Sun Java System Web Server 6.1 SP6 リリースノート

既知の問題

この節では、Sun Java System Web Server 6.1 SP6 がリリースされた時点での非常に重要な既知の問題および制限を一覧表示します。問題を次のように記述します。

全般

次の表に、一般的な既知の問題を示します。

表 12 一般的な既知の問題

バグ ID 

説明 

6198559 

JES3: Linux での Web Server のパッチアップグレードで、誤った「アンインストール」通知が表示される。 

4988370 

6413819 

HP-UX 11.0 プラットフォームで、特定の状況で内容が更新されない。 

HP-UX オペレーティングシステムには、ファイルアクセス用に 2 つのキャッシュ領域「ページキャッシュ」および「 バッファーキャッシュ」がある。一般に、アプリケーションが mmap 関数を実行すると、ファイルはページキャッシュにマップされる。

ただし現在のところ、PRIVATE オプションを指定して mmap が実行されても、オペレーティングシステムが「ページキャッシュ」と「バッファーキャッシュ」の間でデータを同期することはない。ファイルをコピーする場合でも、オペレーティングシステムがキャッシュされたデータを更新するのは、「バッファーキャッシュ」内に限られる。

回避方法: vi エディタを使用して、毎回内容を更新します。

6404983 

管理 GUI を使用して LDAP サーバーからユーザーおよびグループを検索すると失敗する。 

回避方法: この機能が動作するためには、Red Hat Linux AS 3.0 update 1 — uname -r: 2.4.21-9.ELsmp をインストールしてください。

管理

次の表は、管理における既知の問題を一覧したものです。

表 13 管理における既知の問題

バグ ID 

説明 

6301761 

Mozilla 1.4 および Firefox 1.0.6 で、ACL アプレットのロードに失敗する。 

6021151 

HttpServerAdmin を使用して JNDI リソースを作成する際、LDAP ドメイン名にコンマが含まれていると問題が発生する。

回避方法: HttpServerAdmin でプロパティー内の「,」をエスケープするには、エスケープ文字として「\\」を使用します (Microsoft Windows プラットフォームでは「\」を使用する)。

プロパティー java.naming.provider.url=ldap://localhost:389/ou=loggingQueues, ou=tms,ou=services,ou=abc で、「,」は次に示すようにエスケープします。

-property java.naming.provider.url=ldap://localhost:389/ou=loggingQueues \\,ou=tms\\,ou=services\\,ou=abc

5007892 

Distributed Administration: ACL を削除しても obj.conf が消去されない。

回避方法: https-admservNameTrans をコメントアウトします。


#NameTrans fn="assign-name" name="https-admserv" from="/https-admserv/*" 

5035129 

RHLAS 3.0 上で WS 6.1 SP2 Admin を使用して、Directory Server の user/group/ou を管理できない。

4650456 

マルチバイト文字を使用すると、「View Access」および「View Error」が正しく機能しない。 

4652585 

分散管理を有効にすると、ローカルの管理ユーザーが無効になる。 

回避方法: 分散管理のグループ内に、デフォルトの管理ユーザー名でユーザーを作成します。

新規に作成した LDAP 管理ユーザーには、Web Server の管理ユーザーと同じパスワードを設定する必要があります。 

4725683 

ログファイルの日付スタンプが、ローカルのタイムゾーンになっていないため、正しくない日付が表示される。 

回避方法: ログファイルのファイル名の拡張子の日付をログエントリの日付に一致させる場合は、23:59 でログファイルがローテーションするようにサーバーを設定します。

4761960 

Web Server 6.0 SP4: SASL および匿名バインドを使用すると、分散管理を有効にできない。 

回避方法: SSL 対応のディレクトリサーバーに匿名バインドを使用しないでください。

4841310 

.htaccess で認証すると、REMOTE_USER 変数を取得できない。

回避方法: .htaccess ファイルを使用可能にすると、サーバーはリソースを提供する前に、.htaccess ファイルを確認します。サーバーはリソースと同じディレクトリおよびそのディレクトリの親ディレクトリで .htaccess ファイルを検索します。この検索はドキュメントのルートまで続けられます。たとえば「Primary Document Directory」が /sun/server/docs に設定されているときに、クライアントが /sun/server/docs/reports/index.html を要求すると、サーバーは /sun/server/docs/reports/.htaccess および /sun/server/docs/.htaccess.htaccess ファイルを確認します。

