Sun GlassFish Enterprise Server 2.1 リリースノート

第 2 章 Sun GlassFish Enterprise Server について

Sun GlassFish Enterprise Server は、大規模な本稼働環境での Java EE アプリケーションおよび Java テクノロジベースの Web サービスの開発と配備に利用できる Java EE 5 プラットフォーム互換サーバーです。

この章で説明する内容は、次のとおりです。

Sun GlassFish Enterprise Server 2.1 の新機能

バグの修正と拡張機能 - 次の表に、このリリースで修正されたバグの一覧を示します。

バグ ID 

説明 

6571044 

sunpkcs11.jar がないためドメインを開始できない

6165528 

as-install/domains ディレクトリ以外のカスタムパスに作成されたドメインが直接アップグレードされない

Sun GlassFish Enterprise Server の機能

次の機能が、Sun Java System Application Server 9.1 で導入されました。Sun GlassFish Enterprise Server に実装された機能は、次のとおりです。

ハードウェアとソフトウェアの要件

この節では、Sun GlassFish Enterprise Server をインストールする前に満たしている必要のある要件を示します。

サポートされるプラットフォーム

次の表に、Sun GlassFish Enterprise Server 2.1 と互換性があるオペレーティングシステムを示します。

表 2–1 サポートされるオペレーティングシステム

オペレーティングシステム 

最小メモリー 

推奨メモリー 

最小ディスク容量 

推奨ディスク容量 

JVM 

Sun Solaris 9、10 (SPARC) 

Solaris 9、10 (x86) 

512M バイト 

512M バイト 

250M バイトの空き領域 

500M バイトの空き領域 

J2SE 5.0 

Java SE 6 

64 ビット版 Sun Solaris 10 (SPARC、x86) 

512M バイト 

512M バイト 

250M バイトの空き領域 

500M バイトの空き領域 

J2SE 5.0 

Java SE 6 

RedHat Enterprise Linux 4.0、5.x  

512M バイト 

1G バイト 

250M バイトの空き領域 

500M バイトの空き領域 

J2SE 5.0 

Java SE 6 

SuSE Linux Enterprise Server 10 SP1 

512M バイト 

1G バイト 

250M バイトの空き領域 

500M バイトの空き領域 

J2SE 5.0 

Java SE 6 

64 ビット版 SuSE Linux Enterprise Server 10 SP1 

512M バイト 

1G バイト 

250M バイトの空き領域 

500M バイトの空き領域 

J2SE 5.0 

Java SE 6 

Ubuntu Linux (Hardy Release) 

512M バイト 

1G バイト 

250M バイトの空き領域 

500M バイトの空き領域 

J2SE 5.0 

Java SE 6 

AIX 5.2、5.3 

512M バイト 

1G バイト 

250M バイトの空き領域 

500M バイトの空き領域 

J2SE 5.0 

Windows Server 2000 SP4+ 

Windows 2000 Advanced Server SP4+ 

Windows Server 2003  

Windows XP Pro SP1+ 

Windows Vista 

1G バイト 

2G バイト 

500M バイトの空き領域 

1G バイトの空き領域 

J2SE 5.0 

Java SE 6 

Macintosh (Intel、Power) 

開発のみでサポート。 

512M バイト 

512M バイト 

250M バイトの空き領域 

500M バイトの空き領域 

Java SE 5 

OpenSolaris 

評価サポートのみ 

512M バイト 

512M バイト 

250M バイトの空き領域 

500M バイトの空き領域 

Java SE 5 

Java SE 6 


注 –

Microsoft Windows プラットフォームで Enterprise Server を実行している場合は、FAT や FAT32 ではなく NTFS ファイルシステムを使用する必要があります。


UNIXTM では、オペレーティングシステムのバージョンを uname コマンドで確認できます。ディスク容量は df コマンドで確認できます。


注 –

MacOS は本稼働環境への配備ではサポートされませんが、開発の目的ではサポートされます。Macintosh オペレーティングシステムのダウンロード情報は、GlassFish ダウンロードページか、Mac が一覧に示されている SDK ページから入手できます。たとえば、JavaEE 5 SDK Update 5 のダウンロードページ https://cds.sun.com/is-bin/INTERSHOP.enfinity/WFS/CDS-CDS_Developer-Site/en_US/-/USD/ViewProductDetail-Start?ProductRef=java_ee_sdk-5_05-nojdk-oth-JPR@CDS-CDS_Developer で入手できます。


