Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.1 配備計画ガイド

カスタムアルゴリズムに基づくルーティング

DIT に基づくルーティング以外の方法でエントリを複数のディレクトリサーバーに分散させたい場合もあるでしょう。たとえば、あるサービスプロバイダで、登録者を表すエントリを「ou=subscribers,dc=example,dc=com」内に格納するとします。登録者の数が増えるにつれ、登録者 ID の範囲に基づいて登録者を複数のサーバーに分散させることが必要になる場合があります。カスタムのルーティングアルゴリズムを使用して、ID が 1〜10000 の範囲の登録者エントリを Directory Server A に、ID が 10001 以降の範囲の登録者エントリを Directory Server B に配置できます。サーバー B 上のデータが増えすぎた場合、分散アルゴリズムを変更して、ID が 20001 以降のエントリを新しいサーバー C に配置することができます。

Directory Proxy Server の DistributionAlgorithm インタフェースを使用し、独自のルーティングアルゴリズムを実装することができます。