サーバーの「Addtional Document Directories」および「CGI Directory」機能で、管理者は代わりのドキュメントルートを定義できます。代わりのドキュメントルートが存在すると、htaccess ファイルの処理に影響します。たとえば、サーバーの「Primary Document Directory」が /sun/server/docs に設定されていて、CGI プログラムが /sun/server/docs/cgi-bin/program.cgi にあるとします。

CGI を「File Type」として有効にした場合、クライアントが CGI プログラムに要求を発行すると、サーバーは /sun/server/docs/.htaccess /sun/server/docs/cgi-bin/.htaccess の両方の内容を評価します。

しかし、「CGI Directory」として /sun/server/docs/cgi-bin を設定すると、サーバーは /sun/server/docs/cgi-bin/.htaccess は検査しますが、/sun/server/docs/.htaccess は検査しません。これは、「CGI Directory」で /sun/server/docs/cgi-bin を指定したことで、代替のドキュメントルートとしてマークされたためです。

4865295 

管理インタフェースの分散管理下で、エンドユーザー管理機能がサポートされない。 

4882999 

管理GUI のページの見た目と使い心地に一貫性がない。 

4888696 

Netscape 7.0 で情報の入力が不十分な場合に、管理 GUI の「Add Server」ページが消える。 

回避方法: 「OK」をクリックする前に「Add Server」ページに完全な情報を入力してください。必要であれば、「Add Server」の GUI を復元するためにページを再読み込みするか、別のページまたは別のタブをクリックして、「Add Server」ページに戻ってください。このバグは、Netscape 7.0 でのみ発生します。

4910309 

「NULL」が警告メッセージで正しく表示されない。 

この語は、Virtual Server Manager の 「Virtural Server」ページの Pick Directory でディレクトリサービスを編集しているときに表示されます。 

4905808 

スーパーユーザーが、分散管理を有効にしたあと、管理インタフェースにアクセスできない。 

回避方法: 分散管理を有効にしたあと、スーパーユーザーと同じ管理ユーザー名とパスワードを持つ LDAP のユーザーを作成します。

4908694 

ログ設定用のデフォルトのリンクが動作しない。

「Virtual Server」ページ用の「Logging Settings」でデフォルトリンクがデフォルトのパスを設定せず、リセットボタンとして動作します。

4910197 

JDBC リソースを編集するとき、プロパティーページの値が、削除後も保持される。 

4911552 

.shtml ファイルが、構文解析されるべきでないときに構文解析される。

ID なし 

Web Server に付属の sun-web.xml ファイルで間違った DTD の場所が示されている。

修正: 正しい場所は http://www.sun.com/software/dtd/webserver/sun-web-app_2_3-1.dtd です。

6284698 

root ユーザーでないユーザーとしてインストールすると、Web Server が動作しない。 

回避方法: Web 管理コンソールを使用せずに、コマンド行からWeb Server インスタンスを起動します。

6078104 

passthrough プラグインが設定されている場合に、WS6.1 からJSP アプリケーションにアクセスできない。

回避方法: passthrough の service 指令から、次のように行を変更します。

開始 : 

Service type="magnus-internal/passthrough" fn="service-passthrough" servers="http://server:port"

宛先: 

Service fn="service-passthrough" servers="http://server:port"

4991278 

JSP ClassCache ファイルを削除するための管理 GUI 機能がない。

6316265 

管理GUI では、変更を有効にするために「Click Apply」と指示されているが、管理サーバーに「Apply」ボタンはない。

コア

次の表に、コアにおける既知の問題を示します。

表 14 コアにおける既知の問題

バグ ID 

説明 

6363944 

Web Server 6.1SP5 (64 ビット) で Solaris 暗号化ソフトトークン (libpkcs11.so) を使用すると、webservd 子プロセスが孤立する。

