Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.1 配備計画ガイド

許容可能なレプリケーション待ち時間の見積もり

マスターレプリカとコンシューマレプリカの間で必要な同期性のレベルを見積もります。Directory Server のレプリケーションモデルは疎整合です。これは、マスター上で更新が受理される際に、トポロジ内のほかのレプリカとの通信が不要なことを意味します。そのため、各レプリカの内容が一時的に異なっている可能性があります。これらのレプリカは時間の経過とともに収束し、最終的には各レプリカがデータの同じコピーを保持するようになります。パフォーマンス計画の一環として、レプリカが収束しなければならない最長の許容可能時間を決定します。

Directory Server 6.x には、新しい「優先順位付きレプリケーション」機能が含まれています。この機能では、特定の属性の変更をできるだけ早くレプリケートしなければならないことを指定できます。優先順位付きレプリケーションは、許容可能なレプリケーション待ち時間についての決定に影響を及ぼす場合があります。詳細は、『Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.1 Reference』「Prioritized Replication」を参照してください。