示します。


例 D–2 チャネルオプションファイルの言語指定部分


LANGUAGE=default-language

[language=i-default]
FROM_PREFIX=From:
SUBJECT_PREFIX=Subj:
CONTENT_PREFIX=Msg:
LINE_STOP= NO_MESSAGE=[no message]
REPLY_PREFIX=Re:

[language=en]
FROM_PREFIX=From:
SUBJECT_PREFIX=Subj:
CONTENT_PREFIX=Msg:
LINE_STOP= 
NO_MESSAGE=[no message]
REPLY_PREFIX=Re:
  ...

それぞれの [language=x] ブロックでは、その言語に関するローカライズオプションを指定します。ブロック内の特定のオプションが指定されていない場合は、そのオプションのグローバル値が使用されます。[language=x] ブロックの外で指定されたローカライズオプションが、そのオプションのグローバル値になります。

これから示すオプションでは、文字列値を US-ASCII または UTF-8 文字セットで指定する必要があります。US-ASCII 文字セットは、UTF-8 文字セットの特殊な場合です。

CONTENT_PREFIX

(文字列、0 〜 252 バイト) SMS メッセージで電子メールメッセージの内容自体の前に置くテキスト文字列。デフォルトのグローバル値は US-ASCII 文字列「Msg:」です。

DSN_DELAYED_FORMAT

(文字列、0 〜 256 文字) 配信遅延通知用の書式設定文字列。デフォルトでは、このオプションには空の文字列が使用されています。この場合、遅延通知の SMS への変換は行われません。このオプションを有効にするには、「GATEWAY_NOTIFICATIONS」1 に設定する必要があります。GATEWAY_NOTIFICATIONS=0 の場合、このオプションは無視されます。

DSN_FAILED_FORMAT

(文字列、0 〜 256 文字) 永久的な配信失敗通知用の書式設定文字列。このオプションのデフォルト値は次の文字列です。

Unable to deliver your message to $a; no further delivery attempts will be made.

失敗通知の変換が行われないようにするには、このオプションに空の文字列を指定します。このオプションを有効にするには、「GATEWAY_NOTIFICATIONS」1 に設定する必要があります。GATEWAY_NOTIFICATIONS=0 の場合、このオプションは無視されます。

DSN_RELAYED_FORMAT

(文字列、0 〜 256 文字) リレー通知用の書式設定文字列。デフォルト値は次の文字列です。

Your message to $a has been relayed to a messaging system which may not provide a final delivery confirmation

リレー通知の変換が行われないようにするには、このオプションに空の文字列を指定します。このオプションを有効にするには、「GATEWAY_NOTIFICATIONS」1 に設定する必要があります。GATEWAY_NOTIFICATIONS=0 の場合、このオプションは無視されます。

DSN_SUCCESS_FORMAT

(文字列、0 〜 256 文字) 配信成功通知用の書式設定文字列。デフォルト値は次の文字列です。

Your message to $a has been delivered

配信成功通知の変換が行われないようにするには、このオプションに空の文字列を指定します。このオプションを有効にするには、「GATEWAY_NOTIFICATIONS」1 に設定する必要があります。GATEWAY_NOTIFICATIONS=0 の場合、このオプションは無視されます。

FROM_FORMAT

(文字列、0 〜 252 バイト) SMS メッセージに挿入する差出人情報を書式設定するテンプレート。デフォルトのグローバル値は US-ASCII 文字列「$a」で、差出人の電子メールアドレスに置換されます。詳細については、「書式設定テンプレート」を参照してください。

FROM_NONE

(文字列、0 〜 252 バイト) 表示する差出人のアドレスがない場合に SMS メッセージに置くテキスト文字列。デフォルトのグローバル値は空の文字列です。

通常、このオプションは使用されません。一般的に、差出人のアドレスがない電子メールメッセージはサイトで拒否されるからです。

LANGUAGE

(文字列、0 〜 40 バイト) テキスト文字列の選択源になるデフォルトの言語グループ。指定されていない場合、言語はホストのデフォルトのロケール指定から生成されます。ホストのロケール設定が利用できない場合や、「C」に対応する場合は、i-default が使用されます。i-default は、「国際的な対象者を意図した英文テキスト」に相当します。

LINE_STOP

(文字列、0 〜 252 バイト) SMS メッセージで電子メールメッセージから抽出された行間に置くテキスト文字列。デフォルトのグローバル値は、US-ASCII スペース文字の「 」です。

NO_MESSAGE

(文字列、0 〜 252 バイト) SMS メッセージに置く、電子メールメッセージに内容がないことを示すテキスト文字列。デフォルトのグローバル値は US-ASCII 文字列「[no message]」です。

SUBJECT_FORMAT

(文字列、0 〜 252 バイト) SMS メッセージでの表示用に、Subject: ヘッダー行の内容を書式設定するテンプレート。このオプションのデフォルトのグローバル値は、US-ASCII 文字列の「($s)」です。詳細については、「書式設定テンプレート」を参照してください。

Subject: ヘッダー行がない場合や、空の文字列である場合の処理については、SUBJECT_NONE オプションを参照してください。

SUBJECT_NONE

(文字列、0 〜 252 バイト) 元の電子メールメッセージに Subject: ヘッダー行がないか、Subject: ヘッダー行の値が空の文字列の場合に表示するテキスト文字列。このオプションのデフォルトのグローバル値は空の文字列です。

DEBUG

(整数、ビットマスク) デバッグ出力を有効にします。デフォルト値は 6 であり、警告およびエラーメッセージが選択されます。0 以外の値を指定すると、チャネル定義で master_debug を指定した場合と同じく、チャネル自体のデバッグ出力が有効になります。表 D–16 に、DEBUG ビットマスクのビット値を示します。

表 D–16 DEBUG ビットマスク

ビット 

値 

説明 

0-31 

-1

きわめて詳細な出力 

1

情報メッセージ 

2

警告メッセージ 

4

エラーメッセージ 

8

サブルーチン呼び出しのトレース 

16

ハッシュテーブル診断 

32

I/O 診断、受信 

64

I/O 診断、送信 

128

SMS から電子メールへの変換診断 (モバイルからの発信および SMS 通知) 

256

PDU 診断、ヘッダーデータ 

512

PDU 診断、本文データ 

10 

1024

PDU 診断、タイプの長さ値のデータ 

11 

2048 

オプション処理です。すべてのオプション設定をログファイルに送ります。