デフォルトでは、レプリケーションメカニズムによってスキーマがレプリケートされるたびに、スキーマ全体がコンシューマに送信されます。スキーマ全体をコンシューマに送信することが望ましくない状況は 2 つあります。
DSCC またはコマンド行から cn=schema に加える変更は、ユーザー定義のスキーマ要素だけに対象が限定され、すべての標準スキーマは変更されません。スキーマを頻繁に変更する場合、未変更のスキーマ要素を含む大規模な要素セットを毎回送信することはパフォーマンスに影響します。ユーザー定義のスキーマ要素だけをレプリケートすることで、レプリケーションとサーバーのパフォーマンスを向上できます。
Directory Server のマスターが Directory Server 5.1 のコンシューマにレプリケートすると、これらのバージョンの設定属性のスキーマが異なり、競合が発生します。この場合は、ユーザー定義のスキーマ要素のみをレプリケートする必要があります。
Directory Server は 11rfc2307.ldif スキーマファイルを使用します。このスキーマファイルは、RFC 2307 に準拠しています。
Directory Server 5.2 より前の Directory Server のバージョンでは 10rfc2307.ldif スキーマファイルを使用します。
DSCC を使用してこの作業を実行することはできません。この手順で説明しているように、コマンド行を使用してください。