回避方法: この問題は、Solaris ソフトトークンを使用するようにサーバーが明示的に設定されているときに限り発生します。fork()Runtime.exec()、または <!--#exec cmd="..."--> を使用する必要がある場合は、Solaris ソフトトークンを使用するようにサーバーを設定しないでください。

6313832 

既存の 32 ビットプラグインを 64 ビットリリースで使用できない。64 ビット Sun Java System Web Server リリースを使用して 32 ビットプラグインを読み込もうとすると、以下のようなエラーメッセージが生成される。 

Sun ONE Web Server 6.1SP5 (64-Bit) B10/28/2005 09:00

failure:CORE3170:Configuration initialization failed:Error running init function load-modules:dlopen of plugin.so failed (ld.so.1:webservd:fatal:plugin.so:wrong ELF class:ELFCLASS32)

回避方法: 32 ビットリリースの Sun Java System Web Server を使用するか、またはプラグインベンダーに連絡して問題のあったプラグインの 64 ビットリリースを入手してください。

4939491 

HP-UX: ./stop スクリプトを実行するとエラーメッセージが表示されてプロセスグループが終了する。

マニュアルとオンラインヘルプ

次の表は、マニュアルとオンラインヘルプにおける既知の問題を一覧したものです。


注 –

各国語版の 6.1 のマニュアルにおける既知の問題の一覧については、「6.1 SP6 のマニュアルにおいて解決済みの問題」を参照してください。


表 15 マニュアルにおける既知の問題

バグ ID 

説明 

6367812 

オンラインヘルプで、schedulerd を再起動する手順が記載されていない。

追加情報: コマンド行から schedulerd を起動するには、以下の手順で環境変数 ADMSERV_ROOT を設定してください。

  1. ADMSERV_ROOT=$SERVER_ROOT/https-admserv/config を実行します。

  2. ADMSERV_ROOT をエクスポートします。

  3. $SERVER_ROOT/bin/https/bin ディレクトリに移動します。

  4. ./schedulerd -d <server_root> を実行します。

4957123 

管理者ガイド』で、検索クエリー演算子の説明が記載されていない。

4964908 

機能のアップグレードに関するマニュアルがない。 

5016571 

Generic Thread Pools の下の「オンラインヘルプ」ページの情報が誤っています。

5031366 

管理者ガイド』のオンラインバージョンで、正しくないリンクがある。

4968568 

Administrator's Configuration File Reference』ガイドの ConnQueueSize 指令に関する説明が不明瞭。

5043491 

オンラインヘルプの内容が間違っている。 

5053339 

オンラインヘルプ — 『管理者ガイド』およびオンラインヘルプに、ディレクトリの索引化に関する情報がない。

4928287 

すべてのドキュメントで、<instance>/lib ディレクトリが存在しないことを通知していない。

追加情報: このディレクトリはインストーラによって作成されません。ディレクトリが存在しない場合、ユーザーが作成する必要があります。

6308091 

Administrator's Configuration File Reference』 — ppath のチルドを使用したワイルドカードは、説明のとおりに機能しない。

修正: 次のいずれかを設定します。

設定 1

<Object ppath="*~*.gif*"> AddLog fn=flex-log name="access"</Object>

設定 2

<Object ppath="*~*(.gif|.gif/)"> AddLog fn=flex-log name="access" </Object>

6237303 

SUN ONE Web Server 6.1 リリースノート』には、Solaris SPARC に必要なパッチで記載されていないものがある。

追加情報: Solaris 8 上の Web Server 6.1 には、109326-09 パッチが必要です。

インストール

次の表は、インストールにおける既知の問題を一覧したものです。

表 16 インストールにおける既知の問題

バグ ID 

説明 

5020317 

JDK だけをアップグレードすると、検索が使用できなくなる (ユーザーは例外を受け取り、検索ページは GUI からアクセスできなくなる)。 

回避方法: この例外は、Web Server 6.1 SP2 コアが一緒にインストールされているか、JDK を単独でインストールする前にインストールされている場合は発生しません。また、JDK をアップグレードした Web Server 6.1 SP1 の上に Web Server 6.1 SP2 コアをインストールしている場合も、例外は起きません。