システムの仮想化のサポート

システムの仮想化は、複数のオペレーティングシステム (OS) インスタンスを共用ハードウェア上で個別に実行できるようにするテクノロジです。機能的にいうと、仮想化された環境でホストされる OS に配備されたソフトウェアは、通常はベースとなるプラットフォームが仮想化されていることを認識しません。Sun では、精選されたシステムの仮想化と OS の組み合わせについて、その Sun Java System 製品のテストを行なっています。これは、Sun Java System 製品が、適切な規模と構成の仮想化環境でも、仮想化されていないシステム上の場合と同様に機能することを効果的に確認するためのテストです。仮想化された環境における Sun Java System 製品のサポートについては、System Virtualization Support in Sun Java System Products を参照してください。

重要パッチ情報

Solaris のパッチ要件

Solaris 10 (x86 または SPARC) を使用する場合には、「Sun 推奨パッチクラスタ」をインストールすることをお勧めします。このパッチクラスタは、SunSolve Web サイトの「推奨 & セキュリティーパッチ」で入手できます。

JDK バージョン

Enterprise Server で必要な、動作が保証されている JDK の最小バージョンは、1.5.0_14 です。

Procedureサポートされている Java SE バージョンへ切り換える

次の手順で asenv file を編集して、サポートされている Java SE バージョンに切り替えることができます。

  1. システムに新しい Java SE バージョンをインストールします (インストールしていない場合)。

    Java SE SDK は http://java.sun.com/javase からダウンロードできます。

  2. Enterprise Server を停止します。

    • コマンド行から、次のように入力します。

      install_dir/bin/asadmin stop-domain

    • 管理コンソールで次のようにします。

      1. 「アプリケーションサーバー」ノードをクリックします。

      2. 「インスタンスの停止」をクリックします。

  3. install_dir/config/asenv.conf ファイル (Windows では asenv.bat) を編集して、新しい Java ホームディレクトリをポイントするように AS_JAVA の値を変更します。

  4. as-install/samples/common.properties ファイルを編集して、com.sun.aas.javaRoot... で始まる行を、新しい Java ホームディレクトリを参照するように変更します。

  5. Application Server を再起動します。

    • コマンド行から、次のように入力します。

      as-install/bin/asadmin start-domain

    • 管理コンソールで次のようにします。

      1. 「アプリケーションサーバー」ノードをクリックします。

      2. 「インスタンスを起動」をクリックします。

Apache Ant のバージョン

Ubuntu Linux を除くすべてのオペレーティングシステムでは、Apache Ant の Version 「1.6.5」 が Enterprise Server に含まれています。Ubuntu Linux では、Apache Ant の Version 「1.7.0」 が Enterprise Server に含まれており、このバージョンが使用されます。

JDBC ドライバとデータベース

表 2–2 に、Java EE の互換性要件を満たすデータベースとドライバを示します。サポートされるすべての Sun GlassFish Enterprise Server の構成では、バンドル版 Java DB データベースとドライバなどの、この表に基づくデータベースとドライバの組み合わせを少なくとも 1 つ含める必要があります。さらに、Enterprise Server は、対応する JDBC ドライバを使用してほかのどの DBMS に対する JDBC 接続もサポートするように設計されています。

表 2–2 Java EE 互換の JDBC ドライバ

JDBC ドライバベンダー 

JDBC ドライバのタイプ 

サポートされるデータベースサーバー 

Derby Network Client 

Type 4 

Derby 10.2 

DataDirect 3.6.x、3.7.x

Type 4 

Oracle 10g 

Oracle 9i 

Sybase ASE 15 

MS SQL 2005 

DB2 9.1 

DB2 8.2 

MySQL Connector/J Driver 5.1.6 

Type 4 

MySQL 5.0 

Oracle 10G 

Type 4 

Oracle 10g 

-RAC 

PostGres 

Type 4 

8.2.x

表 2–3 に、Enterprise Server FCS リリースでサポートを予定しているその他のデータベースとドライバをすべて示します。

表 2–3 サポートされる JDBC ドライバとデータベース (Enterprise Server FCS)

