次の各節で、JBI 環境の主要コンポーネントについて説明します。
サービスエンジンは、ローカルサービス (つまり、JBI 環境内部のサービス) を提供し、ローカルまたはリモートサービスを消費するコンポーネントです。
バインディングコンポーネントは、JBI 環境の外部にあるコンシューマまたはプロバイダのプロキシです。バインディングコンポーネントは、通常、FTP、JMS、SMTP などの標準的な通信プロトコル、または SAP や webSphereMQ などの外部サービスの呼び出しに基づいています。
JBI コンポーネントには、次のライフサイクル状態があります。
起動済み
停止
シャットダウン
JBI ランタイムは、JBI コンポーネントのライフサイクル状態を持続します。サーバーをシャットダウンしてから再起動すると、JBI コンポーネントは Enterprise Server がシャットダウンした時点の状態に戻ります。
JBI ランタイムは、JBI コンポーネントの「適切な」状態に戻ろうとします。たとえば、JBI コンポーネントを起動しようとしたが、コンポーネント内のエラーのために起動しなかったとします。Enterprise Server を再起動すると、JBI ランタイムはコンポーネントの起動を再試行します。
JBI コンポーネントに対して次の操作を実行できます。詳細な手順については、管理コンソールにログオンし、JBI ノードに移動して、「コンポーネント」をクリックし、次に「ヘルプ」をクリックしてください。
特定のライフサイクル状態ごとに JBI コンポーネントを表示する。
JBI コンポーネントをインストールする。
JBI コンポーネントをアンインストールする。
JBI コンポーネントのライフサイクル状態を管理する。
JBI コンポーネントの一般プロパティーを表示する。
JBI コンポーネントの設定情報を表示する。
JBI コンポーネントの記述子を表示する。
JBI コンポーネントのロガーを管理する。
管理コンソールを使用して、JBI コンポーネントのログ レベルを管理できます。JBI コンポーネントの中には、複数のロガーを提供するものや、ロガーを提供しないものもありますが、コンポーネント全体では常に 1 つのロガーレベルが表示されます。ただし、ロガーレベルの設定が有効になるのは、コンポーネントがデフォルトの名前に基づいてロガーを実装している場合だけです。ログレベルの指定に関しては、JBI コンポーネントのプロバイダから提供されるドキュメントもあわせて参照してください。
JBI コンポーネントのログレベルは、多くの場合、JBI ロガーなどの親ロガーから継承されます。親のログレベルを表示および設定するには、開発者プロファイルを持つドメインの場合、管理コンソールで「アプリケーションサーバー」パネルを選択します。次に、Enterprise Server パネルの「ログ」タブを選択し、「ログレベル」タブを選択します。JBI モジュールのドロップダウンリストで親の JBI ログレベルの表示および設定を行います。
サービスアセンブリは、アプリケーションのために特定のサービスを共同で提供または消費するターゲットコンポーネントをプロビジョニングするサービスユニットの集合です。通常、サービスアセンブリは開発ツール環境 (NetBeans Enterprise Pack で提供される環境など) で作成されます。
サービスアセンブリには、次のライフサイクル状態があります。
起動済み
シャットダウン
停止
JBI ランタイムは、サービスアセンブリのライフサイクル状態を持続します。Enterprise Server をシャットダウンしてから再起動すると、サービスアセンブリは Enterprise Server がシャットダウンした時点の状態に戻ります。
JBI ランタイムは、サービスアセンブリの「適切な」状態に戻ろうとします。たとえば、サービスアセンブリを起動しようとしたが、サービスアセンブリ内のエラーのために起動しなかったとします。Application Server を再起動すると、JBI ランタイムはサービスアセンブリの起動を再試行します。
サービスアセンブリに対して次の操作を実行できます。詳細な手順については、管理コンソールにログオンし、JBI ノードに移動して、「サービスアセンブリ」をクリックし、次に「ヘルプ」をクリックしてください。
サービスアセンブリを表示する。ライフサイクル状態によるソートとフィルタリングがサポートされます。
サービスアセンブリを配備する。
サービスアセンブリの配備を取り消す。
サービスアセンブリのライフサイクルを管理する。
サービスアセンブリの一般プロパティーを表示する。
サービスアセンブリの記述子を表示する。
共用ライブラリは、1 つのコンポーネントに占有されない Java クラスを提供し、通常は複数の JBI コンポーネントによって共有されます。たとえば、Java EE サービスエンジンには WSDL 共用ライブラリが必要です。
共用ライブラリに対して次の操作を実行できます。詳細な手順については、管理コンソールにログオンし、JBI ノードに移動して、「共用ライブラリ」をクリックし、次に「ヘルプ」をクリックしてください。
すべての共用ライブラリを表示する。
共用ライブラリをインストールする。
共用ライブラリの一般プロパティーを表示する。
共用ライブラリの記述子を表示する。
共用ライブラリをアンインストールする。
サービスアセンブリ、JBI コンポーネント、および共用ライブラリの記述子ファイル (jbi.xml) は、次の情報を提供します。
サービスアセンブリ: サービスアセンブリに含まれるサービスユニットと各サービスユニットのターゲットを示すリスト。サービスユニットによっては、接続エンドポイントに関する情報が示される場合もあります。
JBI コンポーネント: JBI コンポーネントのタイプ (バインディングコンポーネントまたはサービスエンジン)、コンポーネントの説明、コンポーネントに関連するクラスパスの情報、およびコンポーネントが依存する共用ライブラリの名前を示すリスト。
共用ライブラリ: 共用ライブラリの名前と、共用ライブラリを格納するアーカイブファイル (.jar ファイル) またはクラスファイルサブディレクトリの名前を示すリスト。