4855263 

Sun Java System Web Server は、たとえば Program Files のようにディレクトリ名の中に空白が含まれているディレクトリにインストールされている場合には起動しない。これについてのエラーメッセージは、インストール中には表示されませんが、インストール後に「サーバーは起動しません」と表示されます。

回避方法: ディレクトリ名に空白が含まれているディレクトリに Web Server をインストールしないでください。

4869238 

Microsoft Windows において、Sun Java System Web Server インストーラが、server_root などのロングネームを受け付けない。

回避方法: Sun Java System Web Server インストールディレクトリのパス名は、ダイアログボックスでは 256 文字まで入力できますが、128 文字以内で指定してください。

4901205 

Solaris で、インストーラの「完全修飾ドメイン名」画面に続く画面 (「ユーザーおよびグループ名」画面から始まる) で、Ctrl + B キーが機能しない。

回避方法: インストール中、前の画面に戻る必要がある場合は、インストーラを終了して再起動してください。

4937915 

AIX: インストール中に Ctrl + C キーを押すと端末画面がハングする。

これは、コンピュータ名の画面 (Web Server のインストールされるコンピュータ名を指定するために使用する画面) で発生します。 

4960048 

Sun Java System Web Server 6.1 SP1 にアップグレードするときに、SNMP 関連ファイルがいくつか上書きされる。 

回避方法: アップグレードの前に次のファイルをバックアップしてください。

$server-root/plugins/snmp/ magt/CONFIG

$server-root/plugins/snmp/ sagt/CONFIG

移行

次の表は、移行における既知の問題を一覧したものです。

表 17 移行における既知の問題

バグ ID 

説明 

4790457 

移行したサーバーのドキュメントルートを 4.1 から変更できない。 

回避方法: 移行されたインスタンスの obj.conf および server.xml を手作業で編集します。これらのファイルは、<code><SERVER_ROOT>/<HTTPS-INSTANCE>/config ディレクトリの下にあります。

obj.conf で、次の行を変更します。


NameTrans fn=document-root root="<existing_doc_root>"

移行先 


NameTrans fn=document-root root="$docroot"

server.xml で関連する VSCLASS 下の次の行を変更します。


<PROPERTY name="docroot" value="<existing_doc_root>">

移行先 


<PROPERTY name="docroot" value="<new_doc_root>">

6213097 

ktsearch.jar が Sun Java Enterprise System 3 (JES3) で正しく移行されない。

回避方法: 正しいパスを指すように、移行されるインスタンスの server.xml ファイルを手作業で編集します。

Linux の場合: /opt/sun/private/share/lib/ktsearch.jar

Solaris Sparc の場合: /usr/share/lib/ktsearch.jar

5007081 

web-apps ファイルの状態が 6.0 から 6.1 に移行中に無視される 

server.xml 内で、ファイルレベルで定義された web-apps の状態は移行されません。ユーザーが web-apps ファイルの状態をオフにして切り替えると、移行時にこれらのアプリケーションが公開されます。

回避方法: 移行されるインスタンスの server.xml ファイルを編集し、各 web-apps の状態をオフにします。

4988156 

既存のインストールへの SP_2 パッチをインストール (更新) 

Sun Java Enterprise System (JES) の一部としてインストールしたSun Java System Web Server 6.1 を最新のService Pack にアップグレードする必要がある場合は、関連するパッチをダウンロードし適用する必要があります。詳細については、『JES 3 の移行およびアップグレード』を参照してください。

サンプル

次の表は、サンプルアプリケーションにおける既知の問題を一覧したものです。サンプルアプリケーションが正しく機能するのを妨げる問題はありません。

表 18 サンプルアプリケーションにおける既知の問題

バグ ID 

説明 

5014039 

web.xml で、simple の JSP が distributable タグのため例外をスローする。

回避方法:

