Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.1 管理ガイド

DSCC の設定

この節では、DSCC の設定に関する次のような点について記載します。

Procedure共通エージェントコンテナのポート番号を変更する

デフォルトの共通エージェントコンテナのポート番号は 11162 です。共通エージェントコンテナは、DSCC エージェントポートを jmxmp-connector-port として定義します。管理上の理由で、DSCC エージェントと共通エージェントコンテナに別のポート番号を使用する必要がある場合は、次の手順に従います。

DSCC を使用してこの作業を実行することはできません。この手順で説明しているように、コマンド行を使用してください。

  1. root として、jmxmp-connector-port の既存のポート番号を確認します。


    $ su 
    Password: 
    # cacaoadm list-params
    ...
    jmxmp-connector-port=11162
    ...
  2. DSCC エージェントのポート番号を変更します。

    DSCC エージェントのポート番号を変更するときは、共通エージェントコンテナを停止する必要があります。


    # cacaoadm stop
    # cacaoadm set-param jmxmp-connector-port=new-port
    # cacaoadm start

    このコマンドの場所については、「コマンドの場所」を参照してください。

  3. DSCC で、サーバーの登録を解除してから、新しいDSCC エージェントのポート番号でそれらを再登録します。

    また、新しいサーバーを作成する場合は、デフォルト以外の DSCC エージェントのポート番号を指定する必要があります。

ProcedureDirectory Service Manager パスワードをリセットする

Directory Service Manager パスワードをリセットするには、次の手順で示すように DSCC を使用します。

  1. 「DSCC にアクセスする」で説明するように DSCC にアクセスします。

  2. 「設定」タブをクリックし、次に「Directory Service Manager」を選びます。

  3. パスワードを変更する Directory Service Manager の名前をクリックします。

  4. プロパティー画面で新しいパスワードを入力します。

    新しいパスワードをもう一度「パスワードの確認」フィールドに入力して確認します。[OK]をクリックして、変更を保存します

ProcedureDSCC セッションの自動タイムアウト遅延を延長する

DSCC セッションは、一定の時間が経過するとタイムアウトになり、ユーザーは DSCC からログアウトさせられます。タイムアウト遅延を延長するには、次の手順に従います。この手順では、DSCC および Sun Java Web Console 内のほかのすべてのアプリケーションのタイムアウトを延長します。

DSCC を使用してこの作業を実行することはできません。この手順で説明しているように、コマンド行を使用してください。

  1. root として、タイムアウト遅延を延長します。


    # wcadmin add -p -a ROOT session.timeout.value=mm
    

    mm は、タイムアウトまでの時間 (分) です。

    たとえば、タイムアウトを 2 時間に設定するには、次のように入力します。


    $ su
    Password:
    # wcadmin add -p -a ROOT session.timeout.value=120
    Set 1 properties for the ROOT application.
    # wcadmin list -p
    Shared service properties (name, value):
        session.timeout.value  120
        ...
  2. Sun Java Web Console を再起動します。


    # smcwebserver restart
    Shutting down Sun Java(TM) Web Console Version 3.0.2 ...
    Starting Sun Java(TM) Web Console Version 3.0.2 ...
    The console is running.

    これらのコマンドの場所については、「コマンドの場所」を参照してください。

DSCC に対するフェイルオーバーの設定

DSCC には、DSCC に登録されているサーバーが表示されます。

DSCC がインストールされているマシンで問題が発見された場合は、DSCC を別のマシンにインストールし、次にサーバーを再登録します。ただし、これにはかなり時間がかかる可能性があります。DSCC を使ってサーバーにすぐにアクセスする場合は、DSCC フェイルオーバーを設定できます。

DSCC フェイルオーバーを設定する場合は、次のような点を考慮に入れてください。

DSCC のトラブルシューティング

DSCC のトラブルシューティングの詳細は、『Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.1 Installation Guide』「To Troubleshoot Directory Service Control Center Access」を参照してください。