JDBC ドライバベンダー 

JDBC ドライバのタイプ 

サポートされるデータベースサーバー 

Oracle OCI 

Type 2 

Oracle 9i 

IBM DB2 

Type 2 

DB2 9.1 

通常、Enterprise Server 2.1 は、Java EE 仕様に適合するすべての JDBC ドライバをサポートします。

バンドル版 Java DB データベースの使用

この節では、Enterprise Server 2.1 にバンドルされた Java DB データベース実装の使用方法について説明します。Java DB は Apache Derby データベースに基づいています。

Java DB データベースの起動と停止

Sun GlassFish Enterprise Server には、Java DB ネットワークサーバーの起動と停止を行うために、次の asadmin コマンドが導入されています。

Java DB ユーティリティースクリプト

Enterprise Server 2.1 に付属の Java DB の設定には、Java DB の使用に役立つスクリプトが含まれます。 as-install/javadb/bin ディレクトリには、次の使用可能なスクリプトがあります。

ProcedureJava DB ユーティリティースクリプトを実行するために環境を設定するには

  1. JAVA_HOME 環境変数が JDK のインストールディレクトリを指定していることを確認します。

  2. as-install/javadb ディレクトリをポイントするように DERBY_HOME 環境変数を設定します。

参照

これらのユーティリティーの詳細については、次の Derby マニュアルを参照してください。

Message Queue のバージョン

ファイルベースのインストールでは、Message Queue 4.3 が Enterprise Server と一緒にパッケージされています。UNIX のパッケージベースのインストールでは、Message Queue 4.3 と同等の機能を持つ、Message Queue 4.1.1 が提供されます。バージョンの数字が 4.1.1 と小さいにもかかわらず、Message Queue 4.1.1 は Message Queue 4.2 と下位互換性を持ちます。

Enterprise Server の一部として提供される埋め込みの Sun GlassFish Message Queue コードは、一般的に同等のバージョンの Message Queue ブローカに対してのみ、テストおよび認証されています。つまり、提供される埋め込みの Message Queue コードを使用して、別のバージョンの Message Queue コードを実行しているリモート (Enterprise Server で管理されていない) Message Queue ブローカに接続することは、サポートされません。

Web サーバー

この節では、Sun GlassFish Enterprise Server 向けにサポートされている Web サーバーを示します。

表 2–4 サポートされている Web サーバー

Web サーバー 

バージョン 

オペレーティングシステム 

Sun Java System Web Server (32 ビット) 

6.1、7.0 

Solaris SPARC 8、9、10  

Solaris x86 9、10

Red Hat Enterprise Linux 2.1 Update 2、3.0 Update 1 

Apache Web Server (32 ビット) 

2.0.x、2.2.x 

Solaris SPARC 9、10 

Solaris x86 10

Red Hat Enterprise Linux 2.1 Update 2、3.0 Update 1 

Microsoft IIS (32 ビット) 

5.0+ 

Windows Server 2003 

Windows 2000 Advanced Server (Service Pack 4 以上) 

32 ビットのプラットフォームのみがサポートされます。

ブラウザ

ここでは、Sun GlassFish Enterprise Server 2.1 でサポートされているブラウザを示します。

表 2–5 サポートされている Web ブラウザ

ブラウザ 

バージョン 

Mozilla 

1.7.12 

Internet Explorer 

6.0 Service Pack 2、7.0 

Firefox 

1.5.x、2.x

Safari 

Netscape 

8.0.4、8.1、9.0、9.0.x

HADB の要件とサポートされているプラットフォーム

「ハードウェアとソフトウェアの要件」に示されている要件に加えて、システムが、下に示されている HADB を実行するための要件を満たしていることを確認してください。


注 –

HADB は Enterprise Server 2.1 Enterprise プロファイルにのみバンドルされています。システムの Java コンポーネントは JDK 5 を使用して構築され、JDK 1.5 上でテストされています。


サポートされるプラットフォーム

HADB サーバーホストの要件


注 –

HADB データとログファイルを格納するデバイスで書き込みキャッシュが無効になっていることを確認してください。一部の Solaris プラットフォーム (たとえば、Solaris x86) では、デフォルトで書き込みキャッシュが有効になります。


HADB 管理ホストの要件

HADB クライアントホストの要件

Enterprise Server のアップグレード

以前のバージョンの Enterprise Server から現在のバージョンへのアップグレードに関する詳細な手順については、『Sun GlassFish Enterprise Server 2.1 Upgrade guide』を参照してください。