  1. /simple/src ディレクトリ下の web.xml から、distributable タグを削除します。

  2. web-app を再配備します。

ID なし 

rmi-iiop サンプルで手順が 1 つ抜けている。

「Deploying the Sample Application」セクションで、コマンド ant deploy (手順 2) の実行後、Web Server インスタンスを再起動します。


注 –

ant」は Java ベースのビルドツールで、Apache (http://ant.apache.org) からダウンロードする必要があります。


注意: <install_root>/plugins/java/samples/docs/ant.html の情報も参照してください。

ID なし 

jdbcrealm サンプルの Oracle ドライバ名が誤っている。

「Compiling and Assembling the Sample Application」の節、手順 2b で、次の行をその下の記述に変更します。 

<PROPERTY name="dbdrivername" value="oracle.jdbc.pool.OracleDataSource">

変更後 

<PROPERTY name="dbdrivername" value="oracle.jdbc.driver.OracleDriver">

検索

次の表は、検索における既知の問題を一覧したものです。

表 19 検索における既知の問題

バグ ID 

説明 

4977315 

5038203 

6.1 の AIX 検索エンジンには、ソート順序を変更する機能がない。 

回避方法: デフォルトの順序を変更するには、ソート文字列の先頭に「+」を追加します。URL 内の「+」はエスケープされるため、「%2B」を使用して順序を変更します。この場合、URL を次のように変更します。http://host/search/index.jsp?si=1&ns;=10&c;=test&qt;=*&sb;=%2Bwriter

4684124 

すでにインデックス作成済みのコレクションのドキュメントルートを変更した場合、検索で返されるドキュメントは「Document Not Found」エラーをスローする。

回避方法: コレクション全体を再構築します。

そのためには、次の手順を実行します。 

  • すべてのドキュメントを削除し、もう一度追加します。

    または、

  • コレクションを削除し、もう一度追加します。

4911725 

大文字と小文字の異なるパターンを使用して、単語を検索した場合に、検索が機能しない。 

大文字と小文字の混在した単語 (たとえば、java または JAVA の代わりに jaVa と入力) を検索した場合、検索結果は検索ページに表示されません。 

4963236 

HP-UX: 検索コレクションに含めるための PDF ファイルから HTML への変換ができない。 

この問題は、HP-UX 11i システムに次のパッチがインストールされると発生します。 

PHSS_28871 — ld/linker 累積パッチ

セキュリティー

次の表は、セキュリティーにおける既知の問題を一覧したものです。

表 20 セキュリティーにおける既知の問題

バグ ID 

説明 

4671445 

Sun Java System Web Server が、LDAP クライアント認証を要求される場合、SSL を介して LDAP サーバーに接続できない。 

Sun Java System Web Server がクライアント認証を必要とする LDAP サーバーに接続する (この場合、Web Server はクライアントになる) 場合、Web Server の証明書を送信できず、アクセスが失敗します。 

4863599 

異なる組織単位の下では同じグループ名を使用できない。 

同じグループ名が使用されていて、グループ名でアクセスを制限しようとした場合、Sun Java System Web Server は、クライアントがそのサイトにアクセスしようとしたときにエラーを返します。 

回避方法: 各組織単位では異なるグループ名を使用してください。

4963468 

環境によっては、「リスト」権限がディレクトリのリスト表示に効力を発揮しない。 

『Sun Java System Web Server 6.1 管理者ガイド』の第 9 章によると、インデックスファイルを格納していないディレクトリからディレクトリリストを取得するには「リスト」権限が必要です。しかし、特定の環境においては、適切な ACL によってリスト権限が拒否された場合でも、ディレクトリのリストを取得できます。

ディレクトリの索引化を制限する必要がある場合は、リスト権限を拒否する代わりに (またはこれに追加して)、『Sun Java System Web Server 6.1 管理者ガイド』の第 16 章に説明されているように、索引化を無効にすることをお勧めします。

6310956 

6298215 

LDAP が時間切れ (LDAP にタイムアウトが設定されているなど) のため接続をドロップすると、Web Server は LDAP への接続を再初期化できない。この現象は、Web Server がJES3/JES4 インストールの一部としてインストールされている場合にのみ発生する。スタンドアロン(ファイルベース) インストールでは発生しない。 

