Sun GlassFish Enterprise Server 2.1 リリースノート

JMS ブローカに到達するまでにタイムアウトになるため、クラスタ化されたインスタンスが起動できない (6523663)

説明

Enterprise Server クラスタインスタンスのデフォルト MQ 統合モードは LOCAL です。Enterprise Server がインストールされている場所の PATH が長い、つまり短くない場合、クラスタインスタンス起動時に imqbrokerscv.exe で障害が発生します。imqbrokersvc のメモリー割り当てに問題があります。

解決方法

クラスタインスタンスの JMS サービスタイプを、デフォルトの LOCAL から REMOTE に変更する必要があります。この設定では、すべてのインスタンスは DAS ブローカを指します。次の手順に従って、REMOTE モードでクラスタを設定してください。


注 –

REMOTE モード使用時には、すべてのインスタンスが 1 つのブローカ (DAS) を使用しているため、Enterprise Server クラスタが起動してもブローカクラスタは作成されません。詳細は、http://www.glassfishwiki.org/gfwiki/attach/OnePagersOrFunctionalSpecs/as-mq-integration-gfv2.txt の第 4.1 節「iii. Auto-clustering」を参照してください。それによると、上記の機能は将来使用できなくなります。


Procedureコマンド行の使用

始める前に

ご使用の環境に合わせて、ポートおよびパスワードファイルを変更してください。次に示す手順では、クラスタ名が racluster、DAS 管理ポートが 5858、および DAS JMS ポートが 7676 になっています。

  1. JMS タイプを REMOTE に変更して、クラスタ設定を変更します。


    as-install/bin/asadmin.bat set --port 5858 --user admin --passwordfile \
    as-install/bin/password_file racluster.jms-service.type=REMOTE
  2. DAS JMS ホストに対応する JMS ホストを作成します。


    as-install/bin/asadmin.bat create-jms-host --port 5858 --user admin --passwordfile \
    as-install/bin/password_file --target racluster --mqhost localhost --mqport 7676 \
    --mquser admin --mqpassword admin dashost
  3. デフォルトの JMS ホストが前のステップで作成した DAS JMS ホストになるように設定します。


    as-install/bin/asadmin.bat set --port 5858 --user admin --passwordfile \
    as-install/bin/password_file racluster.jms-service.default-jms-host=dashost

Procedure管理 GUI の使用

  1. 「設定」->「cluster-name-config」->「Java メッセージサービス」->「JMS ホスト」の順に移動します。

  2. 新規」をクリックして新規 JMS ホストを作成し、dashost という名前を付けます。

  3. DAS の JMS サービスに対応する設定を入力します。デフォルト設定は次のとおりです。

    • ホスト名: localhost

    • ポート: 7676

    • 管理者ユーザー: admin

    • パスワード: admin

    これらの設定をご使用の DAS JMS サービスに適した値に変更してください。

  4. 「Java メッセージサービス」タブに戻って、JMS サービスタイプを REMOTE に変更します (デフォルトは LOCAL)。

  5. default-jms-host ドロップダウンリストから dashost を選択します。

  6. 変更を保存してから、ノードエージェントまたはクラスタを起動します。