ここでは、このリリースで Instant Messaging に追加された次の新機能について説明します。
このリリースの Instant Messaging では、複数の Instant Messaging サーバーを接続して 1 台のサーバーと同じサービスを提供することができます。これによって水平方向のスケーラビリティーが可能になり、冗長性を増すことで可用性も高まります。
このリリースには HTTP ゲートウェイが組み込まれており、このゲートウェイを使用して HTTP を介した XMPP サーバーへの接続が可能となります。この機能を使用して、HTML/JavaScript Instant Messaging クライアントや J2ME 1.0 クライアントを有効にしたり、ファイアウォールを通過したりすることができます。
Instant Messaging サーバーの設定で、インスタントメッセージや会話のコピーを電子メール経由で送信できるようになりました。エンドユーザーは過去の会話やアラートを簡単な操作で取得できます。またアーカイブは、コンプライアンスや監査にも利用できます。
Windows の場合、システム起動時に Instant Messenger が自動的に起動するように設定できます。クライアント診断にも改良が加えられました。また、vCard をサポートするようになりました。
Instant Messaging ホストの DNS 解決を、API とサーバーがサポートするようになりました。以前のリリースでは、Instant Messaging サーバーは DNS ドメインではなく Instant Messaging に固有の論理ドメインを使用して、ほかの Instant Messaging サーバーに対してサーバー自身やサーバーのユーザーを識別していました。このリリースでは、Instant Messaging サーバーが完全修飾ドメイン名を使用して、サーバー自身をネットワーク上で識別するようになりました。
このバージョンでは、log4j の機能を最大限に活用できます。ログ記録の形式やログの出力先を制御することができます。
configure ユーティリティーを実行したときに、Sun Java System Calendar Server と Sun Java System Access Manager に関する情報の入力が求められるようになりました。これらのサーバーと連携させるために Instant Messaging を手動で設定する必要はなくなりました。