ここでは、ライフサイクル管理に関する既知の問題とその解決方法を示します。
ejb-timer-service プロパティーの minimum-delivery-interval を 9000 に設定したあと、ejb-timer-service プロパティーの redelivery-interval-in-mills を 7000 に設定しようとすると、set コマンドが次のエラーにより失敗します。
[echo] Doing admin task set [exec] [Attribute(id=redelivery-interval-internal-in-millis) : Redelivery-Interval (7,000) should be greater than or equal to Minimum-delivery-interval- in-millis (9,000)] [exec] CLI137 Command set failed. |
minimum-delivery-interval は、同一の周期タイマーの最小発生間隔。
redelivery-interval-in-mills は、失敗した ejbTimeout のあとに再発生を試みるまでタイマーサービスが待機する時間。
これは、再発生間隔のプロパティーを最小発生間隔のプロパティーと関連付けるロジックが間違っていて、GUI または CLI を使用して再発生間隔よりも最小発生間隔が大きくなるような値を設定できないという問題です。
minimum-delivery-interval-in-millis を、ejb-timer-service プロパティーの redelivery-interval-in-millis 以上の値に設定する必要があります。問題は、redelivery-interval-in-millis の値が minimum-delivery-interval-in-millis の値よりも大きいことを検証するためのサーバーの処理にエラーがあることです。
次のように、これらプロパティーのデフォルト値を使用します。
minimum-delivery-interval(default)=7000 redelivery-interval-in-millis(default)=5000 |
これらデフォルト以外の値を指定するとエラーが発生します。
default-config を使用して JMS 物理送信先を表示しようとすると、エラーメッセージが表示されます。
これは予想どおりの動作です。Enterprise Server 2.1 では、default-config は設定情報のテンプレートであるため、JMS 操作 (list や create など) を default-config に対して実行できません。しかし、これらの JMS 操作をクラスタまたはスタンドアロンインスタンスの設定に対して実行することは可能です。
(Windows 2003 のみ) Windows 2003 では、リッチアクセス機能実行時にメモリーリークが発生します。Win32 ページング不可能プールが増大し続け、ついには TCP/IP スタック全体が停止してしまうために起きる問題です。一度この障害が発生すると、TCP/IP スタックは回復可能状態のままになり、TCP/IP スタックを復元するには Windows 2003 システムをリブートするしかありません。
この問題には 2 つの回避方法があります。
domain.xml http-listener 属性の blocking-enabled="true" を設定して Grizzly ブロックモードを使用するか、次の http-listener プロパティーを追加します。
<property name="blocking" value="true"/> |
Windows Vista または Windows XP を使用します。