その他の要件

Sun GlassFish Enterprise Server ソフトウェアをインストールする前に、次の追加の要件が満たされるようにしてください。

Java EE 5 プラットフォームの API

Sun GlassFish Enterprise Server 2.1 は、Java EE 5 プラットフォームをサポートしています。Java EE 5 プラットフォームで使用できる拡張 API を、次の表に示します。

表 2–6 Java EE 5 プラットフォームの主要な API の変更点

API 

JSR 

Java EE 5

Java Platform, Enterprise Edition 5

JSR 244

Web サービステクノロジ

エンタープライズ Web サービスの実装 

JSR 109

Java API for XML-Based Web Services (JAX-WS) 2.0

JSR 224

Java API for XML-Based RPC (JAX-RPC) 1.1

JSR 101

Java Architecture for XML Binding (JAXB) 2.0

JSR 222

SOAP with Attachments API for Java (SAAJ)

JSR 67

Streaming API for XML

JSR 173

Java プラットフォーム用 Web サービスメタデータ 

JSR 181

コンポーネントモデルテクノロジ

Enterprise JavaBeans 3.0

JSR 220

J2EE Connector Architecture 1.5

JSR 112

Java Servlet 2.5

JSR 154

JavaServer Faces 1.2

JSR 252

JavaServer Pages 2.1

JSR 245

JavaServer Pages Standard Tag Library 1.2

JSR 52

管理テクノロジ

J2EE Management

JSR 77

J2EE Application Deployment

JSR 88

Java Authorization Contract for Containers

JSR 115

その他の Java EE テクノロジ

Common Annotations for the Java Platform 

JSR 250

Java Transaction API (JTA)

JSR 907

JavaBeans Activation Framework (JAF) 1.1

JSR 925

JavaMail

JSR 919

Java Message Service API

JSR 914

Java Persistence API

JSR 220

Java EE 5 SDK

Sun GlassFish Enterprise Server 2.1 は、Java EE 5 SDK の一部として使用できます。

Java EE 5 SDK には、次の 2 つのバージョンがあります。

さらに、これらの SDK 配布を JDK または NetBeans 5.5.1 ツールとともにダウンロードすることもできます。詳細は、ダウンロードページの http://java.sun.com/javaee/downloads/index.jsp を参照してください。


注 –

GlassFish v2.1 と Enterprise Server 2.1 は、Java EE アプリケーションの開発では NetBeans 5.5 と連携していません。NetBeans 5.5.1 を使用する必要があります。


サポートされている別の Java バージョンへの切り換え

Sun GlassFish Enterprise Server 2.1 では、基盤となる JVM として Java SE 5.0 以上が必要です。Java を別のバージョンに切り替える場合は、次の一般的な手順に従います。(Windows および Unix)


注 –

新しい Java VM でドメインを作成したあとに以前の Java バージョンにダウングレードすることは推奨されていません。JVM をダウングレードする必要がある場合は、ドメインごとにそうすることをおすすめします。次の手順はその方法を説明したものです。


Procedureサポートされている別の Java バージョンへ切り換えるには

  1. 必要に応じて、希望する Java SDK (JRE ではない) をダウンロードしてシステムにインストールします。

    Java SDK は、http://java.sun.com/j2se でダウンロードできます。

  2. JDK を変更するドメインを開始します。


    as-install/bin/asadmin start-domain domain-name
    
  3. 管理コンソールにログインして、ドメインの JVM 属性を変更します。

    特に、ドメインの「JVM 設定」ページの JAVA_HOME 変数を変更することが必要です。

    または、asadmin コマンドを使用することもできます。


    as-install/bin/asadmin set "server.java-config.java-home=Path-To-Java-Home"

既知の Java ES 5 互換性の問題

Enterprise Server 2.1 と Java ES 5 (JES5) の間には、既知の互換性の問題が 2 つあります。

  1. Enterprise Server 2.1 で提供される JSF 1.2 のバージョンのため、JES5 Service Registry は Enterprise Server 2.1 と互換性がありません。Enterprise Server を 2.1 にアップグレードする前に、Service Registry を JES5u1 にアップグレードする必要があります。この制限は Service Registry のドキュメントにも記載されています。

  2. Enterprise Server で提供される JSF 1.2 のバージョンのため、JES5 Portal Server は Enterprise Server 2.1 と互換性がありません。2.1 にアップグレードする前に、Portal Server を JES5u1 にアップグレードする必要があります。

