この節では、アップグレードユーティリティーに関する既知の問題とその解決方法を示します。
アップグレードユーティリティーを実行しているときに、install_dir をソースインストールディレクトリとして指定すると、そのアップグレードプロセスは、install_dir /domains ディレクトリの下に作成されたドメインだけをアップグレードします。その他の場所に作成されたドメインはアップグレードされません。
アップグレードプロセスを起動する前に、すべてのドメインディレクトリを、それぞれの場所から install_dir /domains ディレクトリに移動します。
複数のドメインを設定している 8.0 Application Server をアップグレードしたあとに、ドメインを同時に起動できません。これは、JMX コネクタ用に同一のポート番号が設定されているためです。
ポート値を変更します。
次のエントリについて、install dir /domains/domain1/config/domain.xml ファイルをチェックします。
<jmx-connector accept-all="false" address="0.0.0.0" auth-realm-name= "admin-realm" enabled="true" name="system" port="8686" protocol="rmi_jrmp" security-enabled="false"/\>" -- and in file <as 8.1 install dir\> /domains/domain1/samples/config/domain.xml, notice it used the same port "8686", so it failed to start domain due to port conflict. |
ポート値を 8686 から 8687 に変更し、domain1 を再起動します。
この問題は複数の Linux システムで発生しています。Java Desktop System 2 でもっとも一般的ですが、RedHat ディストリビューションでも発生しています。
インストーラの最後の画面で「アップグレードツールの起動」ボタンをクリックすると、インストーラはアップグレード処理を完了するためのアップグレードツールの起動に失敗し、コマンドプロンプトに戻ることなくハングアップしたままになります。
この問題は、アップグレードを実行するのにコマンド行インストールモードを使用した場合には発生しません。
GUI モードで代替アップグレードを実行してこの問題が発生した場合には、インストーラを起動した端末ウィンドウで Ctrl+C を押すことにより、そのインストーラを終了します。
その端末ウィンドウから次のコマンドを使用してアップグレードツールを起動します。
install_dir/bin/asupgrade --source install_dir/domains --target install_dir --adminuser adminuser--adminpassword adminpassword --masterpassword changeit |
adminuser および adminpassword は、アップグレード中のインストールで使用されている値に一致する必要があります。
アップグレードツールがアップグレードプロセスを完了したあとは、ブラウザを起動して次の URL を入力することにより、「バージョン情報」ページを参照できます。
file://install_dir/docs/about.html
製品を登録するインストールオプションを選択した場合には、「バージョン情報」ページ上の登録ページへのリンクをたどってください。
以前のバージョンの Application Server から複数言語版の Application Server 8.2 へアップグレードすると、「結果」パネルに不要な文字が表示されることがあります。さらに、/opt/SUNWappserver/domains/upgrade.log ファイルに不要な文字が表示される場合もあります。
現時点ではありません。この問題は、将来の Application Server リリースで解決される予定です。