回避方法:

  1. Web Server のファイルベースのインストールからライブラリ libldap50.so をコピーし、現在のセットアップの次の場所に貼り付けます。 /opt/SUNWwbsvr/bin/https/lib

  2. Web Server を再起動します。

ツール

次の表は、ツールにおける既知の問題を一覧したものです。

表 21 ツールにおける既知の問題

バグ ID 

説明 

4905696 

Microsoft Windows では、ファイル名を含めたクラスファイルの深さが 255 文字を越えた場合、配備は失敗する。 

4912181 

Linux では、wdeploy コマンド行ユーティリティーを使用してアプリケーションを配備したとき、NULL ポインタ例外がスローされる。これは、配備の終了時に、配備が成功した場合のみ発生する。

回避方法: エラーは、配備に続いて reconfigure スクリプトを実行したあと、wdeploystdout/stderr を読み込むときに発生します。再設定は完了するはずですが、再設定メッセージのエラーログを調べて、サーバーが実際に再設定を行なったかどうか確認する必要があります。メッセージがそこになかった場合、手作業で reconfigure スクリプトを実行してください。

Web コンテナ

次の表に、Web コンテナにおける既知の問題を示します。

表 22 Web コンテナにおける既知の問題

バグ ID 

説明 

4903162 

url-patterns での大文字と小文字の使用に関連した Microsoft Windows の問題。

サーブレットの仕様ごとに、web.xmlurl-pattern 要素は大文字と小文字が区別されて扱われます。これによって Microsoft Windows ではユーザーの予期しない動作が発生する場合があります (たとえば、クライアントが index.html と一致するものと考えて index.HTML を要求した場合など)。

WebDAV

次の表は、WebDAV における既知の問題を一覧したものです。

表 23 WebDAV における既知の問題

バグ ID 

説明 

4892017 

親ディレクトリが排他的にロックされた場合、リソースの名前を変更、またはリソースの移動ができない。 

これは、DAV クライアントが誤った If : ヘッダーを送信するとき発生します。たとえば、Macromedia® Dreamweaver® または DAV Explorer を使用して Web Server に接続し、コレクションを作成して、コレクションを無限の深さでロックする (すべてのリソースもロックする) 場合、リソースの名前を変更、またはリソースを削除できません。Adobe® GoLive® は、ロックの owner hrefauth_user と一致する場合に、正しい If : ヘッダーを送信します。それ以外の場合には、GoLive でも、誤ったヘッダーも送信されます。

4902651 

Virtual Server Manager の 「Lock Management」画面が、ハードリンク用のロック情報を適切に表示しない。 

シンボリックリンク (ハードおよびソフト) は、Sun Java System Web Server の WebDAV 実装ではサポートされません。 

ローカライズ

次の表は、ローカリゼーションにおける既知の問題を一覧したものです。

表 24 ローカリゼーションにおける既知の問題

バグ ID 

説明 

4937055 

Web Server の管理オンラインヘルプは一部しかローカライズされていない。 

管理オンラインヘルプは、初期段階までしかローカライズされていません。この初期ヘルプページはローカライズされていますが、ページのリンク (たとえば「Removing a Server」) をクリックしても、英語版のヘルプ内容が表示されます。

6441984 

ロケールを zh-cn に設定しても、管理オンラインヘルプが英語で表示される。

zh-cn ロケール用の管理オンラインヘルプは英語で記述されています。ブラウザのロケールが zh-cn の場合、完全な管理 GUI オンラインヘルプは英語で表示されます。

6315783 

ブラウザのロケールがフランス語 (fr) の場合、検索ページでオンラインヘルプへのリンクをクリックすると、ローカライズされたページを利用できる場合でも、英語版のマニュアルにリンクしてしまう。

回避方法:

次のように、ヘルプ URL でファイル名の前に fr/ を追加して変更してください。

http://<host>:<port>/search/help/fr/basic-search.html