    Enterprise Server 8.2 上で Portal Server を実行する Java ES 5 設定環境で、Enterprise Server 8.2 を 2.1 にアップグレードすると、Portal Server が使用できなくなります。Enterprise Server 2.1 は JSF 1.2 を使用しますが、Release 5 Portal Server の JSF-Portlet ブリッジは JSF 1.2 をサポートしません。Solaris/Linux では、Portal Server を JavaES5 Update 1 にアップグレードする必要があります。Windows で Release 5 Portal Server をそのまま使用する場合は、Enterprise Server を 2.1 にアップグレードしないでください。Portal Server は、Windows 上の Java ES 5 Update 1 ではサポートされません。

一部のオペレーティングシステムのみでサポートされる機能

Enterprise Server には、一部のオペレーティングシステムでしかサポートされていない機能があります。それらの機能の詳細を以下に示します。

AIX オペレーティングシステムではサポートされない機能

AIX オペレーティングシステムを使用している場合、次の制限が適用されます。

Linux オペレーティングシステムではサポートされない機能

Linux オペレーティングシステムを使用している場合、次の制限が適用されます。

Ubuntu オペレーティングシステムではサポートされない機能

Ubuntu Linux オペレーティングシステムを使用している場合、次の制限が適用されます。

Update Center の使用法

Update Center により、Enterprise Server の更新が自動化され、追加コンポーネントが簡単に利用できるようになりました。

Update Center を有効にすると、自動でソフトウェアの更新を実行します。この自動更新プロセス中に、Update Center は次のデータを収集して Sun Microsystems または購入先に転送します。

個人情報は追跡しません。どの個人情報もほかのデータと関連付けられておらず、レポート用に使用されません。

ProcedureUpdate Center を使用するには

自動アップデートへの同意を明示するため、Update Center はデフォルトでは無効になっています。Update Center を有効にして、定期チェックと自動アップデートを実行するには、次の手順に従います。

  1. Update Center を開始します。

    • UNIX の場合: <installdir>/updatecenter/bin/updatetool

    • Windows の場合: <installdir>\updatecenter\bin\updatetool.bat

  2. 「Preferences」タブをクリックします。

  3. 「Update Scheduling」ウィンドウで、「Check for Updates」ドロップダウンボックスの値を「Never (Manual)」から希望する値に変更します。一例として、毎日や毎週などを指定できます。

  4. アップデートを希望する曜日と時刻を指定します。

  5. 変更を保存するには、「Save」ボタンを選択します。

    これで、Update Center は指定したスケジュールに従って、SailFin または Enterprise Server コンポーネントのアップデートを自動的に確認します。アップデートが利用可能である場合には、Update Center が起動して更新可能なコンポーネントを通知します。

Ubuntu オペレーティングシステムでの Enterprise Server のアップグレード

Ubuntu Linux オペレーティングシステムでは、GlassFish v2 をインストールしても既存の GlassFish v1 のインストールは上書きされません。/usr/bin 内の asadmin スクリプトは GlassFish v2 を管理します。GlassFish v1 を管理するには、/usr/share/sunappserver/bin 内のローカルの asadmin ユーティリティーを使用します。v1 ドメインを v2 にアップグレードするには、/usr/share/glassfishv2/bin にある asupgrade ツールを使用します。

グローバルの asadmin スクリプトを使用して v1 ドメインを開始すると、アップグレードツールが自動的に起動します。ただし、これによってエラーが発生します。エラーの原因は、サーバーのドメインの場所に関して、(Ubuntu 以外の) ほかのプラットフォームでのデフォルトの場所が使用されるというバグです。このエラーを回避するには、代わりに asupgrade ツールを使用します。

マルチレベルの関係プリフェッチの有効化

マルチレベルの関係プリフェッチが CMP 2.1 エンティティー Bean でサポートされています。

マルチレベルの関係プリフェッチを有効にするには、次のプロパティーを設定します。


-Dcom.sun.jdo.spi.persistence.support.sqlstore.MULTILEVEL_PREFETCH=true

関係プリフェッチの詳細は、『Sun GlassFish Enterprise Server 2.1 Developer’s Guide』「Relationship Prefetching」を参照してください。

WSIT 統合の詳細について

WSIT ステータスの詳細は、WSIT Status Notes ページを参照してください。Enterprise Server での WSIT の使用について、『The WSIT Tutorial 』も参照してください。